股関節の歪みが原因?くびれを作る「寝る前1分ひざ倒し」
なかなかやせられないのは、股関節の歪みが原因かも? 1日1分、寝たままポーズで股関節の歪みを正せば、血流やリンパの流れも整い、キレイなくびれがつくれます。
体形の崩れは「股関節のゆがみ」が原因!?
「ポッコリお腹に猫背、頭痛、肩コリ、太りやすいのも体の不調も、その原因は股関節のズレにあります」と、整体師の南雅子さん。これこそが老け体形や不調の元凶と言います。
「股関節がズレてゆがむと、骨盤が広がり、上半身の重みを脚で正しく支えられなくなります。すると全身の骨格がゆがんで猫背に。さらにゆがんだ骨格を硬い筋肉と脂肪で支えようとするため、全身にムダ肉が増えて太っていきます。このムダ肉によって、血流やリンパの流れも悪くなり、頭痛や肩コリといった様々な不調の原因にもなります」
ならば、股関節の位置を整えればダイエットに効果的で、不調も改善するということに。
「股関節は、ズレやすく、ゆがみやすい反面、元に戻しやすいのも特徴です。寝る前にたった1分『ひざ倒し』をすれば、1日のゆがみが簡単にとれ、睡眠中の代謝も上がってヤセやすい体質に。頭痛などの様々な不調にもおすすめです」
歪んでる? あなたの股関節をチェック!
周囲にぶつかるものがないことを確認して、床に十字の印を付けます。ここがスタート位置。音楽などは流さず集中できる環境にして、目を閉じ、その場で50歩リズミカルに足踏みをします。
終わったら目を開けて自分のいる位置を確認。足元が十字の位置から少しでも移動していたら、股関節がゆがんでいる証拠です。
股関節がゆがむと、不調と老け体形の元凶に
ムダ肉が増えてぽっちゃりしてくるのも、頭痛や肩コリなどの不調も、加齢や疲れのせいだけではありません! 知らず知らずのうちにゆがんでしまった股関節が原因に。
【股関節がゆがむ】
長時間のデスクワークや座り方、歩き方、頬杖などが股関節のゆがみの原因に。日々の生活習慣や姿勢のクセが、知らないうちに股関節のズレやゆがみをどんどん悪化させます。
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【骨盤が広がる】
股関節がゆがむ(1)と、上半身の重みを支えきれず、背骨が落ち込みます(2)。
すると、骨盤を構成する腸骨と仙骨の間の「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」がゆがんで骨盤が広がり(3)、骨格もゆがみ、猫背に。
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【ムダ肉が付く】
ゆがんだ骨格を何とか正常な位置で支えようと、余分な筋肉やセルライトが付きます。さらに、このムダ肉のせいで血流やリンパの流れが悪くなり、様々な不調も発生。
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【不調&老け体形に!!】
【股関節が正しい位置にあると】
股関節が正しい位置にあると脚がまっすぐに。すると足の裏側にかかる重力に対抗して、体を上へと引き上げる筋肉(抗重力筋)が伸び、重力に負けないバランスのとれた骨格美人になります。血液やリンパの流れもよくなり、不調も改善。
【股関節がゆがんでいると】
「股関節がゆがむ→骨盤が広がり骨格が崩れる→崩れたところにムダ肉が付く」というメカニズムで全身がどんどん太っていき、血流もリンパの流れも停滞。さらに胃腸の位置がズレて働きが鈍り、栄養を吸収できなくなるため食欲も増加。
「寝たままひざ倒し」のやり方
寝ながら股関節のゆがみをとり、背骨を正しい位置に戻す1分の簡単ストレッチ。背骨が伸びることでウエストがくびれる余裕ができ、血流やリンパの流れも改善します。
1. 仰向けに寝て脚を肩幅に開く
仰向けに寝る。脚を肩幅に開き、つま先は中指と薬指が真上になるように天井に向ける。左手は手の甲を上にして背中の下に、右手は広げてお腹の上に。笑顔でリラックスして行って。
2. 左の足裏を床に付けたまま引き寄せる
左の足裏を床に付け、そのままゆっくり擦るように引き寄せて、足をお尻に近づける。右脚はかかとを押し出すように意識して。太ももや肩に余計な力を入れないように。
3. 立てた左ひざを脱力するイメージで外側に倒す
立てた左ひざを脱力するイメージで、股関節からパタンと外側に倒す。この時、左の足裏を右脚の内側にぴったりとくっつける。背中と右ひざが床から浮かないように注意。
4. 2と同様に右脚も手前に引き寄せる
2と同様に右脚の足裏を床に付け、そのままゆっくり擦るようにして引き寄せ、できるだけ足をお尻に近づける。太ももや肩に余計な力を入れないように。
5. 立てた右ひざを左側に倒す
立てた右ひざを脱力するイメージで、股関節からパタンと左側に倒す。倒した両ひざを片方ずつ1の状態に戻す。これを3回行う。手を替え、反対側に倒すストレッチも3回行う。
撮影/神尾典行 モデル/SOGYON イラスト/後藤知江
[ 監修者 ]