「ベビーオイル洗顔」Q&A 提唱者のmimiさんが疑問にお答えします!
赤ちゃん用スキンケアオイルで大人の肌が変わる! と話題の「ベビーオイル洗顔」。その提唱者で美容愛好家のmimiさんにズバリ質問。メリットややり方、コツなどを伺いました。
目次
肌本来のバリア機能を高める「ベビーオイル洗顔」
「ベビーオイル洗顔」は、美容愛好家のmimiさんが提唱している美容法。「くすみが晴れて肌の透明感がアップした」「皮脂が少なくなった」など、試した人たちが驚きの効果をSNSで発信し話題になっています。
そもそも「ベビーオイル洗顔」は、泡立てて洗う洗顔と違い、肌にベビーオイルをなじませてメイクや汚れを浮かせるという洗顔法。気になる肌への効果を、提唱者のmimiさんに聞いてみました。「一般的なベビーオイルは、ミネラルオイル(鉱物油)でできています。一般的なクレンジングコスメに使われている洗浄系界面活性剤は、水と油をなじませる働きがありますが、ミネラルオイルが主成分のベビーオイルには、界面活性剤は配合されていません。そのため、『ベビーオイル洗顔』では、肌本来が持っている保湿成分の流出をおさえながら、メイクや日焼け止めを浮かせてオフすることができるのです」とmimiさん。
ただし、浮かせることのできる日焼け止めやメイクは種類にもよります。
そもそも肌には、自らを外的刺激などから守る働きがあります。角層の表面には皮脂膜や、アミノ酸などの天然保湿因子であるNMF、セラミドといった肌自身が生み出す天然のうるおい成分が備わっていますが、これらの成分が失われると、肌を守るバリア機能が低下し、乾燥や肌あれの原因になります。
「ベビーオイル洗顔」では、肌のうるおいを保ったままクレンジング洗顔できるので、保湿効果に優れているといいます。
「『ベビーオイル洗顔』の効果を高めるために、ふだんから徹底しているのは、『洗いすぎないこと』『肌をこすらないこと』『日に当たりすぎないこと』。これらによって肌のバリア機能が正常に保たれ、トラブルの少ない美肌につながると考えています。
私は肌にとっては、“落としすぎより落とし残しがある方がまだマシ”だと思っています。もちろん明らかにメイクが残っているのは良くないですが、目に見えないレベルで、多少メイクが残っていても、ターンオーバーで不要な垢と一緒に自然に剥がれていきます。素肌力を上げてうるおいのある肌になりたい人におすすめしたい方法です」
ここからは、「ベビーオイル洗顔」のよくある疑問について、mimiさんにお答えいただきます。「ベビーオイル洗顔」に興味を持っている人は、チェックしてみてくださいね。
Q1.どのくらいの期間で、どのような効果が出てきますか?
A.「ベビーオイル洗顔」をすることで、肌の水分保持力が少しずつ高まり、バリア機能が整ってくると考えています。その結果、乾燥や皮脂の過剰分泌が改善されたり、赤みが鎮静されたりする人もいます。
このような変化が、早ければ1週間程度で表れてきます。毛穴がキレイになるのは、3カ月くらい様子を見続けてください。ターンオーバーのサイクルが整ってくると、まるでカサブタのようにポロッと角栓が自然に取れるんです。
無理やり角栓を取っているわけではないので、その後は毛穴が目立ちにくくなり、なめらかな肌になりますよ。(良くなるスピードは、肌の状態によって個人差があります)
Q2.「ベビーオイル洗顔」に向いている肌、不向きな肌タイプはありますか?
A.肌本来の保湿成分を逃がさない働きがあることから、基本的には乾燥肌、敏感肌の人に向いていると思います。脂漏性皮膚炎やニキビ、吹き出物ができやすい人は、皮脂のバランスが変化して肌トラブルになることも。
女性は体調で肌が変化しやすいので赤みやかゆみ、吹き出物ができるなどのトラブルがあれば、すぐに使用を中止してください。
Q3.メイクはどのくらい落ちますか?
A.もともと「ベビーオイル洗顔」は、薄めのベースメイクにおすすめの洗顔法です。ですので日焼け止めや薄づきの下地、パウダーファンデーション、リップなどは落とすことができます。
また日焼け止めやミネラルファンデでも、O/W(ウォーターインオイル)処方といわれる、ウォーターベースのものは「ベビーオイル洗顔」だと落としにくいことがあります。手の甲に化粧品を塗ってみて水をたらしてみたとき、水を弾くものであれば「ベビーオイル洗顔」で落としやすい可能性が高いといえます。
落ちにくいのはマスカラ、アイライン、ラメの入ったアイシャドウなどのアイメイクやティントメイク。その場合は、「ベビーオイル洗顔」の前に専用のリムーバーでオフしておいてください。
Q4.メイク残りやヌルヌル感が気になるときの対処法を教えてください。
A.ベビーオイル洗顔の後、メイク残りが気になったら、まずはぬるま湯で顔をすすいでみてください。
それでも気になるときは、肌を極力摩擦から守って洗う“さっぱり3秒泡洗顔”の出番。マイルド処方の洗顔料を泡立てたら、オイル残りの気になる部分にのせ、3秒だけ時間をおいてぬるま湯ですすぎます。泡が余分な油分のみを洗浄するので、クルクルと手を動かさなくても落ちますよ。
Q5.「ベビーオイル洗顔」後のスキンケアは何をすればいい?
A.肌質にもよりますが、基本はいつもどおりのケアをしてください。肌が乾かなければ、ジェル状の化粧水やオールインワンゲルで保湿する程度でOK。必要であれば肌悩みに応じた美容液や保湿剤をプラスしてください。ベビーオイルは油なので、通常の洗顔料に比べるとうるおいが保ちやすいはずです。
また、次第に肌が自らうるおう力がアップするので、過剰な保湿も不要に。私は、セラミド配合の化粧水と抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCの美容液を使っています。秋冬など乾燥が気になる場合は、乳液やクリームで補うとよいでしょう。
Q6.そもそも「ベビーオイル洗顔」は夜だけ行うもの?
A.そんなことはありません! 1日中しっとり肌をキープしたい人は、朝からベビーオイル洗顔をしてもOK。もしくは、朝起きたときの肌がベタベタしている場合も、「ベビーオイル洗顔」をした方がさっぱり仕上がると思います。オイルのべたつき感が気になる人は、ティッシュオフ後に軽く水洗いするか、3秒泡洗顔も併用してください。
Q7.ベビーオイルはどんなものを使っても大丈夫ですか?
A.私がミネラルオイルが主成分のベビーオイルを使っている理由は、界面活性剤不使用、劣化しにくい点、高コスパ、アレルギーテスト済みで安全性が比較的高いという点。これらが当てはまっているものであれば大丈夫です。薬局で安く手軽に手に入るベビーオイルで、美しい肌を目指してくださいね。
いかがでしたか? 女性は10代後半から20代前半をピークに皮脂分泌量が減っていくといわれています。肌に必要なうるおい成分は洗い流さない「ベビーオイル洗顔」は、世代を問わずおすすめです。乾燥や小ジワがきになる人は試してみる価値あり。肌自体が健やかになるので、ノーファンデも夢じゃないかも!?
※ご紹介した記事は、mimiさんが行っているやり方を基にしています。成分や肌への働きについては、化粧品開発の専門家・植村元さんに監修いただきました。
※ベビーオイル洗顔は、mimiさんが自身で考案して実践しているオリジナルの美容法です。
※乾燥肌や敏感肌におすすめの美容法ですが、肌に合わない場合は使用をやめてください。
※アトピーやニキビ、脂漏性皮膚炎など、皮膚の疾患がある場合や通院している場合は、皮膚科医にご相談のうえ始めてください。
撮影/山田英博 取材・文/峯島由衣 イラスト/木波本陽子
SNSで話題の「ベビーオイル洗顔」。くわしいやり方を写真で解説|からだにいいことWeb
美容感度の高い人がこぞって始めている「ベビーオイル洗顔」。今回、「ベビーオイル洗顔」提唱者の美容愛好家・mimiさんに、やり方やコツを教えていただきました。
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