杉野遥亮さん「現実から逃げずに向き合う人は、それだけで素晴らしい」|癒やされタイム
表情をくるくる変えながら、飾らない言葉で思いを語る杉野遥亮さん。2021年は話題作に次々と出演し、俳優として大きく飛躍。演技と真摯に向き合う素顔をのぞいてみました。
目次
杉野遥亮さん
現実から逃げずに向き合う人は、それだけで素晴らしい
社会人1年目の弟と30歳の姉が、ひとつ屋根の下で暮らす日々を描くドラマ『僕の姉ちゃん』。黒木華さん演じる姉・ちはるの弟・順平を杉野遥亮さんが演じています。
「姉弟の間に漂う温かい空気感、ほっこりする場面がたくさんあり、演じていて幸せな気持ちになりました。原作は益田ミリさんの4コマ漫画なのですが、淡々としつつもユーモアにあふれた作品です。僕には姉がいないので、かっこつけずに本音を話してくれる姉ちゃんに憧れます。もし姉がいたら、助けてもらうだけじゃなく、助けることもできる弟になりたいです」
2021年はドラマ『直ちゃんは小学三年生』で違和感なく小学生になりきったかと思えば、ドラマ『東京怪奇酒』ではコメディーホラーという新ジャンルに挑戦。さらに、映画『東京リベンジャーズ』ではクールに警察官を演じるなど、多様なキャラクターを魅力的に創り上げている杉野さん。将来を嘱望される若手俳優の1人として、全力で演技と向き合っています。
「俳優の仕事は楽しいだけでなく、悔しさや悲しい思いもたくさんする分、成長できる機会に恵まれています。だからこの仕事に出合えて良かったと思っています。撮影が終わると『もっとできたなぁ』と後悔することばかりで、自分に満足できる日は来ないのかもしれない。でも、目標は更新していきたいし、未来はわからないけれど、俳優の仕事は続けていきたいです」
杉野さんといえば、抜群のプロポーションを生かして雑誌やアパレルブランドのイメージキャラクターとしても活躍中。ダイエットとは無縁と思いきや……。
「いやいや、僕は太りやすい体質なんです。どうしてもモデルのオーディションに合格したいと思って、その時は1カ月で8㎏減量しました。サウナスーツを着てジョギングするという無茶もしてしまいましたが、体重が落ちていくのが楽しくて仕方がなかったです。何ごとも楽しくないと続かないので、ダイエット中も自分なりに楽しみを見つけることが大切なのかもしれませんね。そうすれば、成果が得られるのではないでしょうか」
最後に、美と健康を追求し、社会人として女性として日々奮闘している『からだにいいことWeb』の読者にメッセージをいただきました。
「皆さん、毎日すでに十分がんばっていると思います。ですから、そんな自分を認めてあげてください。今の日本人って、がんばり過ぎている気がします。ちゃんと自分をなぐさめたり、ほめたりすることが必要。だから僕は『いろいろな物事と向き合っているだけで、あなたは素敵な人ですよ』と伝えたいです。現実から逃げずに向き合う人は、それだけで素晴らしいです」
杉野さんに3つの質問
夜寝る前に必ずしていることは?
1日を振り返って「良かったこと」「イヤだったこと」を整理して、心をリセットしています。瞑想に近いのかも。内観(自己の内面を観察すること)の大切さは、自粛期間中に気づきました。大きな問題は誰に相談するか考え、小さな悩みは自分で解決策を編み出しています。
杉野さんが一番癒やされるときは?
犬の動画を観ているときです! 実家で犬を飼っているのですが、家族が時々動画を送ってくれるので、それを観ています。「あー、犬はいいなぁ。本当にかわいい~。キュンキュンするな」って思います。YouTubeで柴犬の動画を探して観たりもしています。
オフの日はどのように過ごしていますか。
ぼーっとしています。気が付いたら夕方になっていたりして、ちょっともったいないと思うことも。本当はお休みの日は自炊をしたいです。食べたいのは和食です。肉じゃが、おひたし、山菜を使った料理なんかをささっと作れたらいいのに……なんて考えたりします。
アラサー女性の本音を弟の目線を交えて描く『僕の姉ちゃん』
益田ミリ氏の同名漫画をドラマ化。両親が不在の間、束の間の2人暮らしをすることになった30歳の姉・ちはる(黒木華)と、24歳の弟・順平(杉野遥亮)の日常を描く。ドラマ『僕の姉ちゃん』はAmazon Prime Videoで9月24日(金)から全10話配信スタート。2022年にテレビ東京で放送予定。出演:黒木華 杉野遥亮 久保田紗友 若林拓也 平岩紙 ほか
https://www.tv-tokyo.co.jp/bokuane/
撮影/渡辺美知子 スタイリスト/Lim Lean Lee ヘアメイク/KOTARO for SENSE OF HUMOUR