毎日飲みたい“心と体のお守り”『なんとなく不調をととのえるスープ』
「なんとなく不調」によさそうな食事といえば、まず思い浮かぶのはスープでしょう。毎日飲みたいスープのレシピが満載の1冊をご紹介します。
季節のお野菜を中心にした、体への負担が少ないスープ
冷え、不眠、疲れ、肌荒れ、イライラ……。『なんとなく不調をととのえるスープ』には、こんな不調を感じた時に体の自然治癒力を高めてくれる、毎日飲みたいスープのレシピが満載です。
著者の鈴木愛さんは、映画関係の衣装スタイリストを経て食の世界に入り、2015年からは自然豊かな安曇野にあるホリスティックリトリート穂高養生園で調理を担当。そのかたわら、「ととのえる」をテーマにした食事会を開いています。
季節ごとの体のことや、旬の食材、その働きを学び、伝え、深めてきた鈴木さんが本書で紹介するのは、体と心をととのえる52品のスープ。胃腸の負担を少なくするために、動物性のものは使わず、季節のお野菜を中心にしたレシピです。
なんとなく不調を感じたら、まずは胃腸を休めることも大切
「食べたものを消化するにはたくさんのエネルギーを必要とする」
「大きく体調をくずす前には何らかのサインがある」
「最初のサインを感じたとき、胃腸を休めて自分自身の力で回復できるように体をととのえること大切」
前書きにつづられた、そんな鈴木さんの言葉にドキッとする人も多いのでは。
なんとなく不調を感じたら、まずは胃腸を休めることが大切であるというシンプルな知恵。そして、その手助けになるのがスープなのです。
体だけでなく心まで温まる スープを煮込む時間も癒やしに
スープを一口飲めば、体だけでなく心まで温まり、体の中から癒やされます。また、自分や家族のためにスープをじっくり、コトコト煮込む時間は、それ自体がごちそうといえるでしょう。さらに、旬の野菜のパワーを存分に引き出して、季節の体の不調もケアしてくれるのが、鈴木さんのスープの醍醐味です。
「ととのえるスープは、『ここに戻れば大丈夫』と安心できるお守りのようなもの」(前書きより)
自分にぴったりの「お守り」を見つけて、作り続けたくなる、飲み続けたくなる。そんな1冊です。