【女性向け】疲れ軽減!自分に合った“おすすめ栄養ドリンク”の選び方って?
「なんとなく疲れが抜けない……」とお悩みなら、栄養ドリンクを飲めば疲労も体調不良も改善できるかも。お悩みの症状に合う、おすすめ栄養ドリンクの選び方を薬剤師が紹介します。
家事に仕事に……女性の疲れは体調不良のもと
コロナ禍以降、疲れを感じている女性は増えつつあるようです。ある調査では、女性のほうが男性よりも疲れているという結果が出ています。
このうち、30~50代の女性で疲れを感じている人は約7割というデータも。自身の仕事や家事に加え、夫がリモートワークで家にいたり、休校中の子どもの食事を用意したりと、いつも以上に負担が増えた人がいるのではないでしょうか。
家事や仕事を毎日がんばっている女性は、当然疲れもたまりがち。その疲れを放っておくと、あらゆる体の機能を調整する自律神経のバランスが崩れてしまいます。すると、めまいや頭痛、耳鳴りなど、「自律神経失調症」と呼ばれるさまざまな症状が起こるように。
また、自律神経のバランスが乱れることで免疫やホルモンにも影響が生じます。風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、生理痛や生理不順など女性特有の異常が生じたりすることも考えられます。
こうした不調をがまんして仕事や家事をがんばり続けると、さらなる疲れが生じて悪循環に陥ることも。無理をせず、早めに対処する必要があります。
女性ホルモンの“ゆらぎ”も疲れの原因に
もう一つ、女性の疲れの原因となるのが女性ホルモンの“ゆらぎ”。病気というわけでもないのに「なんとなく調子が悪い……」というときは、女性ホルモンの分泌が乱れているのかもしれません。
女性ホルモンの分泌量は、40代に差し掛かるころから大きくゆらぎながら低下していきます。これは「プレ更年期」「更年期障害」と呼ばれ、その症状の一つに“疲れ”があります。
女性はもともと、男性に比べて性ホルモンの影響を受けやすい体質。ホルモンバランスによって体調を崩しやすいのです。そこにコロナ禍のストレスが重なったことで、今まで以上に疲労を感じている人が増えているのかもしれません。
女性ホルモンの低下自体は、加齢にともなって自然に起こること。低下をくい止めることはできませんが、そこから起こる影響を最小限にするための対策は可能です。
女性の疲れに「栄養ドリンク」がおすすめ
お疲れぎみの女性にぜひ試してほしいのが、ドラッグストアやコンビニで買える「栄養ドリンク」。
栄養ドリンクは肉体疲労を感じている男性が飲むものというイメージがあるかもしれませんが、ここ数年は女性の愛飲者が増えています。商品のラインナップも、「カロリーオフ」「美容成分配合」など、女性向けのものが増えているようです。
自分の症状に合ったドリンクを選べば、疲れを素早く取り去ることができます。
一方、飲み方を間違えると、かえって体調を崩す原因になることも。たとえば、早く疲れを取りたいと思って1日に何本も飲んでいると、カロリーを摂取しすぎるなど、ほかの問題につながるおそれがあります。
一気にたくさん飲んだからといって、有効成分を体の中にためておけるわけではありません。パッケージに書かれた用法用量を守って楽しく飲むのが、上手に疲れを取り去るコツです。
成分は症状にあったものを
では、自分の疲れに合う商品はどのように選べば良いのでしょうか? ここからは、疲れのタイプ別におすすめの成分を紹介します。
パッケージや裏面ラベルに書かれている情報を参考に、目的の成分が含まれた商品を選びましょう。分からないときは、薬剤師や登録販売者に確認するのもおすすめです。
働きすぎて疲れたなと思ったら→「タウリン」がおすすめ
タウリンには、肝臓の動きを助けたり、血圧を正しく保ったりする働きがあります。仕事や家事をがんばりすぎて疲れてしまったときにおすすめです。
前より体力が落ちたと思ったら→「ビタミンB群」がおすすめ
ビタミンB群は、エネルギーを作り出してくれる成分。目の疲れに効果がある「ビタミンB1」、肌荒れを改善してくれる「ビタミンB2」「ビタミンB6」などがあります。これらがバランスよく配合された商品を選んで。
貧血気味だと感じたら→「鉄」がおすすめ
すぐに疲れてしまうのは、貧血が原因かもしれません。鉄分をしっかり補給しましょう。特に、生理後のだるさや疲れが気になるときは、鉄分をしっかり取るとラクになることがあります。
ちょっと疲れたな……と思ったら→「クエン酸」がおすすめ
レモンや梅干しにも含まれるクエン酸は、日常生活や運動による疲労を軽減するといわれています。疲れた気分をリフレッシュしたいときに選んでみてください。
なんだか調子が悪いと思ったら→「マカ」がおすすめ
不規則な生活や食生活の乱れ、ストレスなどで調子が悪いなら、「マカ」が含まれた栄養ドリンクを試して。マカは男性向けのイメージがありますが、女性特有のホルモンバランスなどを整える働きも期待されています。
即効性・パワーは分類を見て選んで
栄養ドリンクには、「医薬品」として売られているものと「食品」に分類されるものの2種類があります。
医薬品の中には、「医薬部外品」としてドラッグストアなどで購入できるものがあります。これは、特定の病気や症状に対する“治療効果”が認められた成分が、一定の量や濃度で配合された「医薬品」。効果・効能をパッケージやラベルに打ち出しています。
一方、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品といった表示のある栄養ドリンクは「食品」に分類されます。いずれも、国が設定した安全性や有効性の基準を満たした「食品」です。“薬”ではないため用法・用量の指定はありませんが、摂取目安量が定められています。パッケージに書かれているので、それを守って活用しましょう。
「今すぐ疲れをなんとかしたい」と思う人には、医薬部外品がおすすめ。ただし多量に飲んだり、長期間飲み続けたりすると、成分の摂りすぎが健康トラブルを引き起こすこともあるので要注意です。あくまで、一時的に元気を出すためのアイテムと考えましょう。
マイルドでもより自分の目的に合ったものを選ぶなら、栄養機能食品やトクホを選んで。摂取目安量を守りながら、自分の体質に合ったドリンクをうまく活用し、疲れを改善してみてくださいね。
疲れた…というときにすぐ取り入れられるのが飲み物。だるさや疲労に効果的な栄養素を知っておけば、体を回復させたいときに役立ちます。今回は、コンビニやスーパーでも買える、疲労回復にいい飲み物を紹介します。
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