ガンコな便秘を改善。腸の排出力が高まる「上体ひねり」でペタ腹に
医師の石原新菜さんが実践するゆる腸活は、座って上半身をひねる簡単ポーズ。「上体ひねり」で腸を伸ばすと排出力が上がり、便秘改善。お腹もすっきり凹みます。
目次
大腸が動くようになれば、便秘が改善、代謝アップ!
「ストレスや運動不足、食べすぎなどが影響し、ほとんどの女性は冷え性になっています。体が冷えると腸の働きは鈍り、便がうまく排出できません」と、医師の石原新菜さん。女性の“腸力”はどんどん衰えている、と警鐘を鳴らします。
老廃物の7割は便となって排出されています。しかし、便秘をすると腸が便から毒素を吸収。内臓機能が衰え、代謝が下がってしまうとか。
「便が詰まりやすいのが、大腸の“角”。体をひねれば角が伸び、便がスムーズに運ばれるようになります」
石原さんが実践している「上体ひねり」は、動きと呼吸を一瞬止めることで血流を抑制。再度、動き始めることで一気に血流が全身に巡るように。腸の活性化はもちろん、体の隅々まで血液や酸素が行きわたるので、冷えや代謝アップにも効果的です。
「腸の動きに合わせて体の右側から伸ばしていくのがコツ。自然とお腹がヘコんで、代謝も上がりますよ!」
石原新菜さんも「ゆる腸活」で便秘が改善、-10㎏ !
研修医時代は多忙で、ガンコな便秘に加え生理もストップ。体調を整えようと「上体ひねり」などのヨガの動きを取り入れたところ、便秘や冷えが解消。生理周期も整い、気づけば-10㎏に!
「上体ひねり」が便秘に効くワケは?
大腸の曲がり角に便が詰まると、便秘になりがち。角を伸ばすことで、便が通りやすく!
大腸が曲がった部分は便の滞留スポット
栄養を吸収する小腸は絶えず動いていますが、排泄をする大腸は意識して刺激しないとさぼりがち。大腸がしっかり動かないと、“曲がり角”で便が滞留してしまいます。
体をひねると角が消滅! 便が流れやすい状態に
体をひねると、おさぼりモードだった腸が刺激されて活性化。腸の曲がり角が伸びて、滞留した便も流れやすい状態に。体の動きに合わせて便も運ばれ、排出がスムーズに。
便秘改善&ペタ腹に!「上体ひねり」のやり方
息を吐きながら上体を左側にひねる
いすに座って背すじを伸ばす。息を吐きながらゆっくり上体を左側にひねる。体の動きに合わせて右手を左脚の太ももに添え、左手はお尻の後ろや背もたれに置く。
体をひねったら、息を2~3秒止めて静止する。息を吸いながらゆっくり元の位置に戻る。反対側も同様に。
+αでもっとペタ腹に !
伸ばして、揺らして“サボり大腸”を活性化
体を伸ばしたり、揺らしたりする動きも、大腸が働き始めるきっかけに!
朝起きたら、そのまま布団の中で腸刺激を! うつぶせになって全身の力を抜き、お尻を左右にゆらゆら揺らす。適度にお腹全体に圧がかかって、腸の動きが促進されます。
体側をグッと伸ばすだけでも、腸の刺激に◎。左腕の力を抜き、右腕を上げたら体を左側に倒す。逆側も同様に。行うときは座っていてもOK。
撮影/神尾典行 モデル/清家祥子 イラスト/熊本奈津子
(からだにいいこと2021年6月号より)
[ 監修者 ]