顔むくみ・たるみがスッキリ!老廃物を押し流す「耳上げさすり」
顔のたるみやほうれい線は、加齢だけが原因ではありません。たるみやむくみには、女性特有の生理周期や首の冷えも原因に。「耳上げさすり」で血液やリンパ液を押し流して、たるみや肩コリをスッキリさせましょう!
“首冷え” リセットでたるみとむくみを流す!
顔のたるみは、ほほや口元の筋肉が弱ることが原因。皮膚の弾力が失われることも、年齢に関係なくたるみを進行させます。産婦人科医の駒形依子さんはこう言います。
「女性は生理のたびに多くの血液と水分を失います。血液不足が積み重なって肌に必要な栄養が行き渡らなくなると、ハリの低下につながります。さらに、生理前は水分を体内に溜め込もうとするため、顔や体がむくみやすい状態に。すると、重力によってほうれい線などのシワが深くなります」
さらに、「首冷え」も、老け顔を加速させます。
「寝ている間、太い血管やリンパ節が集まっている首が冷えると、血管や筋肉が収縮し、血行不良に。朝晩のスキンケアで顔を保湿した後に、『耳上げさすり』を取り入れてみて」
耳の付け根や、首の前側の両わきにある筋肉のコリがほぐれると、血液やリンパの巡りが促され、顔のたるみやむくみ、肩コリまでも軽くなるそう。
「くすみも取れるので、その場で顔色がパッと明るくなりますよ!」
朝のたるみ・むくみの原因
頭部は、就寝中は布団に入っていないため冷えやすく、血流が悪くなりがち。寝返りを打たない、ずっと同じ姿勢で寝る人ほど肩・首・顔が冷えて筋肉がカチカチに……。
肩や首が冷えると、耳の下から鎖骨につながっている「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」がこわばって硬くなります。すると、血液やリンパ液の流れが滞り、老廃物の排出力が低下。
朝起きたときに顔がむくんでたるんでいるのは、一晩じゅう冷えたことによる筋肉のコリや血行不良が原因。睡眠中の水分不足によって老廃物が詰まり、むくんでいる可能性も。
「耳上げさすり」のやり方
まずはウォーミングアップ
指の腹で頬骨(きょうこつ)の下を強めに押しながらクルクルと動かす。
[1]耳の付け根を指で動かす
人差し指と中指で耳の付け根を挟む。軽く力を入れながら、上下に5回ほどリズミカルに動かしてほぐす。乳液などをつけ、指を滑りやすくするのもおすすめ。
さらに効果UP! 耳たぶの下を押す
耳の付け根をほぐしたあと、人差し指と中指の指先を耳たぶの下に当てグッと10秒ほど押す。耳の下にある太い動脈とリンパ節が刺激されて、詰まりの改善に。
[2]耳の下から鎖骨までリンパを流す
人差し指と中指で、首の両わきに浮き出ている「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」を軽くつまむようにし、押しながら耳の下から鎖骨まで滑らせて下ろす。硬くなりがちな首の筋肉がほぐれ、肩コリ改善にも◎。
[3]耳の下から鎖骨までリンパを流す
鎖骨の下に親指をのぞく4本の指を当て、鎖骨の形に沿って指を左右に往復5回動かす。鎖骨はリンパが多く集まる場所。さすることでリンパが流れ、体内の老廃物を排出。
撮影/古谷利幸(F-REXon) モデル/渋沢あき イラスト/藤田美穂
(からだにいいこと2021年4月号より)