節分|邪気を払う柊鰯(ひいらぎいわし)、福を招く恵方巻
2月3日の節分にいわしを食べ、焼いたいわしの頭を柊(ひいらぎ)の枝に挿して玄関や軒先に飾る風習が一部の地域にあります。これはなぜでしょうか。節分の過ごし方についても解説します。
DHA、EPAを多く含むいわしを食べて無病息災を願う
2月3日は節分の日。西日本、関東、東北など一部の地域に、節分の日にいわしを食べ、焼いたいわしの頭を柊(ひいらぎ)の枝に挿して玄関や軒先に飾る風習があります。
この飾りは「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれ、古来より、いわしを焼くときに出る煙と強い臭いが邪気を払い、尖った柊の葉が鬼を遠ざけるとされてきました。
いわしはカルシウムやDHA・EPAを多く含み、栄養価が高い魚として知られるいっぽう、陸に揚げるとすぐに弱り、古来には卑しい魚とされていました。季節の変わり目にあたる2月は体調を崩しやすいことから、栄養価が高く臭いの強いいわしを節分の日に食べて邪気を払い、無病息災を願う風習が定着したと考えられています。
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いわしの食べ方
塩焼き
塩を振って、焼いてそのまま食べます。柊鰯に使う、いわしの頭を取りやすいのもおすすめです。
生姜の煮つけ
生姜を細かい千切りにして、酒、しょうゆ、みりん、砂糖でいわしと一緒に煮つけます。
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今年の恵方は?― 福を招く「恵方巻」
節分の日には、神様がいらっしゃるとされる「恵方(えほう)」を向いて、巻き寿司を一本丸ごと食べます。幸運と商売繁盛を願いながら「黙して最後まで食べる」のがご利益といわれます。
2022年の恵方は「北北西」。柊鰯を飾って邪気を払い、恵方巻を食べて、寒い季節を元気に乗り切りましょう。
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