「面倒くさい」がなくなる「ママ友とのSNSづきあい」対策
メンタルアップマネージャ(R)の大野萌子さんが、ストレスを溜めない上手な人づきあいを教えてくれるこの連載。第2回のテーマは、「ママ友とのSNSづきあい」です。ムダなストレスやトラブルを避けるためのテクを教えてもらいました。
目次
言葉の行き違いが起こりやすいSNS
リアルに顔を合わせることなく、オンライン上でやりとりができるSNS。便利で楽しい反面、つながりたくない相手とも簡単につながってしまうのがSNSの特徴です。
からこと読者の声によると、中でも「ママ友とのSNSに疲れる!」という人が多い結果に。ママ友は、本来の友だちではなく、あくまで子どもありきの付き合い。しかし学校行事などの連絡がSNSで行われることが多く、「やりとりに気を遣うのが面倒」「既読がつくのですぐに返信しないと…」といったように、わずらわしさを感じている人が多いようです。
そもそもSNSでのやりとりは、文字や絵文字がベース。対面ではないので細かいニュアンスが伝わりづらく、言葉の行き違いなどの誤解が生じやすいということを覚えておきましょう。
疲れない「SNS付き合い」 5つの対策
ママ友同士の面倒なSNS付き合い。心のストレスを溜めないための対策をご紹介します。
対策(1) グループLINEには、最初から参加しない
読者アンケートの「SNSの悩み」で多かったのが、ママ友同士のグループLINE。参加メンバーが多いPTAやスポーツチームのグループLINEは、コメントがズラリと並び、気がつくと未読が100以上(!)というのも、よくある話。
一度グループに入ると退会しづらいことを考えると、面倒になりそうだなと思ったら、最初からきっぱり断るのがベスト。断る理由は、「LINEは家族限定なの」「仕事メインで使っている」「グループLINEが苦手で、すぐに返事をできない」「以前、LINEのグループでトラブルに巻き込まれて」などと言えば、角が立たずに断ることができるでしょう。
ただし、グループLINEに参加しないことで、電話連絡などの手間をかけてしまう人には、お礼の言葉を忘れずに。
対策(2) グループLINEでは“目立たない人”に
「週末、集まらない?」「ランチをしよう」というように、さまざまなお誘いがあるグループLINE。返事に気を遣って疲れたり、発言でトラブルになったりしないためには、グループLINEでは“目立たない”のが一番。
そのためには、率先してコメントするのは避けるのが正解。最初の発言者はよくも悪くも目立つので、「あの人がこう言ったから」と後から責任を押し付けられることにもなりかねません。「SNS疲れ」防止には、メンバーがある程度発言してから、会話の流れに合わせた無難なコメントをサラリとするのがスマートです。
人数が多いグループLINEでは、必要なとき以外コメントしないと決めるのもいいでしょう。「そういう人」と思われるのもラクですよ。
対策(3) 断るときに、あえて言い訳を書かない
グループLINEで誘い断るときは、あえて「理由」を書かないほうが◎。シンプルに「その日はダメなの、ごめんね」「それは無理だな~」と、短いコメントを返すほうがハッキリ伝わり、後々面倒が増えません。
シンプルに断り続ければ、「いつもNGな人」と認識されてしつこく誘われることもなくなります。「下の子を預けられなくて」などの理由を書けば、連れてきていいよと反応されてしまったり、曖昧な表現をすると、「悩んでいるのかな?もう一押しすれば来るかも」と思われたりします。「本当は行きたいのだけれど」と社交辞令で前置きすると、別日程や別案件を提案されるという困った展開になってしまうこともあります。
対策(4) 頻繁に使っていないことを公言
ママ友同士でFacebookやInstagram、Twitterなどでつながり、後々面倒くさいと感じることも。承認欲求が強いママ友は、積極的に人に「いいね」を押して、自分へのお返し「いいね」のプレッシャーをかけてくることもあります。
SNS上でつながるのがイヤだなと思ったら、「忙しくて、アカウントはあるけどあんまりチェックしていないの」と、頻繁に使っていないことを公言すると効果的。また、気軽に「いいね」をせず、“見る専門”で使うほうがSNS付き合いもラクになります。
対策(5) ママ友のSNS付き合いはガマンしない
気が合わないママ友ならば、「うまくやらなくては」とムリしてSNSで交流する必要はありません。ママ友はあくまでも、子どもの成長に合わせた一時のお付き合い。そう気持ちを割り切れば、必要以上にSNSでお付き合いをしなくても済むはずです。
心の中でモヤモヤしながらSNSで仲良しを演じるよりも、ママ友とのSNSは連絡手段とドライに考えて、ハッキリ意思表示を。
親しくなると、違いが許せなくなるママ友
SNSで頻繁にやり取りをしていると、実際はそうでなくとも、相手との関係が親密になったように思い込む傾向があります。すると相手に対しての甘えや依存が強くなり、ちょっとした自分との違いを許せなくなるのです。そうなるとトラブルも増えてくるので、適度な距離を置くことが大切です。特に、その傾向が顕著に出やすいのがママ友の人間関係。こうした対策で、「SNS疲れ」から自分の心を守り、上手にママ友と付き合っていきましょう。
取材・文/工藤千秋 イラスト/地獄カレー
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