香りと苦味がくせになる!? 野山からの贈り物、山菜で春を味わおう
春になると店頭でよく見かける山菜。旬のものは食べたいけれど、アクが強そうで料理しづらそう……。そんな人にも簡単に美味しく調理できるコツをいくつか紹介します。
山菜の苦味の正体は?
山菜とは、山に自生していて、食用になる野草の総称です。食べられるのは新芽、若芽の柔らかい先端の部分なので、春が旬になります。
苦手な人も多い山菜の苦味、その正体はポリフェノール。ポリフェノールは体内の活性酸素を除去し、酸化を防いでくれる抗酸化物質です。
また、山菜にはビタミンやカリウムなどの栄養素も多く含まれています。デトックス効果もあるので、上手に体に取り入れていきたいですね。
とはいえ、過ぎたるは及ばざるがごとし。消化にあまりよくない種類もあるので、食べ過ぎに注意してください。
基本の下処理をマスター
〇ゆで方のコツ
筍(タケノコ)は外側を少しむいて、大きな鍋にたっぷりの水、米ヌカ、鷹の爪と一緒に弱火で1時間ほど火にかけます。根元に竹串が刺さるくらいになったら火を止めて、そのまま冷まします。できれば一晩置いてから調理しましょう。
葉ものの山菜は塩ゆでしてから、ある程度水にさらせば準備完了です。
天ぷらやおひたし以外にも活用を!
〇ウルイ
生でスティックにしたり、梅マヨネーズで和えたりすると、手軽に食べられます。少しのぬめりとシャクシャクした食感がさわやか。
〇フキノトウ
下処理後のフキノトウを細かく刻み、油で炒めて、酒、みりん、砂糖、味噌を絡めます。水分が飛んだらできあがり。焼きおにぎりに乗せたり、そのままでもお酒のおつまみにピッタリです。
〇菜の花
ホタテやカニカマなどのシーフードと一緒にサラダにしたり、同じく春が旬のアサリの酒蒸しに加えたり…。くせが少ないので、使い勝手がよいのがうれしいですね。
〇コゴミ
ごまマヨネーズと和えてみたり、ごま油、塩、少々のニンニクでナムルにしてもおいしいので、試してみては。
〇ウド
外側を包丁でこそげて、皮はきんぴらに、中の白い部分は酢味噌和えにするのがおすすめ。すべて無駄なく使えます。
〇筍(タケノコ)
ご飯と炊き込むのはもちろん、バターとしょう油でステーキにしたり、肉やワカメと炒めたり、カレーにもマッチします。
また、砂糖、ガラスープ、しょう油、鷹の爪などの調味料を使って、ごま油で炒めれば、この時期ならではの手作りメンマが完成。ぜひ挑戦してみてくださいね。
山菜は油と相性がいいものも多いので、苦味が気になる人はベーコンなど塩気のあるものと炒めたりすると食べやすくなります。
意外といろいろな食べ方ができるので、気軽に自己流にアレンジしてみては?