肌のコラーゲン量UP!飲む・塗る「酒かす美容」でしっとり美白肌に
アラフィフモデルの青木沙織里さんがハマるのは、酒かすを使う美白テク。日本酒の旨味成分がコラーゲン量を増やし、保湿力UP! 飲んで塗るだけで肌の調子が上向きに。トラブルのない美白肌を手に入れて。
目次
シミやそばかすも薄く、ワントーン明るい肌に
現役モデルとして、50代の今も多忙な日々を送る青木沙織里さん。日焼け止めのベタつきや塗り直す作業がめんどうで、30代前半まではすっぴんで外を出歩いていたとか。
「美容に手間をかけたくない、ズボラな性格ですが、年とともに父ゆずりのそばかすが目立ち、更年期には両ほほあたりに肝斑も……」
慌てて美白化粧品やサプリメントを試し、病院にも通いましたが、大きな効果は得られなかったと言います。そんな中で酒かすが肌に良いと知り、ドリンクや料理で試すことに。
「酒かすは豆乳に混ぜたりみそ汁に入れたりしています。『酒かすパック』との合わせ技で、半年経ったころからシミやそばかすが薄くなりました。顔全体が明るく、血色の良い顔に。便秘解消などの効果もあるので、美肌作りに役立っています」
実践! 「飲む」酒かす美容
酒かす豆乳甘酒で、くすみを簡単リセット
【材料】(1人分)
酒かす…50g
調整豆乳…250ml
はちみつ(オリゴ糖、メープルシロップでもOK)…適量
【作り方】
(1)小鍋に酒かす(板状のものは一口大にちぎって)を入れる。
(2)豆乳を加え、酒かすを溶かすようにかき混ぜながら、弱火にかける。
(3)沸騰する前に火を止め、器に入れる。はちみつなど、お好みで甘さを足す。
酒かす味噌汁もおすすめ!
【材料】(2人分)
酒かす…15g 強
みそ…大さじ1強
だし汁…500ml
豆腐、キャベツ、長ねぎ、わかめなど(お好みの具)…適量
【作り方】
(1)具は食べやすい大きさに切る。
(2)鍋にだし汁、(1)を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせる。弱火にし、細かくした酒かすを加える。酒かすが溶けたら火を消し、みそを溶き入れる。
実践!「塗る」酒かす美容
週2回の酒かすパックで 、肌荒れ・乾燥知らず!
酒かすパックは、スーパーで手に入る酒かすと精製水を1:1でよく混ぜ合わせて肌に塗るだけとお手軽。
「酒かす50gで顔全体だけでなく首や手、髪にも塗れます。コスパも良くて、お気に入りです」と青木さん。
「アトピー肌の夫も、酒かすパックを使ってから肌荒れや乾燥の心配がなくなりました。酒かすパックをすると、その場ですぐにくすみが取れて、顔が白く明るくなります。保湿力も高まって肌がもちっとするのがやみつきに。もう手放せません!」
*効果には個人差があります。
*肌に合わないときは、使用を中止してください。
【材料】(1回分)
酒かす…50g
※酸化防止剤や調味料などの添加物が入っていない、純米酒の酒かすがおすすめ。
精製水…50ml
※酒かすの硬さによって精製水の量を調整してください。
【作り方】
容器に酒かすと精製水を入れ、スプーンなどで酒かすがやわらかいペースト状になるまでよく混ぜる。まとめて作る場合は冷蔵室で保管し、1週間以内に使い切る。
フリーザーバッグに酒かすと精製水を入れ、ペースト状になるまでもみ込む。
【酒かすパックのやり方】
洗顔後、顔と髪の毛の水分をタオルで軽く拭く。酒かすパックを適量手に取り、顔全体に伸ばし、10分放置。ぬるま湯でよく洗い流す。
裏ワザ 酒かす風呂で、全身にうるおい
保湿効果の高い酒かすの成分が湯に溶けて全身しっとり!
(1)浴室で酒かすパックを顔、首、手、髪の毛に塗って湯に浸かり、10分放置。
(2)湯船の中で酒かすをシャワーで洗い流し、そのまま10分浸かる。
(3)ぬるま湯のシャワーでよく洗い流す。
※ 酒かすが入った風呂の残り湯は、洗濯に2次利用できません。
データが証明、酒かすの成分が効く!
「日本酒の旨味成分で、酒かすに多く含まれる『α-EG』という物質が、皮膚真皮層のコラーゲン量を増やすことを実証できました」と話すのは、農学博士の尾関健二さん。
40〜50代の女性が、朝晩、酒かす50g入りの甘酒300mlを1週間飲用した結果、下のグラフのように、コラーゲン密度と角質水分量がアップ。実は、塗布試験でも同様の効果を得られています。
「α-EGは、真皮にある細胞の『線維芽細胞』を活性化させ、コラーゲン生産を促進。ハリや弾力を高め、肌のキメを細かくする作用があります。さらに、コラーゲンの線維を支える『エラスチン』、水分保持に必要な『ヒアルロン酸』を増やす働きも」
また、『レジスタントプロテイン』という物質も豊富で、α-EGとの相乗効果によって角質水分量が上がったと考えられるそうです。
「1日に50gを摂取すれば、効果を期待できますよ」
撮影/古谷利行 (F-REXon) イラスト/黒川輝代子
(からだにいいこと2021年6月号より)
[ 監修者 ]