生えてしまった白髪も黒髪に!毛根から若返る「おでこほぐし」
もう白髪になってしまったから…と諦めないで! 固くなったおでこ回りの頭皮をマッサージすると、血流が改善されて栄養が行き渡り、毛根も若返ります。生えてしまった白髪は「おでこほぐし」で再び黒髪に。
血流促進マッサージで、黒髪を作る細胞を活性化
「実は、髪の毛の色は元々全部白いもの。色素細胞の『メラノサイト』が多いほど、髪の毛は黒くなります」と話すのは、管理理容師でヘッドスパプロデューサーの辻 敦哉さん。
しかし、加齢やストレス、血流を悪化させる生活習慣によって髪が白いまま伸びてしまったものが、白髪になってしまうのだそう。
「頭皮や毛根へ栄養が届きやすくなれば、白いまま伸びてしまった白髪でも、根元から黒く色付けすることができますよ」
「そのカギとなるのは血流です。筋肉がこわばって血流が滞ってしまうと、せっかく食事しても栄養が頭皮や毛根に届かず、白髪が増えてしまいます」
特に頭皮に近い、おでこのコリをほぐすのが効果的なのだそう。
さらに、黒髪を増やすために辻さんが普段の食事に欠かさず取り入れているのは、造血作用のある「黒ごま」なのだそう。
「黒ごまは美髪を作る栄養が豊富な食材。すりごまだと吸収率が上がります。納豆や豆腐、おにぎりにふりかけたり、みそ汁などにも入れたりすれば、白髪や抜け毛の予防に。髪を若々しく保てますよ」
血流が良くなるとここまで髪は変わる!
頭皮環境を整えて根本的な白髪改善に
辻さん考案の育毛法により、30代女性に8カ月で驚きの変化が。
医薬品などは使わず、生活習慣を見直し、血流改善を図ったことで黒髪が増え、白髪はほとんど目立たなくなりました。
「おでこほぐし」のやり方
ここをほぐす
前頭筋のコリは頭皮の血流を阻害し、白髪の大きな原因に。(1)おでこ中央、(2)生え際、(3)頭頂部の3つの部位に分けて、皮膚と筋肉を中央に寄せながら引き上げるように動かすのがポイント。
ここを使う
両手の親指、人差し指、中指の腹を使い、皮膚に圧をかけるようにマッサージする。
「おでこほぐし」の手順
両手の親指、人差し指、中指の腹をおでこを、両側から挟むようにおく。指の腹に力を入れ、皮膚と筋肉を中央に寄せながら引き上げる。
1の手の形のまま位置を生え際にずらす。生え際をグッとつかむように指の腹に力を入れる。眉毛が少し上に引っ張られると◎。
2の手の形のまま位置を頭のてっぺんにずらす。指の腹に力を入れ頭皮を掴み中央に寄せる。1→3を3回繰り返す。
さらに黒髪を育てる「黒すりごま」の摂り方
鉄分が豊富で造血作用のある黒ごまは、髪の若返り効果を期待できる養生食材。メラニン色素を合成する栄養も摂れます。皮が硬いので、すりごまにすると効率良く体内に取り込めます。おかずやご飯にふりかけて。
セサミン
体内の活性酸素を除去し、メラニンの生成を活性化。白髪や抜け毛を抑制します。
鉄分
黒ごまは白ごまの約2倍鉄分が豊富。髪に栄養を運ぶ血液を作り、豊かな黒髪を育てます。
おにぎりに
梅干しやしそ、しらすなど定番のおにぎりに黒すりごまをまぶすだけ。簡単な“育毛食”に。
みそ汁に
いつものみそ汁に黒すりごまをたっぷり入れて。黒ごまの風味が加わると、濃厚な味わいに!
納豆に
意外とおいしい組み合わせ。発酵食品の栄養も摂れて髪だけでなく肌のハリツヤもUP!
撮影/福島章公 モデル/森蓉子 イラスト/後藤知江
(からだにいいこと2021年12月号より)
[ 監修者 ]