口角を上げる方法は?口元が老ける“NG習慣”と簡単トレーニング
口角は、たった1mm上がったり下がったりするだけで顔の印象が変わります。口元をチェックし、口角を上げる習慣を身につけましょう。すぐに始められる顔のトレーニングやマッサージ、メイクテクをご紹介します。
目次
口角を上げるとはどういう意味?
口角は上唇と下唇がつながる、口の両端の部分を指します。よく耳にする「口角を上げる」とは、口角が頬の方に向かってキュッと引き上がっている状態のこと。
口角は唇の一部ですが、わずかでも下がったり上がったりするだけで顔の印象を大きく左右します。下がった口角は疲れていそう、機嫌が悪そうなど、人に与える印象で損してしまう可能性も。それだけでなく、口元が下がると実年齢より上に見えてしまう、老け顔に見えるといった原因になります。
口角が上がると幸せオーラのある顔に!
キュッと上がった口角は、表情が明るく若々しい、やさしそうに見えるなど、幸せで満たされているオーラが感じられます。
そのため、人に与える印象が良くなり、人とのコミュニケーションや人付き合いなどもうまくいくかもしれません。口角が上がった若々しい笑顔で過ごすことがきれば、ポジティブな毎日を送れるでしょう。
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口角のセルフチェック方法
まずは、自分の口角がいつもどうなっているのかをチェックしてみましょう。ふだんあまり意識することはありませんが、無表情のとき、笑顔のとき、それぞれ確認してみてください。
無表情をセルフチェックする方法
鏡で自分を見るときは、無意識でいい表情をつくったり写りのいい角度で見たりしてしまうことがあります。そのため、無表情のときの口角がどうなっているかは気づきにくいでしょう。
口元を確認するのに一番いいのが写真です。しかも自分で撮った写真ではなく、他の人から不意に撮られた写真のほうがリアルにわかります。友人や家族にあえてそうした写真を送ってもらい参考にすると、無表情のときの口角を確認することができます。
笑顔をセルフチェックする方法
笑顔のときの口角をチェックするには、同じく写真を参考にするほか、手を使ったセルフチェックをしてみましょう。
【やり方】
- 口角の横に人差し指・中指・薬指ををそろえて置き、そのまま笑顔を作ります。
- 笑ったときに指が、上、横、下のどの方向に引っ張られるか確認します。
笑ったときに筋肉が横や下に動いたら要注意! 口角を上げる筋肉が弱っている、または横や下に引く筋肉を使うクセがある可能性があります。筋肉がキュッと上に上がる場合は、セルフケア次第でさらに口角を引き上げることができます。
理想は頬の内側が少し見える笑顔
口角が上がった魅力的な笑顔とは、具体的にはどのような状態を目指せばよいのでしょうか? 最も印象がいい笑顔は、笑ったときに歯と口角の間にわずかな隙間ができ、ほっぺたの内側のピンクの部分が少し見える状態です。
鏡を見ながら笑顔をつくってみると分かりますが、ほっぺたの内側のピンクの部分は、口角を大きく引き上げなければなかなか見えません。まずは鏡を見ながら笑顔をつくり、口角をもち上げる感覚をつかんでみましょう。
口角が下がる原因
「口角がなかなか上がらない」「年齢と共に口角が下がってきた気がする」。そんな人は、口角が下がる原因に心当たりがないかチェックしてみてください。
顔の筋肉の衰え
口角が下がる原因の一つに、顔の筋肉の衰えがあります。
口のまわりには
- 口角挙筋(こうかくきょきん)…口角を引き上げる筋肉
- 口輪筋(こうりんきん)…唇を動かす筋肉
- 口角下制筋(こうかくかせいきん)…口角を引き下げる筋肉
などの表情筋があります。この筋肉だけではありませんが、主に口元や首回りなどの筋肉が衰えることで、重力に耐え切れず口角はどんどん下がっていきます。
ふだん無表情で過ごす時間が多い、口をあまり動かさずボソボソ話す、噛む回数が少ないなど、生活のあらゆる面が表情筋の衰えに影響します。
加齢によるフェイスラインのたるみ
年を重ねるにつれ口元に年齢があらわれてきた、顔全体が老けた気がする、と感じる人も多いでしょう。
口角が下がっているということは、その部分だけでなくフェイスライン全体が加齢によってたるんでいる可能性があります。
毎日自分の顔を見ていると気づきにくいですが、誰でも年齢によるたるみが起こっています。エイジングケア化粧品に変える、生活習慣を見直すなど、年齢にあわせた体と肌のケアが大切です。
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食いしばり、歯ぎしり
集中しているときや睡眠中に、無意識に食いしばりや歯ぎしりをしている人もいます。実は食いしばりや歯ぎしりも、口角を下げてしまう原因のひとつ。
奥歯を噛み締めるときに使われる「口角下制筋(こうかくかせいきん)」が、食いしばりや歯ぎしりで強く働きます。口角下制筋は、口角を引き下げる筋肉です。
食いしばりや歯ぎしりで日々使われた結果、口角下制筋が常に凝り固まってしまい、口角を引き下げる力が強く働いてしまいます。
姿勢が悪い
姿勢の悪さも、顔のたるみに大きく影響します。
現代人はスマホやパソコンの使い過ぎにより、常に下をのぞきこむ姿勢になっています。これが原因で、頭が前に出て首が真っ直ぐになる「ストレートネック」や猫背姿勢につながっています。
下を向いた姿勢が続くと、あご下から鎖骨にかけて広がる「広頚筋(こうけいきん)」が縮んで、口角が下へ引っ張られている可能性があります。
また、姿勢の悪さによる悪影響は顔のたるみだけではありません。肩こりや首こり、頭痛などの全身の不調にも関係するため、日ごろから正しい姿勢をキープすることが大切です。
口の動かし方のクセ
話し方や笑い方による口の動かし方のクセも、口角の印象に影響します。自分のクセを自覚している人は少ないと思いますが、チェックしたい場合は、自分が話している姿を誰かにスマホで録画してもらうのがおすすめです。
例えば、話しているときに口角を下げるような口の動きになっている、片方の口角だけ上がったり下がったりしている、笑顔のときに口角を真横や下に引っ張るといったクセがある人も。自分では気づかないうちにクセがついている可能性もありますので、一度ふだんの話し方や笑い方をチェックしてみてください。
口角を上げる生活習慣&対策
顔の筋肉の衰えは、日常の生活習慣やクセが大きく影響します。高級な美容家電にお金をかける前に、まずは生活習慣を見直してみませんか。口角を上げやすくなるよう、ふだんから口元の表情筋を使うことを心がけましょう。
よく噛んで食べる
生きる基本である食事は、まず食べ物を歯で噛み砕き、すり潰し、最後に飲み込みます。この工程で、私たちはさまざまな顔の筋肉を使っています。
食文化が多様になった現代は、食べ物が昔よりも柔らかく、噛む回数が減ったといわれています。早食いはNG。よく噛んでゆっくり食べることで、食事のたびに口のまわりの筋肉が使われ、口角の衰えを予防できます。顔まわりの代謝もよくなるので、フェイスラインもすっきりして一石二鳥です。
口をしっかり動かして話す
口を動かすことが少ないと、当然表情筋は衰えていきます。ふだんの話し方から、少し大袈裟なくらいに口を大きく動かすことを意識してみましょう。
そもそも日本語は、あまり口を動かさなくても発音できる言語といわれています。実際に、他の言語でみられる巻き舌や唇を大きく動かす発音などはありません。
口を十分に使って話すと発音や滑舌がよく、明るい印象に。口元の筋肉がよく動くので口角アップに効果的です。さらに、血流アップのおかげで顔色がよくなる、顔のむくみも取れるなど、いくつもメリットがあります。
よい姿勢を心がける
口角の衰えが気になると顔のケアばかりに目が行きがちですが、よい姿勢を保つことも大切です。
ついやってしまいがちなスマホをのぞきこんで下を向く姿勢や、デスクワークで背中を丸めた姿勢はNG! 首から鎖骨まわりにある広頚筋がぎゅっと縮み、口角やフェイスラインを一緒に引き下げてしまいます。
正しい姿勢をチェック
まずは口角を上げるためにも、一度自分の姿勢をチェックすることをおすすめします。正しい姿勢とは、
- かかと
- お尻
- 肩
- 後頭部
の4点が一直線上にある状態です。
自分の姿勢が正しいかどうかは、背中を壁につけて立つことでセルフチェックできます。4点が無理なく壁につけばOK!
反対に、壁に立ったときに次にような状態になる場合は、姿勢が悪い状態といえます。
- 後頭部や肩が前に出て、壁につけるのが難しい…猫背、巻き肩、ストレートネックの可能性
- 壁と腰に手のひら1枚分以上のスペースがある…女性に多い反り腰の可能性
猫背やストレートネック、反り腰が気になる人は、時々壁に4点をつけて立つことで、姿勢矯正にもなります。すきま時間に試してみてくださいね。
スマホを見るときの姿勢にも注意
スマホを見るとき、背中を丸くして首を前に突き出し、下をのぞきこむように見ていませんか。このような姿勢では首に負担が大きいだけでなく、口元もどんどんゆるみ、口角が衰えてしまいます。
スマホを見るときは、目線の高さまでスマホを持ち上げるようにすれば広頚筋が適切に使われ、口元のたるみを予防できます。
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口角を上げる顔エクササイズとマッサージ
口角を上げる生活習慣は、毎日コツコツ続けることで効果を発揮します。それ以外にも、表情筋を刺激して口元のバランスを整える方法にもチャレンジしてみましょう。
口角を上げるための表情筋トレーニングや顔エクササイズ、口角を引き下げている筋肉のコリをほぐすマッサージをご紹介します。
口角を上げる筋肉のトレーニング
口角を引き上げる働きのある表情筋「口角挙筋(こうかくきょきん)」を鍛えるトレーニング。割り箸を使って手軽にできるので、鏡を見ながら毎日行ってみましょう。
- 割り箸を横向きにし、歯で軽くくわえる。
- 「いー」と発音しながら、口角を引き上げる。
- 割り箸より上に口角がくる状態を30秒キープしたら、力をゆるめる。
- これを3回繰り返す。
【ポイント】
「いー」と発音するときに、口角を横に引くと別の筋肉が強く作用してしまいます。割り箸より上に口角がくるように、頬をもち上げる感覚で行いましょう。
アヒル口エクササイズ
力が抜けてぽかんと空いた口は、口角が下がるだけでなく、だらしない印象に。口をぐるっと囲む表情筋「口輪筋」を鍛えると、メリハリのある口元になります。口輪筋は口を閉じる、唇を突き出すときに働く筋肉。アヒルのような口をつくるエクササイズで口輪筋を鍛えましょう。
- 両手の親指と人差し指で唇を上下から挟む。
- そこからアヒル口をつくるように、口を軽く開きながら上唇をツンと突き出す。
- 5秒キープして力をゆるめる。これを3回繰り返す。
【ポイント】
アヒル口で唇をやや尖らせることで、口輪筋に刺激が入ります。 口まわりをぐるっと囲む口輪筋は、口角が下がり気味の人は衰えやすいパーツ。指で口輪筋の動きをサポートしながら、上唇に意識を向けて動かしてみましょう。
口角のコリをほぐすマッサージ
口まわりの筋肉がこっていると、血流が悪くなり、口角が上げづらくなります。口角にはたくさんの表情筋がつながっています。コリをほぐすマッサージで、バランスよく表情筋が使える状態を目指しましょう。
- 右頬に右手を添え、口を軽く開ける。
- 左手の親指を口の中に入れ、右側の頬をはさみ、右手に向かって親指で右頬をゆっくり指圧する。
- ほうれい線に沿って親指を移動させながら、1分ほど口の内側からマッサージする。
- 頬と手を入れ替えて、反対も同様に行う。
※口の中に手を入れるので、初めに手をよく洗ってから行いましょう。お風呂の中でマッサージしてもOKです。
【ポイント】
グイグイ指を動かすのではなく、指圧したポイントをゆらゆら揺らすようにほぐしてみましょう。イタ気持ちいい力加減で行います。
口角を上げるメイクテク
マッサージや顔エクササイズは効果が出るのに時間がかかりますが、メイクなら今すぐに口元の印象を変えることができます。
口角の横はくすみが出やすいパーツです。コンシーラーで色味を整えて、ハイライトで整えると口角がキュッと上向きに。若々しくて魅力的な口元に変身できますよ。
- 口角まわりのくすみをコンシーラーで消す。
- リップライナーで口角まわりのラインを描く。下唇側の口角をやや内側に書き、鋭角にする。
- 唇の中心の色味が最も濃くなるように、リップを塗る。
【ポイント】
コンシーラーは厚塗り感の出ないもの、色味が肌よりワントーン明るいものがおすすめです。リップは中心を濃く、端に行くほど薄めに塗ることで立体的になり、口角が上がって見えます。
まとめ:キュッと上がった口角で明るく若々しい印象に
口角はたった1mm変わるだけで印象がガラッと変わるパーツです。口角が引き上がると見た目が若返ることはもちろん、表情に自信が出て心も上向きになります。
人との会話が減ったり、パソコンやスマホの時間が増えたりすると、どんどん老け顔に。まずは今の自分の口角の状態やクセ、口元が下がる原因を知って生活習慣を見直しましょう。
さらに、口角を上げるトレーニングやエクササイズを今日から始めてみてください。明るく若々しい上向き口角を目指してみませんか。
[ 監修者 ]
- LIGHT CLINIC
- https://light-clinic.co.jp/