毛穴が目立つ3つの原因とは?今こそ見直すべきスキンケアとNGケア
毛穴の黒ずみや角栓が汚い、前より開いたりたるんだりしている…。そんな気になるお悩みは、まず原因を知ることが大切です。毛穴が目立つ原因や、改善するためのスキンケア、生活習慣のポイントなどを紹介します。
目次
毛穴が目立つ3つの主な原因は?
ポツポツ、ブツブツと目立つ毛穴。黒ずみが消えない、たるみや開きが気になるなど、悩みは人ぞれぞれですが、共通しているのは「目立つこの毛穴をどうにかしたい!」ということ。毛穴の悩みは、皮脂の分泌や加齢によるものなど、主に3つの原因が考えられます。次からくわしくみていきましょう。
過剰な皮脂の分泌
鼻やおでこ、眉間の毛穴が目立つ場合は、「過剰な皮脂分泌」が主な原因として考えられます。おでこと鼻を結ぶTゾーンは、頬に比べて誰でも皮脂の分泌が多くなります。特に、30代以上に比べて皮脂が出やすい20代は、鼻やおでこといったTゾーンの毛穴に悩む人も多いでしょう。また、年齢だけでなく、脂っこい食事やストレスの多い生活などでも皮脂が過剰に分泌されます。
さらに、「鼻の毛穴から白い角栓が出ている…」と鏡を見てショックを受けたことがある人も多いのでは。この角栓は、つまったまま不衛生な状態が長期化すると、皮脂が酸化して黒いポツポツに変化します。これがいわゆる黒ずみが目立つ「いちご鼻」といわれる状態。いちご鼻をきれいに目立たなくするには、正しい洗顔で毛穴を清潔にして、肌のターンオーバーを整えるセルフケアが必要になります。
加齢によるたるみ
頬を中心に毛穴が縦長に開いて目立っているのは、「たるみ毛穴」。これは、加齢によるたるみが原因です。年齢とともに肌のハリや弾力が失われ、皮膚が全体的にたるむことで毛穴も楕円形に伸び、目立ってしまうのです。
頬を手でキュッと上に持ち上げると毛穴が目立たなくなる人は、このタイプの可能性が高いでしょう。年齢に応じたスキンケアで肌にハリを取り戻し、これ以上たるませないエイジングケアが必要です。
顔のたるみやほうれい線は、加齢だけが原因ではありません。たるみやむくみには、女性特有の生理周期や首の冷えも原因に。「耳上げさすり」で血液やリンパ液を押し流して、たるみや肩コリをスッキリさせましょう!
乾燥、潤いバランスの乱れ
肌の乾燥や、水分と油分のバランスが乱れることも、毛穴が目立つ原因に。肌が乾燥するとリバウンドするように皮脂が分泌されてしまい、余計に目立ってしまう可能性があります。潤い不足によって肌表面がゴワつくことでキメが荒れ、毛穴の凹凸が目立ちやすくなるのです。
そもそも毛穴は誰しもあるもの。潤いがあって肌がふっくらしていれば、毛穴は引き締まり目立ちづらくなります。しかし、水分と油分のバランスが崩れ、ハリが失われると肌がしぼみます。するとすり鉢状に凹んだ毛穴が悪目立ちしてしまいます。
特定のパーツよりも顔全体の毛穴が気になる場合は、スキンケアが肌に合っていない、もしくは生活習慣の乱れなどで肌の潤いバランスが乱れていることが考えられます。しっかり潤いをキープすることも、毛穴の目立たない肌づくりの基本となります。
毛穴が目立つときに見直したいスキンケア
毛穴が目立たない透明肌を目指すには、基本のスキンケアを正しく行うことが重要です。毛穴が気になったら、まずは日々のクレンジングやスキンケアを見直してみましょう。
次から毛穴を目立たなくするためのクレンジングや保湿テクを紹介します。
クレンジングでメイクや角栓を浮かせる
しっかりメイクをしたときや、メイクをしなくても日焼け止めを使った日は、クレンジング剤を使って落としましょう。メイク汚れは洗顔フォームだけでは完全に落としきれず、残った汚れが毛穴づまりの原因になります。
クレンジングはメイクだけでなく、つまった角栓を自然と浮かせるのにも効果的です。過剰な皮脂や角栓のつまりが気になる場合は、オイルタイプのクレンジングがおすすめです。
美容感度の高い人がこぞって始めている「ベビーオイル洗顔」。今回、「ベビーオイル洗顔」提唱者の美容愛好家・mimiさんに、やり方やコツを教えていただきました。
洗顔で皮脂汚れを落とす
クレンジング後は、洗顔フォームや石けんでダブル洗顔を行い、クレンジング剤の残りや浮いた皮脂、角栓をしっかりと洗い流します。洗い残しがないようにすることも毛穴レスな肌をつくるカギになります。
また、毛穴の状態に合わせて洗顔料を見直してみるとよいでしょう。
- 皮脂による毛穴のベタつきには…泥で皮脂を吸着する「クレイ洗顔」。
- 毛穴のつまりには…酵素の力で古い角質を分解する「酵素洗顔」を使う。週1回など、スペシャルケアとして投入するのがおすすめ。
- 乾燥や加齢による毛穴の開きには…アミノ酸系のやさしい洗顔料、保湿成分が入った洗顔料。
お気に入りの洗顔料があると何年も同じものを使ってしまいがちですが、毛穴の悩みや年齢に応じて、別のアイテムも柔軟に試してみましょう。
正しい洗顔は、毛穴レスで透明感のある美肌をつくる基本です。間違えたやり方では、乾燥や毛穴汚れ、たるみなどの肌トラブルを招いてしまうことも。洗顔の正しい方法とNGの洗顔法、肌悩み別の注意点をご紹介します。
しっかりと保湿をする
引き締まった毛穴を目指すには、洗顔後に保湿を徹底することが重要です。肌が内側から潤いで満たされると、キメが細かくふっくらして、毛穴が目立ちづらくなります。
乾燥肌の人はもちろん、皮脂が気になる人も洗顔後は丁寧に保湿を。潤いが不足するとますます皮脂が分泌して、毛穴が目立つ原因につながります。自分に合った保湿ケアを取り入れてください。
- 過剰な皮脂分泌タイプは…収れん化粧水で開いた毛穴をキュッと引き締める。
- 加齢によるたるみタイプは…エイジングケア用のスキンケアで肌のハリをアップさせる。
- 乾燥、潤いバランスの乱れタイプは…ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が入ったスキンケアでしっかり保湿する。
ますます毛穴が目立つNG肌ケア
「毛穴が気になるとつい手で触ってしまう…」。そんな人も多いのでは。毛穴に刺激を与えると、余分な皮脂が分泌したり雑菌が繁殖したりする可能性があります。毛穴をさらに目立たせてしまうNGケアを、順番にチェックしてみましょう。
毛穴汚れや角栓を手で押し出す
毛穴汚れやつまった角栓が気になるからといって、指で角栓を押し出すのはNG。一時的に汚れや角栓が取れてすっきりしたと感じても、毛穴が開きっぱなしになり黒ずみや角栓が再び発生してしまいます。
また、指で押した刺激によって皮脂が過剰に分泌したり、肌が傷いて色素沈着したりと、毛穴が目立つ要因を増やしてしまう可能性もあります。
さらに、貼ってはがすタイプのパックの使用もおすすめしません。角栓だけでなく、周りの角質をはがしてしまい、余計に毛穴を目立たせてしまう要因になります。
時間をかけすぎるゴシゴシ洗顔
黒ずみや角栓、皮脂などの毛穴の汚れを落とすために、洗顔にじっくり時間をかけたくなりますが、それは逆効果。特に鼻やおでこなど、毛穴が目立つ箇所をゴシゴシと洗うのはNG。肌の潤いを奪いすぎてしまうのでやめましょう。
時間をかけて洗顔しても、つまった毛穴汚れやたるみ毛穴はきれいになりません。逆に乾燥による毛穴の開きやたるみを招いたり、肌が潤い不足だと感じて、過剰な皮脂が分泌される可能性があります。
1日に何回も洗顔する
ゴシゴシ洗顔同様に、洗顔のやりすぎも悪影響を及ぼします。皮脂によるベタつきが気になると、ついこまめに顔を洗ってさっぱりしたくなりますが、肌の乾燥を招いて毛穴を目立たせる原因になります。30代を過ぎたら、洗顔料を使う洗顔は「1日1回」でOKです。洗いすぎを避けて、肌に適度な油分を残すスキンケアを意識しましょう。
ダブル洗顔はメイクや汚れがすっきり落ちるといわれますが、洗いすぎも気になるところ。肌にとって、ダブル洗顔は本当にいいのでしょうか? メリットとデメリット、正しい洗顔方法と洗顔料の選び方を解説します。
スキンケアの使用容量を守らない
化粧水や乳液をはじめとするスキンケア製品には、それぞれ適量があります。そのため多すぎても少なすぎてもNG。使用量を確認して適量を正しく使うようにしましょう。商品ごとに使用量が異なるので、この機会にパッケージの裏などを確認してみてください。
また、スキンケアを自己流で行うのもおすすめしません。例えば、肌がベタつくのがイヤだからといって、洗顔後に何もつけない、もしくは化粧水だけでケアを済ませていたりしませんか。洗顔後の肌はどんどん乾燥していきます。乾燥による毛穴の悪目立ちを防ぐため、洗顔後はできるだけ早く保湿ケアを。化粧水の後は乳液でフタをして、肌から水分が蒸発するのを防ぎましょう。
毛穴が目立たないようにするには生活習慣もカギ
毛穴を目立たなくするには、スキンケアのやり方を見直すほかに、食事や睡眠などの生活習慣を整えることも重要なポイント。健康的な生活によって体の循環がスムーズになると、皮脂の分泌が適切に行われ、肌のベタつきが気にならなくなるはずです。
バランスのよい食事を摂る
バランスのよい食事を摂ることは、健康はもちろん、美しい肌のためにも大切です。
毛穴のお悩みタイプごとに、すすんで摂りたい栄養素と、それを多く含む食材を紹介します
- 毛穴のつまり、角栓には…ビタミンA(皮膚を健康に保ち、古い角質の新陳代謝をサポート)。多く含まれる食材:にんじん、ほうれん草、カボチャなどの緑黄色野菜。
- 過剰な皮脂による毛穴汚れには…ビタミンB2、ビタミンB6(皮脂を抑える働き)。多く含まれる食材:納豆、バナナ、牛乳、鮭、レバーなど。
- 加齢によるたるみ毛穴には…コラーゲンとビタミンC(肌がふっくらし、毛穴が目立ちづらくなる)。多く含まれる食材:コラーゲン…肉、魚 ビタミンC…パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、果物類など。
ご紹介したこれらの栄養素は、どれも健康で美しい素肌のために必要です。悩みに合わせて積極的に摂りたい食材を意識しつつ、他の食材もバランスよく食べることを心がけましょう。
毛穴レス肌を目指すために控えたい食事
毛穴からの過剰な皮脂を増やしてしまうのは、ジャンクフードやスナック菓子、スイーツなどの脂質や糖質が多い食べ物です。毛穴レスな肌のためにも、たまに息抜きで食べる程度にして、日常的に食べるのは控えるようにしましょう。
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質のよい睡眠をとる
質のよい睡眠は、肌の生まれ変わりを促し健康な状態を保つために重要です。寝ている間は肌や体を修復させる成長ホルモンが分泌され、新しい細胞がつくられます。新しい肌に生まれ変わるとき、毛穴汚れや角栓につながる古い角質がはがれ落ち、肌表面はクリアな状態になります。
睡眠の質が上がるとターンオーバーが正常に行われ、毛穴がつまりづらく、肌がふっくら保たれます。次第に毛穴のくぼみが目立ちづらくなるでしょう。
「質のよい睡眠」とは単に長時間寝ればよいわけではありません。スムーズに入眠し、ぐっすりと寝られたと実感できること。そして目覚めがよいことが条件です。寝る前に軽いストレッチをする、アロマの香りに癒される、スマホやテレビを避けるなど、睡眠の質を上げるための方法を取り入れましょう。
また、睡眠のために習慣化したいのは、ぬるめの湯船に浸かること。寝る前にお風呂で体を温めることで布団につくころには体温が下がり、スムーズに眠りにつくことができます。入浴後は、ふっくらした毛穴レスな肌を目指し、しっかりと保湿をしましょう。
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適度な運動をする
適度な運動は、血行を改善して老廃物を流れやすくするなど、毛穴の開きや過剰な皮脂分泌の予防に効果的です。息が上がるほどの激しい運動をする必要はありません。習慣化しやすい有酸素運動がおすすめです。
おすすめの有酸素運動
- ウォーキング
- ジョギング
- ヨガ
- 水泳
有酸素運動で適度に汗をかくことで、肌の代謝がアップして古い角質の排出が促されます。即効性はありませんが、長期的に美しい肌を保つために運動習慣を身につけてみませんか。
目立つ毛穴をカバーするメイクテク
スキンケアや生活習慣で効果が出るのを待てない! という人は、メイクで毛穴をカバーするテクを取り入れましょう。毛穴を隠したいからといってカバー力の強いファンデーションを使うと、厚塗り感が出てしまいます。
おすすめのメイク方法は毛穴カバー効果のある下地を、鼻やおでこ、頬などの目立つ場所だけに使用することです。ポイントで使用してから、いつもの下地やファンデーションを重ねていけばOK。
自分の毛穴悩みに合わせてアイテムを選べば、自然に毛穴をカバーすることができますよ。
- 毛穴のたるみや開きが気になる場合…毛穴を埋める役割がある下地。
- 過剰な皮脂による毛穴汚れが気になる場合…皮脂を吸収しテカらせない下地。
まとめ:毛穴が目立つ原因に合ったケアで、つるんとした透明肌に!
毛穴が目立つ原因は、過剰な皮脂の分泌、加齢によるたるみ、乾燥などさまざま。毛穴レスな肌を目指すなら、基本のスキンケアや生活習慣から見直してみませんか。
毛穴悩みの原因に合ったスキンケアを取り入れ、ふっくらなめらかな美肌を手に入れてください。毛穴レスで透明感のある肌は、光を跳ね返してつやっぽく魅せる効果も! 毛穴対策を続ければ、いつまでも若々しい印象を与えることができますよ。
[ 監修者 ]
- 逗子メディスタイルクリニック
- https://medi-style.jp/