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ペットボトルのお茶を飲む女性

コンビニでもすぐ買える!疲労回復に効果的な飲み物・栄養素とは?

疲れた…というときにすぐ取り入れられるのが飲み物。だるさや疲労に効果的な栄養素を知っておけば、体を回復させたいときに役立ちます。今回は、コンビニやスーパーでも買える、疲労回復にいい飲み物を紹介します。

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疲労回復に飲み物がおすすめな理由

仕事や家事、育児と、とにかく忙しい現代人は、常にお疲れ気味。みなさんは何で疲労回復をしていますか? 数ある疲労回復法の中で、疲れたときにすぐに試せるものといえば飲み物を飲むこと。疲労回復に飲み物がおすすめな理由はいくつかあります。

どんな疲労回復法よりも手軽

飲み物を飲むことは、どんな疲労回復法よりも手軽で、誰でもすぐにできるのが魅力です。

疲れを感じたときに、ゆっくりと寝る、休暇をとってリフレッシュするといったことをできたら良いのですが、すぐに時間をつくるのがむずかしいという人も多いのではないでしょうか。

疲労回復法として、次に思いつくのが食事。焼肉やニンニクなどのパワーが出る食事ををモリモリ食べると元気がでそうですが、胃腸の負担になり逆効果となる場合もあります。

ペットボトルのお茶を飲む女性

生活リズムや環境を変えるのは難しい

疲れない体を作るために、睡眠時間を増やす、生活リズムを変えるといった工夫はもちろん大切。バテない元気な体をつくるための基本となります。

しかし、現実的に考えて急に生活リズムを大きく変えたり、そのために仕事や働き方を変えたりするには時間がかかります。

また、マッサージに通う、サプリメントを取り入れるなどの疲れ対策はたくさんありますが、お金がかかるためなかなか続けられないことも。それに比べて、飲み物での疲労回復はすぐに始められて、毎日続けられる点がメリットといえます。

習慣化しやすい

飲み物での疲労回復は、習慣化しやすいという点もあります。水分補給は、毎日誰もが行っていることですし、疲労回復効果がある飲み物に変えるだけでOKです。

仕事帰りにコンビニやスーパーで飲み物を買うことや、仕事や家事の合間に疲労回復ドリンクを飲むことは、それほど難しいことではありません。

このように、いま体が疲れているなら、疲労回復が期待できる飲み物を習慣にしてみませんか。今日からすぐ始められる疲労回復法としておすすめします。

疲労回復に効果的な栄養素は?

疲労回復にいい飲み物を選ぶときには、使われている栄養素がポイントになります。

ご紹介する5つの栄養素を覚えておけば、コンビニやスーパーなどで飲み物を購入するときに役立ちます。

クエン酸

レモンとレモネード

疲労回復といえばクエン酸を思い出す方も多いでしょう。クエン酸は、酸っぱいと感じる酸味の成分です。レモンやみかん、グレープフルーツなどの柑橘系の果物や、梅干しなどに含まれています。

クエン酸は、体内で糖を代謝し、エネルギーに変えてくれる効果が期待できます。運動後、乳糖が疲労物質として体にたまると疲れを感じますが、クエン酸にはこの乳酸を分解する働きがあります。

また、クエン酸には活性酸素により体内が酸化するのを防ぐ「抗酸化作用」もあります。活性酸素は、紫外線に当たるほか、運動やストレス、喫煙など、さまざまな要因で発生。体に蓄積すると、それが疲労につながります。抗酸化力で活性酸素を除去することで、疲れにくい体づくりにつながります。

BCAA(分岐鎖アミノ酸)

BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、バリン・ロイシン・イソロイシンという3つのアミノ酸の総称。このアミノ酸は、運動をするときのエネルギー源となる重要なものです。

不足すると筋肉がエネルギー源として使われてしまい、筋肉の繊維が痛んだり疲労につながったりします。そのため体を動かす前や後に、BCAAを取ると疲れにくい体質へと導いてくれます。

飲み物では、栄養ドリンクや牛乳にも含まれています。

ビタミンB1

豆乳

ビタミンB1は「疲労回復ビタミン」とも呼ばれ、水に溶ける水溶性ビタミンの一種です。糖質をエネルギーに変える働きがあり、頭をすっきりさせてくれる効果が期待できます。

エネルギー代謝が落ちると、効率よく食べたものがエネルギーにならずに、疲労を感じる原因になります。ビタミンB1を摂取することで、食べたものがしっかりエネルギーとして使われ、疲労を感じにくい体になるでしょう。

ビタミンB1は、豚肉に多く含まれていますが、飲み物なら豆乳がおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCは高い抗酸化作用があり、疲労の原因となる活性酸素を取り除きます。日焼けや風邪、ストレスに対する抵抗力を高めるともいわれ、健康な体を維持するために欠かせない栄養素です。

また、コラーゲンの生成にも関係していて、骨や腱、健康な血管のためにも必要。体調のいい状態をキープするために摂っておきたい栄養素といえます。

ビタミンCは、果物や野菜に多く含まれますが、熱に弱いためフレッシュジュースなどで摂るといいでしょう。

鉄分

笑顔の女性

疲労回復には鉄分も欠かせません。鉄分には、全身に酸素を届ける役割があり、約70%が赤血球のヘモグロビンに存在、残りは肝臓や筋肉などにストックされています。

鉄が不足すると赤血球内のヘモグロビンが減り、全身に十分な酸素が行き渡らなくなります。すると、体がだるい、重い、疲れやすいといった症状に。

鉄分は、牛、豚、鶏のレバーや、いわし、まぐろなどの動物性食品、または納豆や小松菜、ひじきなどの植物性食品にも多く含まれています。

コンビニやスーパーでも買える疲労回復ドリンク

疲れたときは、ご紹介したような栄養素が含まれた飲み物を飲んでみてください。パウダー状のクエン酸などを使って疲労回復ドリンクを手作りするのも効果的ですが、用意する手間を考えると手軽に購入できる飲み物が便利。

すばやく疲労回復させるには、「疲れた…」と思ったときにすぐに手に入りやすいこともポイントになります。

また、その方が習慣化しやすく、疲れを溜めにくい体をつくることもできるでしょう。次から、コンビニやスーパーで購入しやすいおすすめの飲み物を紹介します。購入するときの参考にしてみてください。

牛乳や豆乳

牛乳

まずは牛乳と豆乳。そのまま飲むこともできますし、コーヒーや紅茶と合わせることもでき、比較的取り入れやすい飲み物です。

牛乳には、ご紹介したBCAA(分岐鎖アミノ酸)のほかにカルシウム、ビタミン、ミネラルが豊富。疲労に負けない健康的な体をつくるために取り入れたい飲み物です。

また、豆乳に含まれるペプチド(アミノ酸がつながった状態のもの)は、筋肉疲労の回復に効果が期待でき、ビタミンB1やたんぱく質も豊富です。豆乳は、調整豆乳や無調整豆乳のほか、紅茶味やバナナ味などさまざまな味が手に入るので飽きずに続けられます。

また、コーヒーにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは、体内の酸化を抑える抗酸化作用があり、疲労回復やリラックス効果も期待できます。午後のブレイクタイムに豆乳と合わせて飲むのもおすすめです。

緑茶・紅茶などのお茶

ペットボトルのお茶

疲労回復にはお茶も効果的。代表的なのは緑茶。緑茶にはテアニンという成分が含まれており、神経系の疲労回復効果や、代謝活動をスムーズにする効果があります。

紅茶にも、緑茶と同様にテアニンが含まれており、疲労回復効果が期待できます。また、香りによるリラックス効果もあり、心も落ち着かせてくれます。

さらに緑茶や紅茶にはカフェインが含まれており、眠気覚ましとしても活躍してくれます。体をシャキッとさせたいときに飲んでみましょう。

ジュース類

野菜や果物を使ったジュースには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富で疲労回復に効果的です。選ぶときは、野菜と果物の成分が多く、着色料や香料が少ないものを。ビタミン類を十分に摂ることが大切です。

また、クエン酸を含む柑橘類のジュースを選べばすっきりとリフレッシュできます。ジュースは材料が野菜や果物であっても糖が含まれるため、飲みすぎると血糖値の上昇につながります。飲みすぎには注意して、砂糖や甘味料を使用していないものを選びましょう。

甘酒

甘酒

”飲む点滴”と呼ばれるほど疲労回復効果の高い甘酒。スーパーやコンビニでも購入ができます。甘酒には疲労回復に効果のあるビタミンB1やアミノ酸がに含まれています。

疲れたときに甘い物が食べたくなりますが、甘い物を食べると血糖値が急上昇して急降下する血糖値スパイクがおこり、さらに疲労蓄積の原因になります。そんなときに、ケーキを食べるよりも甘酒のような天然の甘さを補給して、心も体も疲労を回復させましょう。

疲れ対策におすすめの栄養ドリンク

疲れたときには「一発で元気になりたい!」といって栄養ドリンクを飲む方も多いでしょう。栄養ドリンクには、医薬品、医薬部外品、清涼飲料水があります。エナジードリンクといわれる飲み物は、主に清涼飲料水に含まれます。必要な栄養素を確実に補充したいときには医薬品が、ドリンクとしてスッキリと飲みたいには清涼飲料水を選ぶのがおすすめです。パッケージをよく確認して購入しましょう。

また、栄養ドリンクやエナジードリンクなどはカフェインが入っていることが多く、就寝前に飲む場合は注意を。表示をよく確認し、カフェインが入っていないものを選ぶようにしてください。以下に、おすすめの栄養ドリンクをご紹介します。

栄養ドリンク

・体がだるいとき
ビタミンB1やB2、B6といったビタミンB群、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、タウリンなどが入ったドリンク。ニコチン酸には血行をよくする作用があり、タウリンには、コレステロールを減らす、心臓や肝臓の機能を高めるといった効果が期待できます。

・すぐ疲れる、疲れが取れない
クエン酸鉄アンモニウムやクエン酸鉄ナトリウムなど鉄分を補えるドリンク。鉄分の不足も疲労感につながるため、すぐ疲れる、疲れが取れないときには補給が大切です。

・風邪予防に
ビタミンに加え、ジオウ、ニンジン、ショウキョウ(生姜)など、抵抗力を高める栄養素が配合されたドリンク。疲れて免疫力が落ちると感染症にもかかりやすくなるため、こうしたドリンクで予防するのは効果的です。

栄養ドリンクを飲む女性

栄養ドリンクは、自分のいまの疲れに合った飲み物を選んでみてください。効果を最大限に発揮するためには、食後に飲むのが良いといわれています。また、疲れを感じてから飲むよりも、疲れる前に飲んでおくほうが効果的。今日は忙しくなりそうという日の朝、朝食の後に飲んでみましょう。

【女性向け】疲れ軽減!自分に合った“おすすめ栄養ドリンク”の選び方って?

初心者でも始めやすい疲労回復に効果のある漢方薬

飲み物での疲労回復よりも、もう一歩しっかりと疲れを取りたいなら、漢方を活用してみるのも手です。漢方薬は、疲労を回復させるというより、疲れにくい体をつくることを得意としてます。滋養強壮に役立つ生薬などを含む漢方薬もおすすめです。

漢方薬が血流量を増やしたり、消化機能を改善したりして栄養を全身に届けます。また、自律神経を整えてストレスに負けない体をつくり、疲れた体を改善へと導きます。

粉薬のように手軽に飲める漢方薬もあります。疲労回復におすすめの漢方薬をいくつかご紹介しましょう。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯は、中(=体内のこと)を補い、気を増やすという意味で名づけられた漢方薬です。元気を補い、胃腸の消化・吸収機能を整えて疲れを改善していくため、疲労感があるときには最適な漢方薬といえます。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

十全大補湯は、胃腸の働きを活発にして、気、血(けつ)を補います。疲労倦怠感、貧血のほか、産後の弱体、冷え性などに用いられます。

六君子湯(りっくんしとう)

六君子湯は、胃腸の水分代謝に働きかけることで、消化不良、下痢、嘔吐のほか、疲労や倦怠感にも用いられます。夏バテなどで体力が落ちて、水あたり、食あたりを起こすといったときにも適しています。

漢方薬は体質に合ったものを選ぶことが大切

漢方薬を選ぶときは、体質に合ったものを選ぶようにしましょう。体に合わないものを服用すると、効果が見込めないこともあり、さらに副作用が起こる危険もあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談することが大切です。

症状と体質に合った漢方薬を、漢方に精通した薬剤師に選んでもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」という、AIを活用したオンライン相談サービスもあります。ぜひ利用してみてください。

スマホから、専門家への個別相談を気軽に申し込むことができるので便利です。

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まとめ:小さな疲れをため込まず、飲み物で手軽に疲労回復を!

疲れを感じたときに一番大事なのは、そのままにせず疲労が小さいうちに解消すること。放っておくと小さな疲れが積み重なって大きくなり、あれこれセルフケアを試しても疲労が取れにくくなります。そして、その後の体調にも大きく関係します。ご紹介したような栄養素を飲み物で取り入れて、疲労を小さいうちに追い出しましょう。

また、栄養素だけではなく、毎日続けるためには自分好みの飲み物を見つけることも大切です。飲み物を飲む時間が、仕事や家事の合間のリフレッシュタイムになれば、心の疲労感も減っていくでしょう。

今、少し無理をしてがんばりすぎている方は、心も体も満たされる飲み物を見つけてみてはいかがでしょうか。

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