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内転筋をほぐして下半身ヤセ&むくみ改善!7秒「シェー開脚」
内ももの「内転筋」は、骨盤や股関節とつながる筋肉。ほぐすことで、むくみが改善されて下半身ヤセにつながります。たった7秒で内転筋をほぐせるポーズ「シェー開脚」のやり方を紹介します。
7秒で効果てきめん! 内転筋ほぐしで下半身ヤセ
「筋肉をほぐすのに最短で必要な時間は、たった7秒です」と話すのは、理学療法士の栗田聡(さとし)さん。
筋肉は伸ばすと緊張がほぐれますが、長時間伸ばすと脳は「筋肉がゆるみすぎ」と判断し、硬い状態に戻ろうとします。筋肉がゆるみすぎない適正時間が7〜15秒なのだとか。
「内ももの『内転筋』は日常の動作の基盤となりますが、こり固まりやすい筋肉群。緊張すると骨盤がゆがみ、巡りが悪化。下半身太りの原因になるので、ほぐす習慣を」(栗田さん)
今回紹介する「シェー開脚」は、内転筋を気持ちよく伸ばすポーズ。骨格が整うなどメリットがいっぱい!
「内転筋がほぐれれば骨盤が整い、姿勢が改善。股関節の可動域も広がり日常動作での消費カロリーが増え、巡りも良くなります」と、医学博士・小山勝弘さん。
血液やリンパの流れも促進されれば、むくみも改善。短時間で効率的にスッキリした下半身を目指して!
7秒「シェー開脚」で下半身がヤセる理由
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骨盤や股関節とつながる内転筋は、日常生活の動きを支える筋肉。代謝と血流アップを促します。
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消費カロリーが増える"
股関節と連動する内転筋をしなやかに保てば、股関節の可動域が拡大。日常生活の動作が大きくなり、がんばって運動をしなくても代謝が自然とアップし、脂肪が燃焼されます。
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お腹とお尻が引き締まる"
内転筋が硬いと骨盤が傾き、ポッコリお腹や垂れ尻に。内転筋が柔軟になれば自然と骨盤が正しい位置に整います。お腹とお尻が引き締まるうえに、姿勢が改善して即ヤセ見え!
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むくみを解消!"
血流が滞り、血液中の水分が細胞間にたまるとむくみが発生。筋肉がしなやかになると「筋ポンプ作用」が正常に働き、滞った血液やリンパの流れを促進。スッキリ美脚に。
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7秒「シェー開脚」のやり方
(1)右脚を真横に開いて台に乗せる
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右脚を体の真横に開いてソファや低めの台、階段などに足をのせる。胸の中心を前に突き出して、右手は腰に置き、左手は下ろす。姿勢が整ったら鼻から大きく息を吸い込む。
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胸の中心を突き出す
胸の中心を突き出すことで、自然に背骨と骨盤が正しい位置に。猫背や反り腰が改善されます。
つま先は天井へ
つま先を天井へ向けることがポイント。しっかり内ももが伸びていることを感じて。
足を台にのせる
ソファや低めの台、階段などに足をのせて。体の硬い人は低め、柔らかい人は高めにキープ。
(2)左腕を上に伸ばして上体を右に倒す
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左腕を上に伸ばし、口から大きく息を吐き出しながら上体を右に傾ける。内ももの伸びを感じたら「シェー」のポーズのまま7秒カウントし、ゆっくり戻す。左側も1・2を同様に行う。
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口から息を吐いて7秒キープ
体を7秒以上伸ばすことで効果を発揮。お腹に巻いたコルセットを締めるイメージをしながら、思い切り息を吐き切りましょう。
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内ももの伸びを感じづらいときは、「脚は真横」「胸の中心は前」「つま先は天井」を再確認しましょう。横から見たときに、体の中心が一直線になっているのが理想です。
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撮影/神尾典行 取材・文/堀 実希 モデル/森蓉子 イラスト/カシワギマリ
(からだにいいこと2022年8月号より)
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下半身太りや冷えの原因になる「むくみ」。その原因の一つがリンパの滞りで、心臓から遠い下半身は、リンパ液が溜まりがちに。下半身のリンパの要所を狙ったマッサージをすれば、全身のリンパの流れがアップし、むくみがすっきり!
[ 監修者 ]
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