身も心も軽くなる!ズボラでも挫折しない「人生が変わる片付け術」
片付けを行うと脳が若返り、決断力や集中力がアップ。これが開運や人間関係の改善につながり、人生が変わります。脳をまんべんなく使う「片付け脳」になる方法を、脳内科医の加藤俊徳さんが解説します。
目次
片付けで脳が変わり、脳が変わると人生が変わる
「身のまわりを片付けるだけでお金が貯まりやすくなったり、若返ったり、人間関係が良くなったりしますよ」と話すのは、脳内科医の加藤俊徳さん。
なぜ片付けが人生をそれほど好転させるのでしょうか。
「片付けを行うと脳が活性化します。これまで十分に働いていなかった部分が使えるようになり、平たく言って若返ります。脳が若返ると気持ちが前向きになり、決断力や集中力もアップ。これが開運や人間関係の改善につながるのです」
とはいえ片付けが苦手な人も多いもの。克服する方法は?
「片付けが苦手な人の傾向は大きく3つに分けられます。まずはその傾向別に、片付け方を少し変えてみるのがいいでしょう。脳は死ぬまで成長し続けますから、始めた人から脳を若返らせることができますよ」
次から、傾向別の「脳が成長する片付け法」をご紹介。キレイな部屋と若い脳、両方を手に入れて!
「片付け脳」になれば一気に片付け上手に
脳に弱い部分があると、片付けを面倒くさいと思いがちに。片付かないことでイライラすると脳は働かなくなり、非効率な状態が続くことでストレスを感じます。脳をまんべんなく使う「片付け脳」になると自然と身の回りが整い、気分もスッキリするのです。
タイプ別の片付け術で部屋も気分もスッキリ
一言で『片付けられない』と言ってもその原因はさまざま。大きく分けると『なかなかスイッチが入らない』『作業が途中から進まない』『すぐ元の状態に戻ってしまう』の3つ。
「自分に当てはまる原因を知ることが、脳を成長させる片付けにつながります。脳の弱い部分を効率的に鍛えれば『片付け脳』に近づき、部屋と気分がスッキリ整いますよ」
また、人は脳の弱い部分があればあるほど、片付けが苦手になるそう。片付けられない人の脳の弱い部分は1つだけとは限りません。
「複数当てはまる気がする、どれに当てはまるかわからない、という人は下記の『片付け脳になる習慣』を(1)から順に試してみて。片付け下手の人の脳の弱い部分を効率的に鍛えられます」
まずはできることから始めて、スッキリした部屋と気分を手に入れましょう。すると、人生はいい方向に開けていくはずです。
「片付けをやらなきゃと思ってもできない」「無駄買いしてしまいものが増え続ける」…といった悩みはありませんか? 片付けられない原因別に、それぞれのタイプに役立つヒントを紹介します。
日常生活で今すぐできる「片付け脳」になる習慣
(1)歌いながら料理をする
口と手を同時に動かすと脳が鍛えられる
片付け脳になるために最も効率的な方法の1つは、手や足と、目や口の表情筋を同時に動かすこと。歌いながら料理することは、脳にとっては高度な指令。刺激で脳が鍛えられます。
(2)電車では窓の外の風景を見る
「赤い看板を見つける」などテーマを決めると◎
片付け下手は、散らかっている様子を視覚でとらえるのが苦手。そこで、普段から目をキョロキョロと動かすクセをつけましょう。そのためには、次々と流れる車窓風景を眺めるのがおすすめ。
(3)写真アルバムを作る
「過去」を思い出し、選ぶ作業で記憶力アップ
記憶力の低下は、片付いた部屋の心地よさも忘れてしまうことにつながります。写真整理をして過去を振り返ると、その場面が思い起こされ、記憶力がアップ。さらに写真を“選ぶ”行為も脳トレになります。
(4)外食メニューは10秒で決める
即決する練習で決める力を高める
片付けに重要なのは「すぐ行動する」こと。片付けができる人は「片付ける」ことを即決しているのです。決断力を養うために、レストランなどでメニューを開いたら10秒以内に注文を決めてみて。
片付けられない傾向別|まず始めたい「脳トレになる片付け」法
やろうと思ってもスイッチが入らない人は
片付けの“面倒くさい”をできるだけ少なくする
片付けのために動くことを面倒に感じると、なかなか行動に移せません。そんなときは「まずは5分」と決め、その時間内に終わる片付けから始めるといいでしょう。どう片付け始めたら良いかわからない人にもおすすめ。
ほかにもこんなことがおすすめ
ものは数えながら拾う
拾うときに腰をかがめる姿勢や手でものをつかむ動作は、運動になり脳にもプラス。
処分する基準を作る
ものを手放す基準を考えることは思考力アップにつながります。基準があいまいなものを見直してみて。
人の片付け方をマネする
片付け上手な人の方法をマネすると、今までは難しかったことが克服できることも。
途中からなかなか作業が進まない人は
手放しにくいものは後回しにしよう!
このタイプは、必要なものとそうでないものを分ける作業で疲れがち。ものを取捨選択する基準が定まっていないので、「これは必要?」と考えすぎてヘトヘトに。捨てやすいものから片付けると、ラクにテンポよく進みます。
ほかにもこんなことがおすすめ
ほうきで掃除をする
床に落ちているゴミを見る必要があり、掃除機をかけるより目をよく使うので脳トレになります。
部屋のレイアウト図を描く
紙に描くことで、何がどこにあるのか配置を認識でき、右脳の強化が期待できます。
ラジオを聴く
「片付けて」と叱られる人は、ラジオを聴きながら片付けると“人の話を聞く力”がアップ。
片付けてもすぐ元に戻ってしまう人は
“使ったまま放置”をなくす工夫をしてみる
片付いている状態を覚えられない人は、片付いた部屋の心地よさを忘れてしまい、すぐ元通りに。おすすめは「片付けよう」と意識しなくても自然と体が動く仕組みを取り入れること。それだけで格段に片付け上手になります。
ほかにもこんなことがおすすめ
衣替えをする
一度しまった洋服を出すときは記憶がよみがえるので、記憶力の強化になります。
片付けて生花を生ける
片付けが終わったときに、ワクワクする仕掛けをしておくことで意欲をかき立てます。
イラスト/もしもししも
(からだにいいこと2022年4月号より)
「部屋が汚いのに、今日も片付けられなかった」と落ち込むことはないですか? 片付けのやる気がでない原因と、部屋を片付け始める一歩を踏み出す方法をご紹介します。
[ 監修者 ]