二の腕が引き締まり肩コリが改善!筋肉をほぐす「セルフハグ」
二の腕のたるみと肩コリは、肩まわりの筋肉がこり固まっていることが原因かも?「セルフハグ」で肩甲骨まわりをほぐすと、老廃物が排出されて振り袖肉がスッキリ。固まった筋肉もゆるんで、つらいコリも改善します。
目次
憎きたるみもつらいコリも老廃物と一緒に撃退!
「肩甲骨まわりの筋肉は、想像以上にこり固まっています。それが二の腕太りと肩コリ、両方の原因です」と、整体師の堀口大輔さん。
肩まわりの筋肉がこり固まると、腕の「上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)」をうまく使えなくなります。筋肉が落ちた隙間についた脂肪が、振り袖肉の正体です。
しかも肩甲骨まわりは胴体と腕をつなぐ“上半身の要”。ここがこり固まると、全身の血流も悪化します。体に必要な酸素が巡らず、疲れも取れにくい状態に。
肩から二の腕、背中にかけての筋肉を「セルフハグ」でほぐすと、上腕三頭筋をはじめとする筋肉の動きが回復。リンパや血液をしっかりと押し流せる体になります。老廃物や余計な水分が排出されて、二の腕が引き締まり、肩コリまで改善するとか。
「肋骨(ろっこつ)の動きも大きくなるので、呼吸が深くなり自律神経が整います。眠りが深くなったり、気持ちが穏やかになったりする効果も。自分を抱き締める動きなので、心と体をいたわりながら続けてみてくださいね」
セルフハグのやり方
(1)二の腕をつかみ、腕を上げ下げする
胸の前で腕を組み、二の腕を内側から持つ。そのまま、ゆっくりと腕を上下する。10回ほど行ったら、腕を組み替えて同様に上下する。
●ポイント
姿勢が乱れると、肩甲骨まわりの筋肉はゆるみません。首から背すじをしっかり伸ばすよう意識してください。
(2)両肩をつかみ、腕を上げ下げする
自分を抱くように、両肩に手を置く。左右のひじをそろえ、ゆっくりと腕を上下する。10回ほど行ったら、腕を組み替えて同様に。
肩甲骨がほぐれると全身の血流が促進
セルフハグで、腕と胴体をつなぐ支点でもある肩甲骨まわりをほぐすと、関節を通じて全身の骨や筋肉が連動します。体じゅうの血流が促され、老廃物の排出力もアップ。
もむより動かすほうが体の巡りは改善する!
こり固まった筋肉をもむと一時的な気持ちよさは得られるものの、血流が上がるのはその部分だけ。一方、周りの筋肉も含めて自分で動かすと、広い範囲が連動してほぐれます。すると体のゆがみが取れて全身が巡り、コリや痛みがリセット!
「セルフハグ」でぜい肉も不調も撃退
肩甲骨まわりの筋肉がほぐれると二の腕が引き締まるうえ、コリや疲れも改善します。
老廃物をリンパ節に流して、二の腕を引き締め
肩まわりを動かすと、鎖骨やわきの下の筋肉も連動。ここには老廃物を流す“出口”ともいえる「リンパ節」があるので、二の腕のたるみの原因である老廃物や脂肪を排出できます。
こり固まった筋肉をほぐして肩コリ改善
長時間同じ姿勢でいることが多い現代人は、肩甲骨まわりの筋肉がガチガチにこり固まっています。「セルフハグ」で筋肉がさまざまな方向にゆるめば、しつこい肩コリが改善!
呼吸が深まりリラックス! 気分も明るく
肩甲骨まわりがほぐれると、肋骨や横隔膜の動きが改善して深い呼吸ができるように。すると副交感神経が優位になり、心身がリラックス。疲労が取れ、気分も晴れやかになります!
撮影/神尾典行 モデル/森蓉子 イラスト/カシワギマリ
(からだにいいこと2022年8月号より)