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手指ヨガ

血流がよくなり不調が改善!運動嫌いでもできる「手指・足指ヨガ」

体が硬い、運動が嫌いでも、指だけを動かす「手指・足指ヨガ」なら大丈夫。全身で行うヨガと同じ効果が得られます。血流が促進して代謝が上がり、冷えや便秘などの不調を改善します。

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指だけの簡単な動作で不調を改善

「日常生活で利き手の親指、人さし指、中指以外の手足の指はあまり力を入れることがありません。しっかり動かすことで巡りが改善し、あらゆる不調や悩みを改善します」と話すのは、ヨガ講師の深堀真由美さん。

手指・足指には経絡(けいらく)やツボなどが集約。日頃はあまり動かさなくてもしっかり圧をかければ、経絡やツボを刺激し、思わぬ効果を得られます。

「特に効果がわかりやすいのが薬指です。圧をかけると腸が活性化。数日続けるとお通じに変化が現れます」

また、足指は縮こまったままの5本の指を広げることがポイント。指が広がってほぐれると、バランスよく立つことができるようになります。

「姿勢がよくなれば、背骨にある自律神経もまっすぐ整います。脳や内臓も元気が復活。時間がないときは不調・悩みに対応した指に刺激を与えるだけでもOK。血流が促進して全身ポカポカになるので、まずはお試しあれ」

運動嫌いでも大丈夫! 「手指ヨガ」のやり方

まずは、手指を押し合って不調を改善する「手指ヨガ」。手には全身のエネルギーが集まっています。意識的に動かすことで巡りがよくなり、全身のヨガと同じ効果が得られます。不調に対応した指を押してみましょう。

(1)背筋を伸ばして胸の前で手を合わせる

足を肩幅くらいに開き、足先を正面にして立つ。いすに座ってもOK。背筋を伸ばし、胸の前で両手を合わせる。2~3回鼻呼吸をしてリラックスする。

(2)指を広げてひじを突き出す

両手を合わせたまま指を開いて、指と指の間をできるだけ広げる。肩の力を抜いたまま、両ひじを外側に突き出す。指先はつけたまま手のひらは離して、鼻から息を吐き切る。

(3)指先をつけたまま手を膨らませる

両手の指先をつけたまま、手のひらの間にボールを抱えるようにして膨らませる。指先だけに力を入れて親指は親指同士など、すべての指で押し合う。指に力が入った状態で、鼻から大きく深く「吸って、吐いて」を5回行う。

(4)症状に対応した指だけで押し合う

次から紹介する不調別の手指を参考に、症状に対応した指だけを押し合う。指に力が入った状態で大きく、深く「吸って、吐いて」を5回行う。指を離して腕を下ろし、鼻から息を吐いて上半身の力を抜く。

指によって効果は変わる! 不調に効く手の指はどれ?

押す指によって、効果は変わってきます。例えば、人さし指を押すと肩コリ、親指は肌荒れの改善に効果的。次からそれぞれの手指の不調改善効果を説明します。

肩コリに効く「人さし指」

人さし指…腕・肩・胸元の調子を整える
人さし指の経絡は腕、肩、胸元に通じています。刺激すると肩コリや呼吸器系の不調が改善。バストアップや二の腕ヤセ効果も期待できます。

ヨガの「牛面のポーズ」と同じ効果

肌荒れに効く「親指」

親指…肌トラブルの“特効薬”
親指を押すと新陳代謝が促され肌荒れや顔のむくみやたるみなどが改善。また、生理不順を始めとした婦人科系の不調にも効果あり。

ヨガの「下向きの犬のポーズ」と同じ効果

イライラに効く「中指」

中指…脳から背骨に作用して自律神経を整える
中指を刺激すると脳の疲れのほか、ストレスや睡眠障害を緩和。さらに脳機能を高めるので、集中力アップや物忘れ防止につながります。

ヨガの「魚のポーズ」と同じ効果

便秘に効く「薬指」

薬指…便秘や下痢などお腹の不調に効く
薬指を刺激すると腸に作用して、自然なお通じが促されます。また、緊張してトイレに行きたくなるストレス性の下痢・頻尿なども改善します。

ヨガの「アーチのポーズ」と同じ効果

むくみに効く「小指」

小指…下半身の不調を改善! リンパの流れも促進
小指を押すとリンパ節の働きが活性化。体の余分な水分や老廃物の排出を促し、脚のむくみやだるさを改善。足のしびれの改善も期待できます。

ヨガの「仰向けで片脚を引き寄せるポーズ」と同じ効果

自律神経を整える「足指ヨガ」のやり方

次は、足指を刺激する「足指ヨガ」。足は“第2の心臓”と呼ばれています。足指ヨガをすることで正しく歩けるようになると全身の血流がよくなり、不調が改善。手指ヨガと同じく、症状に合わせて足指を押してみましょう。

(1)足指の間を広げて足首を回す

右太ももに左足を乗せ、右手指を左足指のつけ根の間に入れて握手をするようにつかむ。左手で左足首を押さえたら、鼻から息を吐きながら時計回りに10回、逆回しも10回行う。右足も同様に行う。

(2)足指を回して関節を広げる

左手で左足の甲をつかむ。左手の親指は足裏の中央より少し上に当てて安定させる。鼻から息を吐きながら右手で小指から順に1本ずつ、指のつけ根から大きく回す。これを各指10回。逆回しも同様に。右足も同様に行う。

(3)症状に対応した足指を手指で押す

手の親指と人さし指でAのように足の症状に対応した足指の爪を挟んで押し、鼻から息を5回吐く。さらにBのように爪の両脇も挟んで押し、鼻から息を5回吐く。反対側の足の指も同様に行う。

指によって効果は変わる! 不調に効く足の指はどれ?

足も手と同様に、次から紹介する不調に対応した指を押してみましょう。

花粉症に効く「人さし指」

人さし指…呼吸器系の不調の改善や発症の抑制に◎
人さし指に圧を加えるとせきやぜんそく、花粉症など呼吸器系の不調改善に効果があります。呼吸がしにくいときに行うと、症状が出るのを未然に防いでくれることも。

ヨガの「月のポーズ」と同じ効果

脳の疲れに効く「親指」

親指…脳と肝臓の疲労回復に効果バツグン
親指を刺激すると、脳と肝臓の疲れを取る作用が期待できます。さらに、二日酔いやイライラ、肝機能の低下も改善してくれます。

ヨガの「ワニのポーズ」と同じ効果

胃もたれに効く「中指」

中指…胃の痛みやもたれを癒やす
中指を刺激すると食べすぎ、飲みすぎなどによる胃痛・胃もたれの改善に効果てきめん。「今日は食べすぎてしまったかも」という日は、胃をいたわる気持ちで中指を押すといいでしょう。

ヨガの「ラクダのポーズ」と同じ効果

腸の活性化に効く「薬指」

薬指…腸トラブルを穏やかに解決
薬指を押すと便秘やストレス性の下痢など、腸の不調改善にアプローチ。腸を活性化し、デトックスできる巡りのいい体にしてくれます。

ヨガの「三日月のポーズ」と同じ効果

更年期に効く「小指」

小指…婦人科・泌尿器科の不調を改善する
小指に圧をかけると、生理痛、生理不順や冷えからくる頻尿などの婦人科系の症状のほか、更年期の不調を緩和してくれる効果が期待できます。

ヨガの「開脚前屈のポーズ」と同じ効果

読者が2週間試して1.2kgもヤセた!

便秘と冷えが悩み。腸活はいろいろと挑戦中。/出井朗子さん(39歳)

手指ヨガを始めた直後から冷えやすい手足がポカポカに。お通じも改善し、1.2kgもヤセました。肩コリや頭痛に倦怠感も減ってびっくり!

イラスト/カシワギマリ
(からだにいいこと2022年4月号より)

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