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ムダかい

3ステップで簡単!お店やネットで「ムダ買いを防ぐコツ」

賞味期限切れの食品や使いきれないストックが家に溢れていませんか? 買いすぎてしまうのは心のモヤモヤを晴らしたい気持ちの表れかもしれません。「ムダ買いを防ぐコツ」を知って、買い物習慣を改善しましょう。

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読者229人に聞きました! どのようなものを「ムダ買い」しがちですか?

雑誌『からだにいいこと』の読者に「ムダ買い」しがちなものをアンケート。つい買いすぎてしまうものトップ3はこれ!

【1位】食品

気付いたら消費期限切れ
「牛乳をよく買いますが、ストックしていて消費期限が切れてしまうことが多いです。牛乳だけではありませんが……。」

食べものには旬がある
「安売りしていたので、レトルトのぜんざいと甘酒を大量に買い込みました。しかし、暑いときは食べる気になれません。」

【2位】日用品

収納場所がなく困っています
「洗剤やトイレットペーパーなどがドラッグストアで安売りしていると、家にストックがあるのに買い足してしまいます。」

忘れん坊は銭失い
「買ったことを忘れて似たものを買ってしまったり、必要になると思ったのに使う機会がなかったりすると、ムダな買い物を後悔します。」

【3位】服や靴などファッション関連品

探すのが面倒なほど服がある
「探せば同じような服を持っていそうだけど、探すのが面倒で新しいものを買ってしまいます。それくらいクローゼットが服でパンパン!」

“本当に必要なもの”は実は意外と少ない

「私たちが買いすぎてしまうのには、さまざまな理由があります。そして、ムダ買いが多いときはメンタルが不安定になっていることも。内面に問題を抱えているとムダ買いで気分を発散したくなるのです」とミニマリストの筆子さん。

必要だから買うのではなく、「損したくない」、「人と差をつけたい」などの思いから不要なものを買ってしまう人は多いのだそう。

「まずはムダ買いをしてしまう深層心理を知るだけでも、買い物は減らせます。そのうえで、レシートなどを見返し、どれくらいムダ買いしているか自覚することがもっとも大切です」

これから紹介する「ムダ買いを防ぐ3ステップ」を実践すれば、不要な買い物をとことん防ぐことが可能に。

「現状を知り、理想の暮らしを考え、そのために買い物習慣を改善する。店舗でもネットでも、本当に必要なものだけを買うのにはある程度コツがあります。ぜひムダ買い防止に役立てて、身軽で快適な暮らしを手に入れてください」

買いすぎてしまう5つの理由

余計な買い物だとわかっていても、買いすぎてしまうのは5つの理由があります。

(1)「便利が好き」だから

大抵の人は必要なものをすでに持っています。しかし、便利さを求めていると「簡単にすぐできる」グッズに手が伸びるのです。

(2)「あればあるほどいい」と思っているから

大量生産・大量消費の社会で生きてきた私たちは「ものがたくさんあることは豊かで幸せ」と思い込んでいます。そのために知らず知らずのうちに、ものを買うきっかけを探して買い物をしようとしているのです。

(3)「安く買える」から

現代は安くて質もそこそこ良く、デザイン性が高いものであふれています。目的があって100円ショップに行ったのに、気付くとほかのものをいくつも購入していた……なんてよくあること。安く買えると買い物のハードルが下がるのです。

(4)目先のことしか考えていない

人生の目標があいまいだと「今日が楽しければいい」という短絡的な行動に。将来のために残しておくべきお金も買い物で使ってしまいます。

(5)買い物の仕方を教わってこなかった

正しい買い物の仕方は親も学校も教えてくれません。さらに親がムダ買いばかりしていると、その習慣を知らず知らずのうちに子どもが引き継ぐことになります。

買い物のウラにある深層心理

不要な物を買ってしまう行動は、メンタル面にも原因があります。買い物のウラにある深層心理を知って、ムダ買いを減らしましょう。

人と差をつけたい

最新のスマホやトレンドの服など、周囲がうらやむアイテムを誰よりも早く買うことで人と差をつけたい。どんどん新しいものが出てくるため、常に最新のものが欲しくなるのでご注意を。

受け入れてもらいたい

みなと同じものを持ち、みなと同じことをする。とくに自分に自信がない人は、所属するコミュニティーに受け入れてもらうための買い物が増えがちに。

損をしたくない

セールで買うことが好きな人は「損をしたくない」という気持ちに突き動かされています。人は何かを手に入れる喜びより、失う痛みを強く感じる生き物なのです。

ネガティブな感情を癒やしたい

買い物は一番お手軽にできるレジャーです。新しいものを手に入れると脳内ではドーパミンが分泌され、いい気分になります。ネガティブな感情を癒やし、ストレスを発散させてくれるのです。

万能感を持ちたい

元来、人は物事を思い通りにしたいと思っています。しかし、日常では思い通りにいかないことばかり。好きなものを好きなだけ買うことができる買い物は、一時的に思い通りにすることができて病み付きになるのです。

現実逃避したい

やるべきことから逃げるために買い物をする。試験の前に部屋の片付けをし始めるのと同じ現象です。今やるべきことから逃げるために、時間と手間のかかる買い物に没頭し、現実逃避しているのです。

ムダ買いを防ぐ3ステップ

浪費してしまうのは、メンタルの問題が関わっているとわかりました。ムダ買いを防ぐには、現状を捉えて、理想の暮らしをイメージすることが大切。次の3つのステップで、買い物習慣を改善しましょう。

【ステップ1】何を、いつ、どこで購入しているかを知る

レシートをとっておき、後日まとめて見返すと、「何を」「いつ」「どこ」で買っているか買い物の傾向がわかります。同じものを同じ店でよく買っているなど、普段気付かない買いグセが見つかるはず。

【ステップ2】どういう暮らしをしたいか考える

「すっきりした部屋で暮らしたい」、「丁寧な暮らしをしたい」など自分が理想とする暮らしを思い描いてみましょう。「もっと〇〇だったらいいのに」という考えが自然と湧いてきます。

【ステップ3】理想の暮らしのために買い物習慣を改善する

ステップ2で描いた理想の暮らしと現実のギャップを埋めるために、買い物習慣を改善しましょう。ステップ1で見つけた買い物の傾向に改善点のヒントが隠れています。次の実例を参考にしてみて。

ムダ買いを防ぐ3ステップを読者が実践!

先ほど紹介した「ムダ買いを防ぐ3ステップ」を、スーパーでムダ買いをしがちなAさんと、ネットで不要な服を買ってしまうBさんに試してもらいました。

【ケース1】スーパーでつい物を買いすぎてしまう(Aさん)

実家暮らし。主に母親が食材を買っているが、自身でも買い物するので食品がダブることも。

【ステップ1】安売り野菜をつい買ってしまう
物価が高くなっていることもあり、以前より野菜も値上げ傾向。安売りしていると、何かの献立に使えるかもしれないと余計に買ってしまいます。とくに好物で安いもやしを買いがち。

【ステップ2】フードロスゼロの暮らしを目指す
消費期限が短いもやしや葉物野菜など食べきれずに捨ててしまうことも。野菜を買うとき、期限内においしく食べ切れる量だけを考え、フードロスゼロを目指したいです

ステップ3】買い物リストを持参し、書いてあるもの以外は買わない
冷蔵庫にある野菜を確認してから買い物へ。家族間で買う野菜が重複しないように情報を共有することにしました。また、葉物野菜は使う献立を決めてから買うルールに。

3ステップを試したAさんの感想
献立を決めて野菜を買うことでフードロスゼロに近づけました! 食材費が減ったことで家計はプラスに変化。さらに買い物時間は短くなり、いいことづくめ!

スーパーでのムダ買い防止対策

  • なんとなく店に行かない
  • 長居しない
  • お腹が空いているときに行かない

【ケース2】ネットで必要ない物まで買ってしまう(Bさん)

クローゼットに収まりきらないくらい服があふれ、ハンガーを追加購入することもしばしば。

【ステップ1】服ばかり買ってしまう!
何気なくショッピングサイトを見ていて、気付くと服を買ってしまう。しかも、欲しい服1着だけ買えばいいものを、予備にと似たものや色違いを数枚購入することもしばしば。

【ステップ2】これ以上服を買わず貯金に回したい
1着1,000円台の服がほとんど。しかし、月1万円以上服に使い、靴やバッグ、コスメを合わせると3万円を超えることも。「これを貯金できていたら……と思います」

【ステップ3】ネットで服を買うことを禁止する
ショッピングサイトを閲覧することをやめて、服を買うことを禁止してみることに。気付くとサイトをのぞくのが習慣になっているので、その悪習慣を絶つことから始めましょう。

3ステップを試したBさんの感想
スマホに服の広告が表示されるとうずうず(笑)。誘惑に負けないためには根気が必要なので、スマホに触れる時間を少なくして、服を買わないように努めました。

ネットでのムダ買い防止対策

  • 買うもののリサーチと買い物は分ける
  • クレジットカード情報を登録しない
  • 送料を無料にするために買い足さない

イラスト/くぼあやこ
(からだにいいこと2022年10月号より)

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