ムダ買いや後悔が減少「貯まるお金の使い方」でココロも懐も豊かに!
欲しいものをガマンしているのに、お金が貯まらないと悩んでいる人も多いのでは。ムダ買いを減らし満足感のある買い物ができれば、自然とお金が貯まります。ココロも懐も豊かになる「お金の使い方」を紹介します。
目次
心躍るものだけ買えばムダ買いが減って幸せに
「貯金を増やしたいなら、切り詰めまくるより楽しく使うほうが大切です」と、マネーコンサルタントの市居愛さん。
本当に欲しいものや、思い浮かべるだけでワクワクするものにお金を使うのは、決して悪いことではありません。ただし、欲しいものを見ると人は感情的になりがち。その場の勢いで購入し、あとで悔やんだ経験がある人も多いのでは。心理学を応用したルールを守れば、買う前に冷静さを取り戻せて、「なんで買ったんだろう」という後悔が激減します。
無理せず4000万円を貯めた経験がある主婦の森秋子さんも、「疲れるほど節約しすぎる必要はありません」と話します。
「お金は、かわいがってくれる人のもとに自然と集まるもの。むやみに貯め込まず、大切に使うほうが良いです。よく考えたうえで、本当に買いたいものには惜しみなくお金を使って。『良い使い方をした!』と、幸福感も得られるはずですよ」(森さん)
ムダ買いが減ってお金が増える「5つのルール」
お金を増やしたいのであれば、切り詰めて節約することよりも、何にお金を使うべきかを考えることが重要です。ムダ買いを減らして満足感が得られる買い物をすれば、無理なくお金を貯められます。
【ルール1】本当に欲しいものはガマンせず買う
お金を使っても「意味のある使い道」だと肯定できれば、お金に対する感情が前向きに。ガマンしなくても、後悔するようなムダ使いを減らせます。大切に使うことで、お金自体にも愛されるように。
+αテク「欲しいものリスト」でワクワク度を確認
自分が本当に欲しいものを見極めるには、簡単なリストを作るのがおすすめ。衝動買いをしそうなときにリストを思い出せば、「これはリストにないし、必要ないな」と、ストッパーの役割も果たしてくれます。
【ルール2】服を買うときは全身コーデ買い
上下セットで選んでタンスの肥やしを撲滅しましょう。トップスやボトムスを単品で買うと手持ちの服と合わず、一度も着ないでお蔵入りすることも。全身セットで買えば、“合わない”を防げます。お店で試着しつつ、お気に入りのコーデを探してみて。
+αテク リサイクルショップは掘り出し物がいっぱい!
森さんが活用しているのが、リサイクルショップ。掘り出し物や美品も多く、5,000円程度で全身コーデをそろえられるとか。近くに店舗がある人は、ぜひお試しを。
【ルール3】誰かがうらやましくなったら圧倒的な芸術に触れる
誰かの持ち物がうらやましくなり、人より良いものが欲しいと思ったときは、美術館などに行ってみて。圧倒的な芸術を前にすると、うらやむ気持ちや見栄は自然と消えていき、ムダ買いの衝動を抑えられます。
+αテク「絶対に買えない価格」のものを先にチェック
ブランド品などを買うなら、超高額の商品からチェックを。「これより安いものはどれも大差ない」と割り切ることができれば、家計を圧迫しない価格帯のものでも納得できるように。
【ルール4】スーパーでは肉・魚売り場から回る
単価の安い野菜売り場から回ると、つい余計なものを買いがち。比較的高価な肉や魚を先に見れば、予算に危機感が生まれ、ムダ使いが減ります。さらに、カゴを手持ちにすると重さから余計なものに手を出しにくく。
【ルール5】ネットショッピングは悪い口コミから読む
欲しいものがあると、人は「欲しい」という気持ちを肯定するための良い口コミばかりを探しがち。あえて悪い口コミを先に読むと、冷静な状態に戻れるので衝動買いの防止に。購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔もなくせます。
通販とうまく付き合うコツ
通販でいらないものまで買ってしまい、後悔した経験がある人もいるのでは。ネットで手軽に買えるのは便利ですが、上手に利用する必要があります。通販でムダ買いを防ぐコツを紹介します。
(1)「送料無料」に惑わされない
送料が無料になるからといって、不要なものをわざわざ買う必要はなし。それよりも、買おうとしているものが送料を払ってでも欲しい商品なのか確認を。
(2)夜のセールでは買いすぎ注意
夜のセールは「カートに入れたら15分以内に購入」といったルールで開催されるものもあります。判断力が落ちている夜は、極力セールに近づかないのが無難。
(3)カートに入れたら1週間は放っておく
買い物中は、感情的になりがち。冷静になるためにも、購入ボタンを押すのは1週間待って。それでも気持ちが変わらなかったなら、迷わず買いましょう!
実はNG! お金が逃げる習慣ワースト3
節約やお金を増やすためにやっていることが、かえってお金を減らす原因になっているかもしれません。次の3つに当てはまっていたら要注意です。
1位 不用品を売りまくる
「不用品は売ればお得」という考え方は、基本的には幻想。あとで売ればいいからと余計なものを買う原因になることも。自分がいらないものは、他人にとっても不用品だと心得ましょう。
不用品だらけの部屋にはお金は寄りつかない
高値で売ろうと意地を張り、不用品だらけの汚部屋で過ごしていると、金運も逃げていきます。そうなる前に不用品を捨てれば、気持ちもスッキリ!
2位 むやみやたらに投資
もちろん、投資にはメリットもあります。でも、貯金がない人が「投資しておけば良い」と思うのはちょっと危険。元本割れのリスクもあるので、まずは数カ月分ほどの生活費を貯金するのが先決です。
3位 フリーWi-Fiにつなぐ
誰でも使えるフリーWi-Fi。悪意を持った人が盗聴・のぞき見しているリスクがあります。これらのWi-Fiにつなぐなら、クレジットカード番号や個人情報を入力するのは絶対にやめましょう。
イラスト/香川尚子
(からだにいいこと2023年2月号より)