「いないいないばあ」で「背中のハミ肉」「肩コリ」改善
肩甲骨を大きく動かして背中の筋肉をほぐせば、背中のハミ肉も肩コリもスッキリ! つい丸めがちな背中を「いないいないばあ」の動きで正しく伸ばせば、悩みをラク~に手放せます。
目次
肩や首の痛みが改善し、若々しい背中が手に入る
肩が痛い、腕を上げられないなどの症状は、首・肩・背骨を連結している肩甲骨と関連があります。
「肩甲骨は17種類もの筋肉とつながっているため、自由に大きく動かせる骨。この肩甲骨によって首や肩の動きの範囲も決まります。しかし、デスクワークや運動不足などで肩甲骨を動かさないと、筋肉の柔軟性が失われ、血流も悪くなるため、コリや痛みが発生します」と話すのは、整形外科医の遠藤健司さん。
肩甲骨を大きく動かすストレッチなら、たくさんの筋肉を一気にほぐすことができ、肩コリだけでなく、薄着になると気になるハミ肉や“おばさん背中”の改善にも◎。
「胸が開く正しい姿勢が取りやすくなれば、丸まった背中が伸びてスッキリ! さらに、健康面でもいいことずくめ。寝返りをスムーズにうてるようになるので、ぎっくり腰や寝違えの予防にもなりますよ!」
肩甲骨を動かす「いないいないばあ」のやり方
1:胸の前でひじを合わせて上げる
胸の前で両ひじをつけたまま、ひじをなるべく高い位置まで上げる。腕はいきなり真横に上げるより前に上げてから開くほうが肩甲骨をスムーズに動かせる。椅子に座ってでも、立った状態でもOK。
2:ひじを開き、後ろに回す
ひじを左右に開き、鼻で息を吸いながら腕のつけ根から大きく後ろに回す。腕だけを回すのではなく、肩甲骨を動かすことを意識。肩甲骨をゆっくり大きく動かすほど筋肉の柔軟性が高まる。
3:肩甲骨を寄せながらひじを下ろす
鼻で息を吐くと同時にグッと肩甲骨をしっかり寄せながらひじを下ろす。1~3を3回繰り返す。朝と夕方など、1日2回以上こまめに行うとより効果的。
「いないいないばあ」のスゴイ事実
1:肩甲骨を動かすと 自律神経が整う
血流を改善し不調を予防
首と肩のこわばりや血流不足は、自律神経の乱れに直結し、頭痛やめまいを引き起こすことも。肩甲骨の動きを改善することで、首と肩甲骨をつなぐ僧帽筋の緊張が取れれば、脳への血流が改善し自律神経が安定。気持ちもリラックスできます。
2:脂肪を燃やす脂肪細胞が活性化する
●褐色脂肪細胞
ミトコンドリアという熱を作りエネルギーを生み出す細胞内器官が多く存在するために、細胞が褐色に見える。
●ベージュ脂肪細胞
褐色脂肪細胞のように熱を産生する機能を持つ。運動や寒冷刺激によって活性化し、脂肪を燃やす働きが。
背中を刺激して基礎代謝アップ
褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞は、肩甲骨まわりや首、わきの下などに存在しています。肩甲骨を動かして刺激を与えると、これらの細胞が活発になり基礎代謝がアップ。体脂肪がどんどん燃え、肥満やメタボの予防・改善効果が期待できます。
撮影/神尾典行 モデル/川野由架子 イラスト/山中玲奈
(からだにいいこと2023年6月号より)