やめるとラク!3つの考えグセ|「かくれ繊細さん」の処方せん(2)
「かくれ繊細さん」がラクに生きるためのコツをお伝えする連載第2回。何をやってもうまくできるのに、自信が持てないのがかくれ繊細さん。今回は、その生きづらさの原因と3つの考えグセをご紹介します。
生きづらさの原因は、感情のアップダウンにあり
かくれ繊細さんは感受性の幅が広い傾向があります。しかし、“ズレた人”と思われるのがイヤで、自分の感覚を封印しているのです。
「自分が周囲から浮いていないか、日々考えてしまいます。すると、自分の気持ちがわからなくなるうえに、周囲にばかり注意が向きがち。敏感ゆえにさまざまな情報を拾っているので、格段に疲れます」と話すのは、心理カウンセラー・時田ひさ子さん。
ストレスと疲労から感情のアップダウンが激しくなり、一度ヘコむと自己嫌悪が止まらなくなります。
「楽観的になることはありませんが、人との感覚や意識の違いを受け入れると、自己肯定感が高まって自分軸を作れるようになりますよ」
「発達障害」とは別モノと考えて
性格的な特性であるかくれ繊細さんと、脳の機能障害である発達障害の傾向には似た点もあります。しかし、発達障害の人が隠したいのは「共感性のなさ」。かくれ繊細さんの場合は「内面をさらけ出すこと」なので、まったく違うと考えていいでしょう。
やめるとラクになる!3つの「考えグセ」
調子が悪くなると、ネガティブになりがち。感情が揺さぶられたら、「考えグセ」を手放してみて。
自分の気持ちを否定する
生きづらさを感じるのは、自分の感情から中途半端に目をそらしているから。善悪などの判断をつけず、まずは気持ちを受け止めましょう。感情に影響されやすい自分を受け入れて。
MYルールで自分を縛る
生活から生き方に至るまで作りがちな“ルール”を手放しましょう。MYルールには過去の失敗やショックな出来ごとが隠れているはず。自分の本音を思い浮かべると、自らの枷を外すことができます。
人と比べて卑屈になる
卑屈な思いを抱いたら、まずはその情報から離れて。「私は人に刺激を受けやすい性質である」と割り切ることが大切です。人は人、自分は自分。どうしても割り切れないときは体を動かして気分転換を。
次回の第3回は、「かくれ繊細さん」が繊細さと上手に付き合うヒントをご紹介します。
(からだにいいこと2023年6月号より)