スリムになって一生太らない「脳のリズム調整法」
つい食べ過ぎたりダラダラしてしまったりするのは、脳の“誤作動”のせいかもしれません。脳が正常に活動していれば自然とヤセ体質になるそうです。「脳のリズム」を整えて、楽にスリム体形を手に入れて。
目次
「脳のリズム」でがんばらなくてもヤセる
脳のリズムとは?
脳の働きにおいて1日は「昼」の活動と「夜」の休息しかありません。昼と夜の割合がどちらかに傾かず、バランスを保っていると、脳のリズムが整い、食行動や睡眠行動も正常に。人間が快適に過ごすために重要なリズムです。
脳のリズムを整えるとヤセやすい体になる理由
「脳が正常に活動していれば集中力が高まり、よけいな食欲が湧いてきません。食べすぎることがない“ヤセ脳”の持ち主といえます」と、脳内科医の加藤俊徳さん。ヤセ脳を作るのは脳のリズムだそう。
「昼と夜の生活にメリハリをつけることで、脳のリズムは整っていきます。逆に、夜遅く食事をし、睡眠時間が少ない生活では、脳のリズムが狂うだけでなく、覚醒していないので判断力が低下。仕事や家事のパフォーマンスは落ち、食欲が抑えられないなど食事にも影響が出て、太りやすくヤセにくい体になっていきます」
脳のリズムを整えるには?
脳のリズムを整えて、誤作動を防ぐために、どのようなことから始めればいいでしょう。
「夜は早めの食事と就寝を心がけ、日中に脳の感度を高めたり、体を動かしたくなったりする行動を取り入れて。『ダイエット=ツライ』という思い込みが消え、あっという間にスリムになり、体形をキープできますよ」
ヤセ脳の人は「活動:昼」と「休息:夜」の脳のリズムが整っている
リズムが整っている脳は常に正しい指令を出し、ヤセやすい行動が習慣化しています。
リズムが整っている「ヤセ脳」の場合
正しい判断ができる
昼と夜の切り替えがクリアなため、昼は脳が覚醒。判断力やパフォーマンスが高まります。
ヤセ脳の人は、太らない生活習慣が身についている
昼にしっかり活動できるため体は動きやすく、適量を判断できるので食べすぎることがありません。食欲を抑えているつもりもないのに、自然とヤセやすい行動をとっています。
リズムが乱れている「食べすぎ脳」の場合
睡眠不足で思考停止
昼と夜のバランスが悪く、多くの人は夜が短くなり睡眠不足の傾向が。脳が働かず思考が停止。
食べすぎ脳の人は、満腹なのにやめる判断ができない
寝不足の脳は思考が停止状態のため、「お腹いっぱいだから食べるのをやめよう」「夜遅いから控えよう」という判断が不可能。ストレス食いやダラダラ食べなど、食べすぎる日々を過ごします。
リズムが乱れている「動かない脳」の場合
脳のリズムが適当
ときに睡眠不足、ときに昼まで爆睡など、昼と夜の境目が不規則で切り替え力が低下。
動かない脳の人は、体の代わりに「口」を動かす
本来、脳には「体を動かしたい」という欲がありますが、誤作動により動かすことが面倒に。運動不足で消費カロリーが減るのに加えて、「口」を動かそうとしてついつい間食することも増えます。
撮影/神尾典行 取材・文/馬渕綾子 モデル/奥村真友里 イラスト/Meppelstatt
(からだにいいこと2023年8月号より)
[ 監修者 ]