いつも元気な心身に!免疫力・睡眠力が高まる「不調が消えるプチ習慣」
元気が出ないのは無自覚な不調のせいかもしれません。そこでおすすめなのが、ちょっとした日々の習慣を変えること。良いプチ習慣でストレス耐性アップ&体内の炎症対策をして、不調を改善していきましょう。
あらゆる不調とストレスは体の炎症とリンクしていた!
「元気がないのはあなたのせいではない。実は体内の炎症のせいなのです」と、内科医の今井一彰さん。
心身の不調で来院される患者の9割に“のどの炎症”が見られ、そのうちのどや鼻に自覚症状がない人は、なんと6割にものぼるといいます。
「自覚症状の有無にかかわらず、のどの炎症を治療すると、元気は復活。気分が明るく、やる気も出るようになります。体内に炎症が起こると気付かぬうちにストレスが蓄積し、元気がなくなってしまうんですね」
逆に、日々の生活でストレスが積み重なると炎症の引き金になってしまうことも少なくありません。
「炎症とストレスはいずれかが発端となり、不調を引き起こします。だから私はストレス耐性を強化し、抗炎症対策を欠かしません。なかでもマウステープは口呼吸を防ぎ、睡眠の質を上げるテク。免疫力も高まるのでおすすめ。私自身も20年以上実践していて、元気な心と体を保つ効果を実感しています。ぜひお試しを!」
ストレス減で炎症も鎮まり、超元気に!
炎症が始まると心身のストレスに
炎症により不調に陥ると、自覚症状のあるなしにかかわらず、心身にストレスがかかります。そのストレスが体にさまざまな悪い影響を与えるのは周知の事実。別の炎症まで引き起こします。
ストレスによる“サビ”が炎症を引き起こす
過剰にストレスがかかると交感神経が優位になり、血糖値が上昇。体内で糖化が起こりやすくなります。糖化によってできる“体のサビ”といわれる活性酸素が細胞を傷つけ、体の防御反応で炎症が起きます。
ストレスに負けない習慣
簡単にできる!抗ストレス習慣3つ
独り言は三人称で
イヤなことを言われたときは「私は悲しい」というより、「今井は悲しんでいる」などと三人称で独り言を。自分を客観視でき、ストレスを軽くできます。
体を鍛える
運動をするとメンタルに良い影響を与えるホルモンが分泌されます。体を鍛えることは、精神の安定にもつながり、ストレス耐性もアップ。
ルーティンを行う
「朝食は8時にシリアル」「帰宅したら風呂を入れる」など、毎日行うルーティンを決めておくと、考え・迷い・決断するというストレスがなくなります。
不調知らずの今井医師直伝!抗ストレス・炎症に効く習慣
今井さん直伝の、無理なくできるストレス・炎症を抑えるコツをご紹介します。
「座りすぎない」ために診察は立って行う
日々の診察はほぼ立って行います。実は座り続けることは体にとってストレス。座る時間が長いと内臓脂肪がつきやすく、炎症のもとに。立つと座るを繰り返すので、仕事中でもほどよく体を動かせます。
芝生の手入れで「グリーンエクササイズ」
グリーンエクササイズとは、自然のなかで体を動かすこと。わざわざ遠くに行く必要はありません。近くの公園や自宅の庭でも緑があれば十分。そこで体を動かすと、ストレスを軽減する効果が期待できます。
食事はよく噛み、毎食後に歯磨きを
よく噛むことでだ液が分泌すると、活性酸素を除去し、炎症を防ぎます。食後は必ず歯磨きをして、歯周病を防ぐことも大切です。口から全身に菌が広がるのを防ぎます。
“今日良かったこと”を「俳句で詠む」
1日の終わりに、良かったことを詠むことですっきりした気持ちで眠りにつけます。この日は3月が終わっても存分に桜を楽しむことができてうれしい気持ちを一句にまとめて。
マウステープで自然と鼻呼吸に
口呼吸になると、人体の空気清浄機である鼻を通らず、酸素が直接体に入ります。すると菌も一緒に体内に入りやすくなり、炎症が起こりやすくなるので要注意。寝るときは上下の唇が開かないように、テープやばんそうこうなどでとめるのが◎。
撮影/福山哲 イラスト/福田玲子
(からだにいいこと8月号より)
[ 監修者 ]