イライラ、落ち込み感情の爆発を抑える「30秒 お尻筋・首筋ヨガ」
嫌なことにイライラしたり、落ち込んだり。抑えられない感情に疲れていませんか? そんな時には、お尻や首の筋肉で感情をコントロールする「表情筋リセットヨガ」でストレスリセットを!
目次
怒りはお尻筋、落ち込みは首肩筋に現れる
リモートワークが長くなるにつれ、家族間の衝突が増えてイライラ・キリキリ、もう爆発寸前! または大変なのはお互いさまとガマンするうちに、ウツウツして疲れてしまう…。
いろいろな場面でイライラしたり落ち込んだりしたとき、なかなか感情は抑えられないもの。感情に振り回されてストレスが溜まることってありますよね。
「基本的に、感情を感情で制御するのは不可能です。そこでオススメなのが、感情と関わりのある筋肉、すなわち“感情筋”を動かすヨガです」と言うのは、長年ヨガや瞑想の指導を行ってきた綿本彰さんです。
「怒りと関係の深いお尻の筋肉=尻筋や、落ち込みと関係深い首や肩の筋肉に意識を集中し、ヨガのポーズでしっかり刺激してから力を抜きます。すると心も体もリラックスし、とらわれていた怒りや落ち込みなどの感情から、スーッと解放されるのです」
そこで尻や首肩の“感情筋”をリセットするヨガのポーズをご紹介。どちらもたった30秒で、ストレスが消えてリフレッシュできます。
“感情筋”を刺激するとストレスが消える!
【ストレスでイライラしたり落ち込んでも、筋肉を使えば感情をリセットできる】
怒りは本来、困難を乗り越える活動の原動力となる感情。本能的なもので理性では抑制できません。そこで尻筋の出番。怒ると尻筋に力が入って攻撃態勢になるので、あえて尻筋に思いっきり力を入れると、脳が「十分怒った!」と勘違い。怒りのエネルギーがすっと消えます。
落ち込むと無意識に呼吸を抑え込み、心の動きを抑制し防御しようとします。すると肩や首の筋肉が緊張、ますます呼吸が浅くなりリラックスできず、落ち込みから抜け出せなくなります。そこで緊張した首肩筋をほぐしてやると、間もなく落ち込みから解放!
感情をコントロール!「感情筋リセットヨガ」のやり方
尻筋で怒りを使い切る!合せきのポーズ
【足裏を合わせてお尻に力を入れる】
骨盤を立てるようにイスに座り、足裏を合わせてひざを外側に開いてお尻に力を入れる。そのまま深呼吸を。ベッドや床の上に座って行ってもOK。
お尻には何層もの大きな筋肉が。これらが「力強く収縮している感覚」を意識し、怒りを思いっきり発散させる様子をイメージして。
慣れてきたら浅い層だけでなく、深い層の筋肉まで意識すると、さらに効果的。
イスに座ったまま前屈し、力を抜く。ゆっくり呼吸して1~5分ほど、体の力が抜けるのを感じて。自然と脳もリラックスし、イライラから解放されます!
首肩筋ほぐしで落ち込み解消! やしの木のポーズ
【1】前で手を組み、上げる
立って体の前で両手を組み、ゆっくり息を吸いながら両腕を上げる。
上まで上げたら、息を吐きながら手のひらをくるりと返して深呼吸。
【2】両腕を後ろから下ろす
息を吐きながら組んだ手を離し、ゆっくり下ろす。
両腕を後ろで引き寄せるようにして。
【 POINT 】腕を下ろしながら、肩から背中の真ん中のあたりまでの筋肉を意識。ゆっくり順番に収縮してコリがほぐされていく感覚を味わって。上からジワジワと疲れが絞り出されていくようにイメージする。
もうガマンできない!とイラッと来たときや、どーんと落ち込んだときに、まずは30秒!
感情をリセットしてストレスを解消しましょう。
イラスト/鈴木七代
(からだにいいこと2020年4月号より)