猫背をリセットして不調も改善!「ガニ股ギュイーン」で即効ペタ腹に
ぽっこりお腹や、便秘、不眠、頭痛などの不調は、猫背を治せばだいぶ楽になるといいます。理学療法士が伝授する、イスと壁さえあればできるセルフ整体「ガニ股ギュイ~ン」で、ペタ腹を手に入れて!
目次
猫背さえ治れば下腹肉も不調も消える!
「猫背が治ると全身が変わります」と断言するのは、理学療法士・大沼勝寛さん。
頭と肩、骨盤が一直線上にあることで、頭の重さを分散できるのが正しい姿勢。しかし現代人の多くは首が前に出て、背骨が丸まった“猫背”の状態。体のあちこちに大きな負担がかかっています。痛みやコリが生じるほか、内臓下垂や便秘、代謝の低下など、さまざまな理由でお腹がポッコリ突き出る原因に。
「丸まった背すじを思い切り伸ばせば、背骨が柔軟性を取り戻し、一度で正しい姿勢をとりやすくなります。さらに息を一気に吐いて筋肉を刺激すれば、お腹はすぐにヘコみます」
背骨の間を通る自律神経の働きが良くなり、不調改善にも効果大。
「女性の頭痛や不眠の原因の多くは、交感神経が優位になりすぎていること。猫背を正せば、副交感神経の働きが高まります。痛みやイライラが消え、眠りの質も上がりますよ」
背すじを伸ばせばお腹が一瞬でヘコむ!
ポッコリお腹を改善する近道は、猫背を正すこと。シュッとした背中になるだけでお腹がスッキリします!
インナーマッスルが内側から体を引き締め
「ガニ股ギュイーン」は、お腹の奥の「腹横筋」を使う動き。この筋肉がコルセットのように働き、お腹をシュッと引き締めてくれます。
猫背を改善、内臓が上がりペタ腹に
背骨が丸まると内臓に付着している「腹膜」が垂れ下がり、ポッコリ腹に。姿勢を正せば内臓が元の位置へ引き上がって腹肉をリセット。
自律神経が整い、腸が動いて便秘解消
背骨の間には自律神経が通っています。猫背を正せば自律神経のバランスが整い、腸の働きが活発化。便秘が改善し、下腹がスッキリ!
「ガニ股ギュイ~ン」のやり方
1 ガニ股で座り両手を壁につける
壁の前に椅子を置き、浅く座る。ひざを大きく開き、つま先は外側に向ける。両手を合わせて壁につけ、ひじが目の高さになるよう調整する。
2 息を吐きながら背すじを伸ばす
鼻から息を吐きながらお腹をヘコませ背すじを伸ばす。そのまま顔全体を壁へと近づけ、息を思い切り吐ききる。呼吸を3~4回行う。
前から見ると、脚はガニ股になっています。
猫背リセットで不調もまとめて解決
猫背は体のバランスが乱れ、どこかに負担が集中した状態。背すじが伸びて負担が和らげば、コリや眼精疲労などが改善。自律神経のバランスが整うので、不眠や頭痛にも効果的です。
モデル/山口恵里奈 イラスト/徳丸ゆう
(からだにいいこと2023年10月号より)
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[ 監修者 ]