コルセットダイエットは本当に痩せる?期待できる効果や危険性を解説
若い女性から人気を集めているコルセットダイエット。気になりつつも、やり方や効果などを詳しく理解できていない方も多いのではないでしょうか。本記事では、コルセットダイエットについて詳しく紹介します。
目次
コルセットダイエットとは
コルセットダイエットとは、コルセットの引き締め効果を利用して、くびれのある美しいウエストラインを目指すダイエット方法です。コルセットを着用するのは1日のうち3〜6時間程度で、1日中着用するわけではありません。
ダイエットの効果が出はじめ、コルセットの背中の紐の部分が「フルクローズ」の状態になったらサイズの小さいコルセットに変え、よりキュッと引き締まったウエストを目指します。
コルセットダイエットのやり方4ステップ
コルセットダイエットのやり方は、基本的に下記のステップで行います。
- ウエストサイズを測定する
- ジャストサイズより少し小さめのコルセットを用意する
- 毎日身に着けて少しずつ締め付けを強めていく
- フルクローズが可能になったらコルセットのサイズを下げる
各ステップをより詳しく解説していきます。
(1)ウエストサイズを測定する
コルセットダイエットは、自分のウエストサイズに合ったコルセットを着用する必要があります。サイズが合っていないと思うような効果を期待できないため、まずはウエストサイズを測定しましょう。
ウエストサイズは、おへその少し上あたりの1番くびれている部分で測ってください。自然な姿勢で水平にメジャーを回して測りましょう。
(2)ジャストサイズより少し小さめのコルセットを用意する
コルセットを選ぶ際は、測ったウエストサイズよりも2〜3cm小さいコルセットを用意しましょう。ホックで留めるタイプではなく、調整できる紐で締めるタイプのものがおすすめです。ウエストや肋骨を締め付けることで、ダイエット効果を得られるため、ジャストサイズのコルセットを着用しても思うような効果を得づらいためです。
しかし、高いダイエット効果を得たいからといって小さすぎるコルセットを用意するのは控えましょう。コルセットが閉まらなかったり、苦しくて動けなかったりといった事態を招く可能性があります。そのため、コルセットを選ぶ際は2〜3cm小さいものを目安に選びましょう。
(3)毎日身に着けて少しずつ締め付けを強めていく
コルセットダイエットの開始したては、無理をせずに苦しくない程度で着用しましょう。あまりきつく締めすぎると日常生活に支障が出たり、動けなかったりする恐れがあるため、無理はしないようにしてください。
コルセットに慣れ始めたら、毎日少しずつ紐をきつく締め上げていきましょう。
(4)フルクローズが可能になったらコルセットのサイズを下げる
コルセットダイエットの最終目標は、紐をこれ以上締め上げることのできない「フルクローズ」状態を目指します。フルクローズになった場合は、ひとつ小さいサイズのコルセットを購入し、新たにフルクローズを目指しましょう。
コルセットダイエットに期待できる効果
コルセットダイエットは、ウエストにきれいなくびれができるだけでなく、複数の効果が期待できます。ただし、効果の表れ方や期間は個人差があることを理解しておきましょう。
ここからは、コルセットダイエットに期待できる効果を4つ紹介します。
ウエストにくびれができる
コルセットダイエットは、きれいなウエストラインを目指したい方におすすめです。コルセットは一定の期間継続することで、きれいなくびれを作ることができると言われています。
さらに、くびれができることで、バストやヒップが強調され、スタイルが良く見えるといった効果も得られるのもポイントです。食事制限によってバストが小さくなるのが嫌な方は、コルセットダイエットがおすすめです。
正しい姿勢を保てる
コルセットは、硬い骨組みが入っているため、自然と正しい姿勢を保つことができます。無意識に猫背になったり、姿勢が悪くなったりする方でもコルセットを着用することで、正しい姿勢を得られるのは大きなメリットです。
姿勢の悪さは、印象が悪くなるだけでなく、余計な場所に贅肉が付いたり、顔がたるんだりする可能性があるため、コルセットダイエットによって姿勢を正すきっかけになるのではないでしょうか。
メリハリのあるボディラインになる
前述したとおり、ウエストラインがきれいにくびれることで、ヒップやバストが強調され、メリハリのあるボディラインを目指せます。食事制限や運動などの一般的なダイエットでは、骨格まではアプローチできません。
そのため、食事制限などの一般的なダイエットに加えてコルセットを着用することで、よりメリハリのあるボディラインを目指すことが可能です。
食べ過ぎを防げる
コルセットダイエットによって、食べ過ぎを防げるといった効果も期待できます。お腹周りがコルセットによって締め付けられることで、食べ過ぎを防ぐことが可能です。
ただし、食事ができないほど締め付けるのは控えましょう。食事のタイミングにはコルセットを外したり、緩めたりするのがおすすめです。
コルセットダイエットに痩せる効果はある?
コルセットダイエットに痩せる効果は、少なからず期待できます。厳密にいうと体重の減量よりも、ウエストなどのボディラインを整え、細身に見せる効果が大きいといえます。
コルセットは、ウエストラインを細く見せるための補正アイテムであり、コルセットを外すと元に戻ってしまうことがほとんどです。
しかし、コルセットを着用しているときは、姿勢改善や食べ過ぎ防止効果を期待できるため、減量効果も期待できるでしょう。ここで注意したいのが、コルセットダイエットを中断すると食欲が戻り、リバウンドする可能性がある点です。
コルセットダイエットには無視できない危険性もある
付けるだけでスリムなウエストを目指せるコルセットダイエットですが、「危険」といった情報を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。実際にコルセットダイエットには、無視できない危険性があります。
危険性やデメリットを理解してからコルセットダイエットを始めましょう。
血流を妨げて血行不良やむくみを引き起こすことがある
コルセットは、ウエスト周りを締め付けるため、血流が悪くなりやすい傾向があります。ほど良い締め付けで短時間着用する分には問題ありませんが、過度に締め付けたり、長時間着用したりすると、血液の流れが悪くなり、むくみや皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
締め付けがストレスになりやすい
コルセットがストレスになり、自律神経の乱れにつながるケースもあります。自立神経が乱れると胃腸に負担がかかり、便秘になる恐れもあります。便秘になるとダイエットの妨げにもなりかねないため、注意が必要です。
はじめから長時間着用するとストレスになりやすいため、締め付けを緩めにし、短い時間から徐々に慣らしていくのがおすすめです。
インナーマッスルの低下につながりやすい
コルセットは、正しい姿勢を保ちやすいといったメリットがあります。しかし、コルセットの力に頼って姿勢を保っている状態のため、腹筋や背筋を使えず、インナーマッスルの低下を招く恐れがあります。
きれいにウエストが細くならなかったり、ぽっこりお腹が改善されなかったりする可能性も考えられるため、コルセットだけに頼らず、お腹や背筋を維持する筋力トレーニングも行うのがおすすめです。
蒸れによる肌トラブルが起こることがある
コルセットは、体に密着させるため、蒸れやすいといったデメリットがあります。特に夏場は、汗をかきやすいこともあり、かゆみや湿疹などの肌トラブルの原因になる可能性があります。そのため、敏感肌の方はコルセットダイエットを続けられないケースがあるため、注意してください。
成長期の体の発育を妨げる可能性がある
中学生や高校生など成長期の10代がコルセットダイエットをすると、体の発育を妨げる可能性があります。コルセットの影響で骨や筋肉が発達せず、将来に支障をきたす恐れもあるため、18歳未満の方はコルセットダイエットを控えたほうが良いでしょう。
コルセットダイエットのトラブルを防ぐための9つの注意点
コルセットダイエットによるトラブルを防ぐための、9つの注意点を紹介します。
(1)18歳未満はコルセットダイエットをやらない
前述のとおり、18歳未満の方はコルセットダイエットを控えましょう。理想のスタイルを目指すために、10代のうちからダイエットに取り組みたい気持ちはわかりますが、体の成長を妨げる可能性があるためおすすめできません。
18歳未満のうちは、バランスの良い食事をとり、適度に運動をするなどして健康的な生活を送りましょう。
(2)体のサイズに合ったコルセットを選び締め付けすぎない
自分の体のサイズに合ったコルセットを選びましょう。はじめから小さいサイズを着用してしまうと、苦しくて動けなかったり、血行不良が生じたりする恐れがあるため、自分のウエストよりも2〜3cm小さいものを選ぶのがおすすめです。
また高い効果を得たいからといって、紐を締め上げ過ぎるのもよくありません。無理のない範囲でコルセットダイエットを続けましょう。
(3)無理せず短時間から始める
コルセットダイエットを始める際は、1日1時間程度と短時間から始めましょう。無理をして最初から長時間使用すると、血行不良の原因になるため、注意が必要です。コルセットに慣れてきたら、徐々に1日3〜6時間程度に伸ばしましょう。
また締め付けが辛い場合は、無理に着用せずにコルセットダイエットはお休みしてください。
(4)体調が悪いときは中断する
体調が悪いときは、コルセットの着用は控えましょう。無理をすると体調が悪化する恐れがあります。特にコルセットダイエットは「締め付けを強くすれば痩せる」と考える人もいますが、効果を求めてやり過ぎてしまうと危険性も伴います。
そのため、体調が悪い日は無理せずに安静に過ごしましょう。
(5)寝るときはコルセットを外す
就寝時は、コルセットを外しましょう。お腹周りを締め付けたまま寝ることで、血行不良に陥ったり、リラックスできなかったりするためです。リラックスできないと、寝付けずに寝不足になる恐れもあるため、注意してください。
(6)効果が出るまで1ヵ月は継続する
コルセットダイエットの結果を出すには、継続することが大切です。そのため、少なくとも1ヵ月は継続しましょう。毎日短時間でも着用するのがおすすめです。
ただし、体調が悪い日は無理をせずに着用をやめたり、時間を短縮したりなどして自分のペースでダイエットを行いましょう。
(7)適度な運動や筋トレ・食生活の改善も並行して行う
コルセットダイエットは、適度な運動や筋トレ、食生活と並行して行いましょう。コルセットを長期間着用していると、腹筋や背筋が衰えてしまう恐れがあります。リバウンドや筋力低下を防ぐためにも、コルセットだけに頼らず、運動や筋トレを行いましょう。
(8)コルセットはアンダーウェアの上に着ける
コルセットを着用する際は、キャミソールなどアンダーウェアの上から身に着けましょう。素肌の上に直接身に着けてしまうと、汗によって湿疹やかゆみなど肌トラブルを引き起こす危険性があるためです。
またアンダーウェアの上から着用することで、汗による汚れを防げます。お手入れの手間が頻繁にかからないといったメリットもあります。
(9)肌触りや通気性が良いコルセットを選ぶ
自分に合ったコルセットを選ぶ際は、肌触りや通気性が良いものを選びましょう。外出時に着用するのを想定し、通気性が良いものを選ぶのがおすすめです。特に夏場は、汗によって蒸れやすいため、メッシュ素材のような通気性に優れたものを選ぶことで、肌トラブルの防止にもつながります。
まとめ
コルセットダイエットは、くびれたウエストを目指せる上に、きれいな姿勢を保てたり、食べ過ぎを防げたりと多くの効果を期待できます。やり方のポイントとしては、毎日継続して行うことや身体のサイズに合ったコルセットを使用することが大切です。
なお18歳未満の方や体調が悪い日は、コルセットダイエットを控えるようにしましょう。無理せずダイエットを続けて、理想の自分を目指してみてはいかがでしょうか。