やる気ゼロでもすぐ動ける!「めんどくさい脳」撃退法【後編】
「めんどくさい脳」の解消法をお贈りする本記事。後編では、家事・仕事・健康の3つの状況別に、めんどくささを撃退する具体的な対処法をご紹介します。気になるものや、できそうと感じたものから気軽に試してみましょう!
目次
撃退法 家事編
【掃除】“だけ”を決めれば自然と動けるように
掃除に取り掛かる前に「これだけやる」と範囲を決めます。その範囲以上のことは行わず、翌日などに回して。終わりが見えれば、脳は安心して動けるようになります。
髪の毛だけ拾う
床の汚れや散らかりが気になるなら、まずは髪の毛だけ拾いましょう。翌日は別のものだけ片付けて……と進めればOK。
10分だけ掃除する
どんなにはかどっても、必ず10分でやめること。脳に「掃除は10分で終わる」という安心感が定着すれば、めんどくささは解消。
【料理】曜日によってメニューを固定する
献立を考えて、同時にいろいろな作業を進めて……と、料理は脳にとってかなりの重労働。例えば、月曜日はカレー、火曜日は肉料理、水曜日は魚料理、といったように、メインの料理を曜日ごとに固定するだけでも、脳の負担は軽減します。
何がめんどくさいのか自問自答してみて
工程の多い料理では、何をめんどくさいと感じるかは人それぞれ。苦手な工程によって、試すべき対応も変わります。
□手をぬらしたくない
→触る感覚が鈍りぎみ。土いじりなどで脳トレを。
□包丁を使いたくない
→使う器具を変えるのも一手。調理バサミなどを試して。
□献立を考えたくない
→曜日ごとに献立を完全に固定し、脳の負担を減らす。
【皿洗い】流しに置いた皿を1枚だけ洗ってみる
食後に「皿をシンクに置いて立ち去る」のが今の習慣なら、「皿をさげ、まずは1枚洗う」に変えてみましょう。1枚洗えば、残りを洗うのもそれほど苦になりません。
【片付け】“ながら”でたたまずデジタルデトックス
洗濯物をたたむなどの片付けを“ながら”で行うと、脳はマルチタスク状態となり、かえって面倒に感じることも。テレビやスマホは遠ざけ、デジタルデトックスの時間と位置づけて。
【風呂掃除】「帰宅→掃除」の動線を作る
風呂掃除など、帰宅後に行わなければならない面倒な家事は、玄関を開けたら座る前に取りかかれる動線作りを。考えずに動けるルートを用意しておけば、めんどくささは激減します。
撃退法 仕事編
脳を最大活用する1日の過ごし方
脳が発揮できる能力は、起床から何時間経ったかによって変わります。脳を最大活用する参考にして。
・~2時間後:決断する
・3時間後:覚える
・4時間後:考える
・5時間後:交渉する
・6時間後:休憩する
・7時間後:細かい作業
・8時間後:大ざっぱな作業
・9時間後:他者とつながる
・10時間後:計算する
・11時間後:力仕事をする
メール確認は後回しに
もっとも作業がはかどるのは朝イチ。この時間は一番やりたい作業を行い、メールチェックは2番目の作業にしてみましょう。
15分で区切る
人の集中力は15分で途切れます。誰かに話しかけられて気が散る前に、自分で区切りを設け、軽く休憩をはさむのがおすすめ。
お尻を締めて座る
お尻にグッと力を入れて骨盤を立てた状態は、脳が目の前の作業に集中するための最適フォーム。5秒力を入れ、姿勢をリセット。
10秒散歩する
作業中に集中力が途切れたら、そのまま10秒だけ歩いて。短時間ですが脳が情報を整理でき、作業がよりはかどりやすく。
撃退法 健康編
両足首にシャワーを当てる
質の良い睡眠のキモは入浴。ただしそれが面倒なら、両足首に10秒ずつ、シャワーの湯を当てて。足首が温まると足裏から熱が放出され、深部体温が下がって寝つきやすくなります。
二度寝する前に体を起こす
脳が目覚めるには、重力の方向を横から縦に変えることが必須。無理に起き出そうとせず、上半身を起こして座ったまま二度寝をすると、30分後にはスッと動き出せるように。
イラスト/のがみもゆこ
(からだにいいこと2024年2月号より)