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性教育をする親子

「知るフェムケア」がアラフォーからの心身を守る|私のためのフェムケア(1)

自分の体について知ることは、女性特有の“ゆらぎ”を整えるフェムケアの第一歩。 アラフォーこそ知っておきたい、性にまつわる基礎知識を解説します。

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きちんと“知る”ことが自分の体と心を守る

“性”にまつわる情報は必要不可欠なものである一方、腰を据えて学んだことがある人は少数です。

「性について知ることは、自分の心身を守ることに直結します」と話すのは、産婦人科医の宋 美玄さん。

「わかりやすい例が、避妊。実は昨今、40代の中絶が増加中です。更年期でも、生理(排卵)があるなら妊娠する可能性はあります。コンドームでの避妊は男性の協力が欠かせませんが、ピル(経口避妊薬)や子宮内避妊リングなど、女性が主体的に取り組める方法もあると知ってほしいです」

自身の学びを深めたあとは次世代へ伝えるのも大切です。しかし、性教育のタイミングも悩ましいもの。

「何歳でも遅すぎることはなく、その子が疑問に思ったタイミングが伝えどき。直接話すのが恥ずかしいなら、トイレなど1人で過ごせる場所に本を置くのもおすすめですよ」

大人も知っておきたい「知るフェムケアQ&A」

読者からの素朴な疑問に、宋さんが回答してくれました。心と体への理解を深め、自分をいたわるきっかけにして。

Q.閉経が近づいても避妊は必要?

A.閉経までは避妊が必要。婦人科でできる方法も

子宮内避妊リング(IUS)

妊娠を望まないなら、閉経までは避妊を忘れずに。婦人科で設置してもらえる子宮内避妊リング(IUS)など、女性側が取り組める方法も増えています。ちなみに、腟外射精は避妊の意味をなさないので要注意。

ぜひ知ってほしいのは、「自分の体のことは自分で決めていい」ということ。

望まない妊娠で何より傷つくのは、男性ではなく、女性の心身です。あなたが避妊したいなら、婦人科を受診することに夫やパートナーの許可は必要ありません。

Q.セックスレスなのは良くないこと?

A.触れ合うだけでも意外と満足できる

うまく挿入できないときは、触れ合うだけでも意外と満足感は得られるもの。「最後までする」ことだけが選択肢ではありません。

反対に、求められてもしたくないなら無理は禁物。「医師から『もうしないほうがいい』と止められた」と断ると、すんなり納得してもらえることも。

Q.デリケートゾーンはマッサージすべき?

A.専用のソープで洗えば十分です

デリケートゾーンを洗う女性

腟をマッサージしたからといって、健康や美容に劇的な効果が得られたり、更年期症状が急に改善したりするわけではありません。

腟用ソープを使い、表面を優しく洗うだけで十分です。腟内に指を入れて洗うのは避けましょう。

Q.出産予定のない私、産婦人科とどう付き合う?

A.「いつもと違う」を受診のきっかけにして

婦人科を思い浮かべる女性

心身の症状がホルモンのゆらぎによるものか、別の病気によるものかは、検査しないとわかりません。体に違和感があるときは、気軽に婦人科で相談を。

更年期症状の場合、治療を受けることでかなり改善します。

Q.子どもへの性教育はどう伝える?

A.はぐらかさず、事実を伝えよう

性教育のイメージ

性に関することを聞かれたときにはぐらかすと、子どもは「親はまじめに教えてくれない」と思ってしまう傾向があります。

多少間違えてもいいので、「科学的な事実」を伝えましょう。子ども向けに書かれた本やマンガを渡すのもおすすめです。

誌面では、さらに女性に寄り添う情報を紹介!

雑誌『からだにいいこと』では、「フェムテック」にまつわる連載を掲載。誌面でも、みなさまに役立つ情報をお届けします。

2024年6月号誌面でも、宋さんのインタビュー記事をお読みいただくことができます。ぜひご覧ください!

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