ポカポカ体質になる「太もも拍手」で下半身ヤセ
毛細血管から全身に血液が巡るようになれば、代謝が上がり冷えやむくみが改善されます。そのために重要となるのは、腎臓の働きです。「太もも拍手」で腎臓を活性化して、スッキリした下半身を手に入れましょう。
目次
腎臓の血流を促し、冷えとむくみを撃退
「デトックスのカギを握るのは、全身に張り巡らされた毛細血管です」と、柔道整復師の塚田真也さん。
なかでも最重要なのが、毛細血管が集まってできている腎臓の活性化。
「血液を絶えず、ろ過して老廃物を取りのぞくことが、腎臓の大切な役割。しかし機能が落ちて毛細血管が詰まると、血液が行き届かない『ゴースト血管』の状態に。血液が老廃物で汚れるうえに、全身の血流が低下して、冷えやむくみを引き起こす原因になります」
「太もも拍手」で背骨から前側につながる大腰筋(だいようきん)をほぐすと、近くにある腎臓が刺激を受けて活発化。ゴースト血管が復活し、栄養や酸素をたっぷり含む血液が全身を巡るように。腎臓が元気になることで排毒力も回復し、余計な老廃物や水分をしっかりデトックスできます。
「太ももの大きな筋肉を動かして血流を促すので、特に下半身のむくみ改善や美脚作りに絶大な効果を発揮。温かい血液が巡ることで、手足の指先の冷えも改善しますよ!」
「太もも拍手」のやり方
(1)ひざを抱えてから、下ろして伸ばす
仰向けになったら、ひざを抱えて体に引き寄せ、30秒間キープ。脚を伸ばしたら目を閉じて脱力し、深呼吸を3回行う。これを2回繰り返す。
大腰筋(だいようきん)がゆるむと腎臓が活発に動く
背骨から前側の脚の付け根につながる大腰筋は、普段あまり使われない筋肉。コリをほぐして圧迫を解放すれば、腎臓の働きが促進します。
(2)こぶしを腰の下に入れ、太ももを開け閉めする
両手で握りこぶしを作ったら腰と床の間に挟み、ひざを立てる。太ももで拍手をするように、開いて閉じる動きをリズミカルに30秒間繰り返す。
【Point】こぶしの位置は背骨から3cm外側!
背中側のへその高さで、背骨から3㎝ほど外が腎臓の位置です。ここに握りこぶしをあてましょう。
腎臓は究極のデトックス臓器
余計な水分を追い出す!
腎臓が元気なら、体内の水分量を正しく調整できるように。余計な水分を減らし、むくみを改善。
血液を巡らせ熱を送る!
血液が末端まで届かないと冷えが発生。腎臓でろ過された血液が全身を巡り、熱を届けます。
パワフル腎臓で下半身ほっそり
水分量が調整され、下半身のむくみ改善
腎機能が良くなると、血管内から細胞へ水分が漏れ出すのを防ぐ「アルブミン」というたんぱく質の血中量が増加。下半身に水分がたまるのを阻止し、むくみが改善します。
ゴースト血管が復活、代謝がアップ
ゴースト化していた腎臓の毛細血管に血流が戻ってくると、全身の血巡りまで改善。血液に乗って末端まで熱が届くとともに基礎代謝が上がり、太りにくい体質になります。
撮影/神尾典行 モデル/土屋ひかる イラスト/ヤマサキミノリ
(からだにいいこと2024年4月号より)