【食】体も心も元気に!大好きな山菜シーズン到来
3月下旬、日差しが温かくなってくるとそわそわ。そろそろ出た? まだ早い? 去年の手帳を確認。今年は去年より暖かいからアレが出ているかも。初物を楽しみに待っていてくれる知人の顔が目に浮かぶ。よし! 行ってみよう。
食べる分だけ少しずつ
やっぱり出ている! お目当てはふきのとう。私の住む地域は北海道でもかなり寒くて桜の開花は毎年5月。山菜の時期も、他地域と比べると遅いように感じる。
待ちに待った、大好きな山菜シーズン。初めに味わうのはふきのとうだ。日当たりの良い斜面にほっこりとした小さな黄緑色が顔を出している。
「山の恵みに感謝して、食べる分だけ少しずつ」
今は亡き祖父の言葉だ。
祖父は季節感を大切にする人で、毎年時期になると山菜を一通り食べていた。ただし、むやみにたくさん採ることはしない。後から採りにくる人のこと、来年のことを考え、必要な分だけいただいてくる。その教えを守り、わたしもそのとき食べる分だけをいただく。
青空の下、かわいらしいふきのとうが顔を出している光景を見ると「あぁ、春が来たのだなぁ」と幸せな気持ちになる。豊かな自然は私に元気をくれるスポットだ。
ふき味噌と天ぷらにしていただく
帰宅後はさっそく調理開始。ふき味噌と天ぷらだ。楽しみに待っていてくれる知人の顔を思い浮かべながら、ていねいに調理していく。ふき味噌はご飯や冷や奴にのせる。天ぷらはカラッと揚げて少々の塩で…。口の中いっぱいにほろ苦い春の味覚が広がる。
あぁ、幸せ。
*この記事は著者自身の感想をもとに作成しています。
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