脂・便・尿 を流し出し代謝アップ「ちょい足しあずき」
あずきには、デトックス効果のある栄養が豊富に含まれます。いつものメニューにちょい足しすれば、体内の余計なものが排出されて体が軽くなりますよ。お気に入りメニューを見つけて、ぜひ試してみてください!
目次
誰もが知る身近なあずきに、古くから伝わる解毒効果が!
「あずきというと『甘い』『高カロリー』というイメージがあるかもしれません。でもそれは、たっぷり砂糖を加えたあんこのこと。あずきそのものは食物繊維やカリウム、ビタミンEなど栄養が豊富なんです。漢方では解毒効果がある食品として古くから使われています」と言うのは、医師の石原新菜さん。
なかでもカリウムは、利尿作用で体内の余計な水分の排出を促すため、積極的に摂取したい栄養素。ほかにも脂や便を流す成分を含みます。
「年齢とともに内臓の働きが低下してくると、余計なものを回収・排出する力も衰えてきます。だからこそ、和のスーパーフード・あずきの出番。出やすく、巡りのいい体を作るには、うってつけの食材です」
あずきは手間のかかる調理をしなくても、市販の無糖ゆであずきでOK。使いたいときにすぐに使えるのも、便利で続けやすい秘訣です。
「どんなメニューにも合うのが、あずきの魅力の1つです。好きなものにちょい足しして、デトックス生活を。体が軽くなっていきますよ」
あずき「赤小豆(せきしょうず)」は解毒に最適な薬膳
(1)カリウムが水毒を排出
あずきのカリウムには利尿作用があり、体内に余計な水分がたまる「水毒」の状態を改善。煮汁に含まれるサポニンは、過剰な脂を流す血液サラサラ成分として知られています。
(2)ポリフェノールで抗酸化
赤い色素はポリフェノールの一種で、活性酸素を抑える強力な抗酸化作用が。血糖値の上昇を抑制してダイエットをサポートするほか、細胞の活性化を促して老化を予防します。
(3)食物繊維で便秘改善
不足しがちな不溶性食物繊維が特に豊富。便のカサを増したり、腸が刺激されたりすることで、便通をスムーズに。“出やすい体”になれば代謝が上がって脂肪が燃えやすくなります。
無糖のゆであずきを“ちょこっとトッピング”
市販のゆであずきを活用してみましょう。ただし、たっぷりの砂糖がデトックスを妨げないように、無糖や微糖タイプを選ぶのがポイント。味にクセがなく合わせやすいので、いろいろ試してお気に入りメニューを見つけてみて!
食パンにあずきをトッピング
生クリーム+はちみつ+あずきを混ぜて、パンにはさむだけ。お店のようなあずきホイップサンドの出来上がり! トーストにあずきをトッピングするだけでも、朝食の栄養価がグンと高まります。
ヨーグルトにあずきをトッピング
ヨーグルトの乳酸菌に、あずきの食物繊維が加わり、腸内環境改善と排出を強力サポート。
プリンにあずきをトッピング
あずきをのせるだけで、プリンが簡単に和スイーツに変身。食後のデザートにどうぞ。
インスタント麺にあずきをトッピング
あずきを加えるのはお湯を注ぐ前でも後でもOK。食物繊維をプラスして脂の吸収を和らげて。
カレーにあずきをトッピング
ひき肉感覚でカレーの具にするのもおすすめ。食べ応えが増すので、少量でも大満足!
スープにあずきをトッピング
スープだけでは物足りないときに。あずきを加えるだけで、栄養も小腹もサッと満たせます。
甘酒にあずきをトッピング
「飲む点滴」といわれるほど栄養価の高い甘酒とも相性バッチリ。甘いものが欲しくなったときに最適。
サラダにあずきをトッピング
あずきを加えるだけで、ボリュームアップ。1品でも満足できるビーンズサラダに。
【編集部員は】焼きもちにあずきをトッピング
「はちみつぜんざい風にアレンジしてもおいしい!」(編集J)
こんがり焼いたもちに、あずきとはちみつをたっぷりかけて。美肌効果も期待できる組み合わせ。
撮影/神尾典行、国井美奈子 取材・文/馬渕綾子 モデル/土屋ひかる
(からだにいいこと2024年4月号より)
[ 監修者 ]