心が穏やかで軽くなる「脱・大人のメンヘラ」【後編】
不安定な感情で頭がいっぱいになる、いわゆる“メンヘラな状態”になった時でも、コントロールする方法を知っておけば大丈夫。感情に支配されないための、タイプ別の応急処置法をご紹介します。
目次
コントロール法がわかれば感情的な自分も怖くない
頭の中がメンヘラになっているときは、不安定な感情や心のモヤモヤのタイプを分類してみましょう。大人のメンヘラに特に多く見られるのは、次の5タイプ。それぞれに応じた応急処置を施せば、荒ぶる感情を抑えやすくなります。
感情的な自分を自覚して、コントロールする方法を知っておけば、一時的に感情的になっても大丈夫!
「コントロールできると思えるだけでも、幸せを感じやすくなります」(精神科医いっちーさん)
タイプ別・大人のメンヘラ応急処置
【タイプ1】すぐに人をキライになる
応急処置:いったん保留にし、落ち着いて対応策を練る
「生理的にムリ」「〇〇する悪いヤツ」という自動思考で、即座にキライと切り捨てがちなタイプ。無理に付き合う必要はありませんが、感情論はいったん保留に。その後、相手ともめずに距離を取る方法を考えましょう。
【タイプ2】自分に自信を持てない
応急処置:とりあえずの行動を控え、先に自分の心を探る
自分軸が弱いため、流されやすいタイプ。他人に従ってとりあえず行動するよりも、自分がやりたいことを妄想し、まずはメモする習慣を。本当にやりたいと思えてから行動したって遅くないですよ!
【タイプ3】好きになりすぎる
応急処置:好きな人から興味の対象を広げる
好きになりすぎる対象はさまざまですが、依存するとそれがなくなった瞬間に心にぽっかり穴が空くことに。対象がパートナーなら、料理作りやボディメイクに励むなど、パートナーが喜ぶことから、自分も興味を持てる別の対象を探ってみて。
【タイプ4】むなしさが止まらない
応急処置:“今”に焦点を当て、自分の感情に向き合う
過去にすがったり、未来に不安を覚えたりして、生きている感覚がわかない状態。「今、私は雑誌を読んでいる」という事実をヒントにすれば、“今”の自分の心を探りやすくなります。
【タイプ5】イライラが収まらない
応急処置:怒っても泣いてもOK、あとのフォローが大切
怒る、泣くなど、感情を表しても大丈夫。あのときは余裕がなかったと、振り返って感情を整理できれば十分です。そのあとにウジウジしたり、相手を嫌ったりするほうがよくありません。
これもメンヘラ!? 感情の起伏がない合理的な人も注意!
感情を無にして合理的な生き方をする人もいます。面倒な感情に振り回されずに済みますが、人生のおもしろみもなく、ひそかに孤独を感じるメンヘラ状態。人付き合いでしか得られない喜びもあるものです。
イラスト/フクイサチヨ
(からだにいいこと2024年6月号より)
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