カフェインに弱く、さまざまな症状に悩む方も多いでしょう。しかし、弱いけれど楽しみたいと考える方も少なくありません。この記事では、カフェインに弱い人の特徴や症状、対策方法を紹介します。

カフェインとは？どのようなものに含まれている？

カフェインとは、コーヒー豆、お茶の葉、カカオ豆（チョコレートやココア）、コーラナッツやガラナなどの食品に含まれる成分です。特にコーヒー、その中でもインスタントコーヒーにはより多くのカフェインが含まれています。古くから嗜好品として親しまれ、意識的に摂取されてきました。

清涼飲料水やチョコレートも注意が必要で、摂取量や組み合わせによっては予想外に多くの量を摂取してしまうでしょう。そのため、弱い方は摂取量に気をつける必要があります。清涼飲料水は、飲む前に含有量を確認するようにしましょう。

カフェインに弱い人に見られる症状

自分はカフェインに弱いのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。ここでは、弱い人に見られる症状を詳しく紹介します。自分は弱いタイプなのかチェックしましょう。

激しい動悸がする

弱い人は、摂取後に激しい動悸がする場合があります。

カフェインには、交感神経を刺激して心拍数や血圧を上昇させる働きがあります。しかし、短期間で大量に摂取すると、中毒の症状が出ることもあるでしょう。

その場合心臓がバクバクとしたり、違和感を覚えたりすることがあります。そのため、弱くない人でも摂取量には注意が必要であり、敏感な人は量の調整が重要です。

下痢を起こす

カフェインに弱い人は、摂取後に下痢になる場合があります。カフェインが胃腸の動きを促進するためです。カフェインは交感神経を刺激し、胃液の分泌を促進する作用があります。これにより、胃腸の動きが過剰になり、下痢を引き起こす可能性があります。

また、カフェイン不耐症の人も摂取後に下痢を引き起こしやすいです。カフェインを分解する酵素が不足しており、少量のカフェインでも過剰な反応を引き起こし、下痢を誘発します。

吐き気がする

カフェインに弱い人は、摂取後に吐き気を感じる場合があります。カフェインは胃液の分泌を促進し、消化を助ける作用があるといわれています。しかし、カフェインに弱い人は、胃液の過剰分泌が起こるでしょう。

過剰な胃液が胃を刺激し、吐き気を引き起こします。特に、空腹の状態で摂取した場合にこの症状が出やすいと報告されています。吐き気を感じる場合は、摂取量を調整したり、食事とのタイミングを考慮したりしましょう。

睡眠に影響が出る

カフェインに弱い人は、飲んだ後に睡眠に影響が出ます。カフェインは覚醒作用があり、脳内のアデノシンの放出を抑制します。アデノシンは睡眠を誘導する働きがありますが、カフェインによってその働きが妨げられると、眠りにくくなるでしょう。

特に、カフェインに弱い人は、少量でも睡眠に悪影響を及ぼします。個々の体質に合わせて摂取量や摂取のタイミングを調整しましょう。

カフェインに弱い人の原因や特徴

カフェインに弱い人と強い人の違いは何でしょうか。ここでは、カフェインに弱い人の原因と特徴を紹介します。カフェインによる症状の対策をするためにも、原因を確認していきましょう。

特徴① カフェイン不耐症の人

カフェイン不耐症の人は、消化器症状が出る場合があります。これは、免疫を介したアレルギー反応ではなく、特定の物質に対する化学反応が原因です。一般的に「食物不耐症」と呼ばれ、対策としてはその物質を含む食品を摂取しないようにしましょう。

カフェイン不耐症の人は、摂取すると吐き気や不快感が生じます。そのため、摂取量を調整し、体調に合わせた摂取を心がけることが大切です。

特徴② カフェイン感受性が強い人

カフェイン感受性が強い人は、遺伝子によって決まります。研究によれば、遺伝子のタイプによって摂取に対する感受性が異なり、日本人の4人に1人は不安感が表れやすい遺伝子タイプであるとされています。

150mgの摂取でも心が不安定になるという方もいるでしょう。そのため、摂取した後に不安感を感じるかどうかを確認し、個々の感受性に合わせて摂取量や摂取頻度の調整が重要です。

特徴③ HSPの人

HSPは、生まれつき感受性が非常に高く、繊細な気質を持つ人を指します。外部からの刺激に対して敏感であり、人混みや物音、光、食べ物の味やにおいに過度に反応してしまうでしょう。

カフェインに対する反応も顕著であり、HSPかどうかのチェックリストにも含まれます。そのため、HSPの傾向がある人は注意が必要です。カフェインが影響を及ぼす可能性が高いため、体質を理解し、摂取量を適切に管理しましょう。

カフェインに弱くてもコーヒーや紅茶を飲みたい！対策方法を4つ紹介

カフェインに弱くても、コーヒーや紅茶を楽しみたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、カフェインに弱い人が、カフェイン入りの飲み物を飲むときの対策を紹介します。体調を考えながら楽しみましょう。

自分の許容量を把握する

カフェインに弱い人は自分の許容量の把握が大切です。カフェインを摂取できる量には指針がありますが、個人差もあります。自分の許容範囲を見極めるために、具合が悪くなるラインや下痢・吐き気が起こる条件、眠れなくなるタイミングを探りましょう。

また、年齢とともに許容量が変化することもあります。自分の体に合った摂取量を見つけることで、安心して楽しめるでしょう。

カフェインが含まれた飲み物は午前中に飲む

カフェインに弱い方は、カフェインが含まれた飲み物を午前中に飲むのがおすすめです。夜に眠れなくなる人は、朝に飲むよう心がけましょう。

朝のコーヒーは脳をリフレッシュし、仕事の効率を高めたり、朝食後に消化を促進したりする効果があります。忙しい朝に飲むのは難しいかもしれませんが、モーニングコーヒーの習慣は一日を充実させるのに役立つと感じる人もいます。朝の時間を楽しみながら、日中の活動に備えましょう。

十分な水を飲む

十分な水分を摂取するのもおすすめです。水分を取ることで、体内のカフェイン濃度が過剰に高くなるのを防ぎます。コーヒーには利尿作用があり、体内の水分が失われる可能性があります。そのため、飲むときには水分補給にも注意が必要です。

しかし、コーヒー自体が水分であるため、水を飲むことを忘れがちになります。意識して水分を取り、体内の水分量を保つようにしましょう。十分な水分摂取は、カフェイン摂取後の体調管理にとって重要です。

カフェインレスの飲み物を選ぶ

カフェインレスの飲み物を選ぶのもおすすめです。例えば、デカフェコーヒーはカフェインの成分を抜いたコーヒー豆から淹れます。そのため、豊かな味わいを楽しみながら、カフェインの影響を抑えられるでしょう。特に、妊婦の方やカフェインに敏感な方に人気があります。

カフェでも気軽に注文でき、ネット上でもさまざまな種類のデカフェコーヒーが販売されているので、飲み比べも楽しめます。

まとめ

カフェインは、コーヒーやお茶、チョコレートに含まれている成分です。カフェインに弱い人は、動悸や下痢、吐き気などの症状が出る可能性があるため、摂取に気をつける必要があります。

カフェインが弱い方は、カフェイン不耐症、HSPなどの特徴があります。カフェインに弱くても飲みたい方は、午前中に摂取したり、水分を一緒に取ったりなどの対策をしましょう。