口角アップ「寝る前おちょぼ口」で脱・二重あご
ストレスや緊張で起こりやすい食いしばり、クセになっていませんか? 寝る前の「おちょぼ口」で就寝中の食いしばりを防げば、たるみや二重アゴが改善されますよ。睡眠の質を高めるポイントもあわせてご紹介します。
目次
あごを動かして血流を改善 シュッとした小顔が手に入る
歯を噛みしめたり食いしばったりしていませんか? 上下の歯は接触せず、2~3mmの隙間があるのが正常な状態です。
「食いしばりはストレスや緊張、何かに集中しているときに起こりやすいもの。また、うつむいた姿勢でスマホやパソコンを使用すると、自然に上下の歯は接触します。グッと強い力でなくても筋肉の緊張や疲労は生じ、たるみや二重あごなどの原因になります」と、柔道整復師の山口良純さん。
食いしばりを防ぐためには「歯を離す」ことへの意識が大切。
「寝る前に『おちょぼ口』を作ると歯と歯の間に隙間ができ、自然と食いしばりに関わる筋肉もゆるみます。さらに、睡眠の質を高める深呼吸を取り入れて、浅い睡眠時に起こりやすい食いしばりも徹底的に排除。コリがほぐれることで血行不良も改善され、ターンオーバーも正常化。寝るだけで顔色も良くなり、二重あごがすっきりして、小顔になりますよ!」
突然ですが口を閉じてみて
口を閉じたとき、歯と歯が当たるのは食いしばりのクセです。無意識に上下の歯を接触させるクセを「歯列接触癖(TCH)」といい、就寝中の食いしばりにつながります。このクセによって口が開きにくくなることも。
食いしばりの悪影響
食いしばりは筋肉が硬くなってエラ張りが起こるなど、美容面で悪影響を与えます。
- エラが張る
- 口元のたるみ
- 二重あご
- 肌のくすみ
血流が悪化してターンオーバーが乱れるので肌がくすみやすく、老け顔の元になるので放置は禁物!
食いしばりに関わる3つの筋肉をゆるめて解決!
口を開閉する際に使われる筋肉は、見た目に大きく影響します。ここをゆるめて食いしばりをリセットしましょう!
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
口を開きやすくする動きを担う。機能が衰えるとあごが前に出て、“顔の下半身”が伸びて老けた印象に。
咬筋(こうきん)
顔のエラの部分にある筋肉。食いしばることで筋肉が過度に発達。エラが肥大し、顔が巨大化。
側頭筋(そくとうきん)
噛む際に使われるのが側頭筋。こり固まると、頰の筋肉を支えきれなくなり、たるみやほうれい線ができやすい。
「寝る前おちょぼ口」のやり方
(1)唇を閉じたまま、口を大きく開ける
唇を軽く閉じたまま、あごを動かして、上下の歯と歯の間を大きく開ける。あごが痛くならない範囲で、なるべく大きくあごを動かしましょう。
(2)歯が当たらないように、ゆっくり口を閉じる
上下の歯と歯が当たらないように、ゆっくり口を閉じる。歯と歯の間に、2~3mmの隙間をキープするのがポイント。(1)、(2)を20回行う。
さらに、深呼吸10回で深い眠りに
軽く目を閉じ、鼻からゆっくり息を吸って、口を少し開けてそっと息を吐いて。10回行うと血管が広がり、副交感神経が優位に。眠りの質がグッと高まります。
撮影/福島章公 モデル/木村きみ子 イラスト/オオカワアヤ
(からだにいいこと2024年6月号より)