買ってはいけないミネラルウォーターの特徴は?理由や選び方を紹介!
ペットボトル入りのミネラルウォーターは、体に悪いのではないかと不安に感じている人もいるでしょう。本記事では、ミネラルウォーターは危険なのか、買ってはいけないミネラルウォーターの特徴などを紹介します。
目次
ペットボトルのミネラルウォーターは危険?体に悪い?
ペットボトルに入ったミネラルウォーターは、危険な上に体に悪いという噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。実際のところ、ミネラルウォーターに含まれているミネラルは体に必要な成分であるため、ミネラルウォーターそのものは危険ではありません。
しかし、他の食品などと同じく、過剰摂取するのは危険です。ミネラルを摂取しすぎると、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。また、ミネラルの過剰摂取は内臓にも負担をかけるため、腎臓などに疾患を持っている人は注意しましょう。
ミネラルウォーターに含まれるナトリウムやマグネシウムなどには、1日の摂取目安量があります。そのため、ミネラルの摂取量を考えて、適量のミネラルウォーターを飲むようにすると安心です。
安いから危険ではない!ミネラルウォーターが安い理由
ミネラルウォーターの価格は商品によって異なり、中には500mlで80円台で販売されているものもあります。ミネラルウォーターの価格があまりにも安いと、体にとって良くない成分が含まれていて危険なのではないかと不安に感じてしまう人もいるでしょう。しかし、ミネラルウォーターは、原水が川の水などで採水量が多いと安くなるのです。
採水量が少なかったり、雪解け水など一定期間しか採水できなかったりすると、希少性が高くなるため価格も上がります。そのため、安いから危険というわけではありません。
買ってはいけないミネラルウォーターの特徴5選
知らない海外のメーカー品やpH値が低いものなど、ここでは買ってはいけないミネラルウォーターの特徴を5つ紹介します。
知らない海外のメーカー品
聞いたこともなく知らない海外メーカーのミネラルウォーターは、買わないほうがよいでしょう。
有名な海外メーカーのミネラルウォーターであれば問題ありませんが、知らない海外メーカーや水の原産国がわからないような商品は、製造されてから時間が経過している可能性があります。製造から時間が経過しているということは消費期限が短いものや、回転率の悪さから粗悪品が混入していることもあるということです。
そのため、知らない海外のメーカー品は、事前にSNSやインターネットで口コミを調べたり、賞味期限を確認してから購入するようにしましょう。
pH値が低い
pH値とは水の性質を表す数値のことです。中性がpH7で、7より低ければ酸性、7より高ければアルカリ性になります。極端にpH値が低い酸性の水には殺菌性があり、酸味を感じる味のため飲み水には適していません。
日本のミネラルウォーターは厚生労働省の規定により、pH値が5.8以上8.6以下でなければならないため、7以下のpH値でも問題ありません。しかし、海外のメーカー品の場合は規定がないため、pH値を確認してから購入するように気をつけましょう。
異常に値段が高い
500mlペットボトルのミネラルウォーターは、80〜90円台のものや、200円以上の高額なものもあります。しかし、毎日ミネラルウォーターを飲む場合、異常に値段が高いものでは続けられなくなってしまうでしょう。
また、美容や健康によい成分やミネラルなどが多く含まれているため値段が高いミネラルウォーターもありますが、マルチ商法の可能性もあるので注意しましょう。開運効果や病気が治るとうたっているミネラルウォーターは買わないほうが無難です。
食品添加物の含有量が多い
ミネラルウォーターに含まれる食品添加物の量が多いと、食品添加物の含有量によって味に違和感があったり体調が悪くなったりする可能性があります。ナトリウムが多いと雑味があっておいしくないと感じやすく、マグネシウムが多いと苦味を感じて下痢になりやすくなります。ミネラルが多いと苦味や塩味、渋みを感じるでしょう。
おいしく飲みやすいミネラルウォーターに含まれる食品添加物の量は、それぞれの成分の配合がバランスよく調整されています。そのため、パッケージに記載されている成分表を確認してからミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
硬度が高い
水の硬度は、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量によって硬水と軟水に分類でき、硬度120mg以上がWHOの定義で硬水とされています。日本の水道水やミネラルウォーターはほとんどが軟水のため、硬水は飲みにくいと感じる人もいるでしょう。
また、マグネシウムを豊富に含んだ硬度の高いミネラルウォーターは、体質によっては腹痛や下痢を引き起こしてしまうことがあります。そのため、新生児や幼児、高齢者に飲ませる場合は、軟水を選ぶようにしましょう。
美容や健康のために硬度の高いミネラルウォーターを飲みたい場合は、少量から試して、味や体質に合うかどうか確認すると安心です。
ミネラルウォーターの保存方法や賞味期限について
ミネラルウォーターの保存方法は、開封前は直射日光や極度に高温になってしまう場所を避け、常温で保管します。開封後は冷蔵庫で保管して、できるだけ早く飲み切ってしまいましょう。
市販のミネラルウォーターには賞味期限が記載されています。しかし、開封済みのミネラルウォーターからカルキ臭がしたり、濁りやぬめりのある状態になっていたりすると腐っている可能性があります。そのため、ミネラルウォーターの臭いや見た目に違和感があれば、飲まずに処分しましょう。
ミネラルウォーターの選び方
ミネラルウォーターの選び方は、生活環境や求める効果によって異なります。飲みやすさを重視するなら軟水、ダイエット中なら硬水、美容効果を期待するならシリカ入りのミネラルウォーターを選ぶとよいでしょう。
飲みやすさを重視するなら軟水を選ぶ
ミネラルウォーターを毎日飲みたい人は、飲みやすさ重視で軟水を選ぶとよいでしょう。軟水は硬度が低く、幼児から高齢者まで負担なく飲めます。
内臓への負担が気になる人や、苦味がなく飲みやすいミネラルウォーターを探している人には、軟水がおすすめです。
ダイエット中は硬水を選ぶ
硬水にはマグネシウムが多く含まれています。硬度が高いと苦味が強いため飲みづらいと感じる人もいますが、不足しがちなマグネシウムなどのミネラルを水から手軽に摂取できます。
硬水は腸内環境を整える手助けをしてくれるため、ダイエット中で便秘に悩まされている人におすすめです。
ダイエットをしているけど、うまくいかない…。そんなときは水の飲み方を見直してみてください。正しい水分補給は、ダイエット成功の鍵を握っています。管理栄養士の篠原絵里佳さんにくわしくお聞きしました。
美容効果を期待するならシリカ入りを選ぶ
シリカ水はミネラルを豊富に含んでいるため、ダイエットのサポートとして取り入れたい人や肌をきれいに保ちたい人におすすめです。また、シリカ水は長い期間保存できるため、日常での飲用だけでなく災害時の備蓄としても活用できます。
美容効果を期待したい人や、災害時の備蓄としてのミネラルウォーターを探している人は、シリカ水を選ぶとよいでしょう。
まとめ
ミネラルウォーターに含まれているミネラルは体に必要な成分であるため、ミネラルウォーターそのものは危険ではありません。しかし、ミネラルウォーターを大量に飲んでしまうとミネラルの過剰摂取となり体によくないため、飲む量には注意しましょう。
買ってはいけないミネラルウォーターの特徴は、知らない海外のメーカー品やpH値が低いもの、異常に値段が高かったり食品添加物の含有量が多かったりするもの、硬度が高いものなどです。
飲みやすさを重視するなら軟水、ダイエット中なら硬水、美容効果を期待するならシリカ入りなど、自分の求める味や効果に合わせてミネラルウォーターを選ぶとよいでしょう。