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ゆがみ調整「足指ガバッ」で下半身太りを狙い撃ち
足の裏は全身を支える土台。正しい立ち方を身につけるだけで、足裏からインナーマッスルが強化され、下半身ヤセを目指せます。立っている時間を有効活用して、疲れ知らずの体もゲットしましょう!
目次
足指を使って立つだけで、自然とヤセ力が上がる
「下半身太りが気になる人は、足裏が使えていないのかも」と、パーソナルトレーナーのHiromiさん。
足裏は体を支える土台のようなもの。崩れると、全身がゆがんでしまいます。日常のクセなどで筋肉に偏った負荷がかかると、本来働くべき筋肉が動かなくなり、体のバランスが悪化。下腹が出る、脚が太くなるなど、見た目が変化します。使われない筋肉は衰え、血流やリンパの流れが停滞するので、むくみが生じて体が冷え、代謝が下がります。
「まずは、足裏の筋肉を鍛えることが大切。カギとなるのは、足裏のアーチを形成する母趾外転筋(ぼしがいてんきん)と小趾外転筋(しょうしがいてんきん)。土台を安定させ、ゆがみを整える役割があります」
足指を開いて立つことができるようになれば、足裏から下半身全体につながるインナーマッスルが刺激されます。すると、立つだけで、下腹やお尻、脚の脂肪燃焼を促します。
「家事などをしながら行うだけで、下半身ヤセに効果てきめんです。ぜひお試しを!」
脚のゆがみのサイン!? 下半身太りチェック
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足裏の筋肉が衰えると、体がゆがんでさまざまな症状が表面化。ゆがみのサインを見逃さないで! 下記項目に1つでも当てはまったら「足指ガバッ」で今すぐリセットしましょう。
- 下腹がポッコリしている
- お尻が四角くなった
- 前・外ももが張っている
- O脚である
- 疲れやすい
足裏を鍛えて下半身ヤセする理由
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ゆがみを整えると同時にインナーマッスルを強化すれば、勝手にほっそり下半身に大変身。立っている時間を活用してみて。
【理由1】骨盤のゆがみが整って、ペタ腹・美尻が誕生
足裏がうまく使えると重心が整います。骨盤が正しい位置に戻ると同時に腹筋を使えるようになり、自然とペタ腹に。骨盤が起きることでヒップアップ効果も。
【理由2】インナーマッスル強化で、脚からヤセていく
足裏から下半身の筋肉は筋膜でつながっています。特に骨盤と脚をつなぎ、股関節を動かす内転筋が、内ももを引き締め。脂肪を燃焼し、ほっそり脚になります。
土台が整ってヤセスイッチON!
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腸腰筋(ちょうようきん)
脚の付け根にある、骨盤を立てる筋肉。しっかり働けば、腹圧で下垂した内臓が戻り、下腹がスッキリ。垂れ尻までキュッ!
内転筋
股関節を動かす内ももの筋肉。足裏からふくらはぎの筋肉とつながるインナーマッスルを鍛えると、引き締まって美脚になります。
母趾外転筋(ぼしがいてんきん)・小趾外転筋(しょうしがいてんきん)
母趾外転筋は足裏の内側、小趾外転筋は外側の筋肉。ふくらはぎや足指につながり、土踏まずを形成。美姿勢の土台作りに大切な役割があります。
「足指ガバッ」のやり方
(1)足の親指と小指でアーチを作る
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左足の親指と小指を両手でつかむ。中指を中心にアーチを作るイメージで内側に折る。右足も同様に行う。
(2)両手で足指を外側に開く
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足は(1)のまま、手で親指と小指をつかんで外側に開き、10秒キープする。右足も同様に行う。
(3)親指と小指を開き立ち上がる
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両足をこぶし1つ分空けて立つ。しゃがんで、指を使って左右の足の親指と小指をできるだけ開く。
(4)足の親指、小指、かかとで立つ
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親指、小指、かかとの3点を床にしっかりつけたまま立つ。(1)~(3)で感覚をつかんだら、外出中もやってみて。
足指で体を支えられれば、疲れ知らずの体に
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体がゆがむとバランスを取るために必要のない筋肉を使うため、疲れやすくなります。足裏で体を支えられれば、姿勢が整い、適切な筋肉だけで体が動かせるように変化。疲れ知らずの体になっていきます。
【Point】足の指を床にしっかり付ける
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ドライヤーをしながら「足指ガバッ」
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家事をしながら「足指ガバッ」
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信号を待ちながら「足指ガバッ」
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撮影/神尾典行 モデル/折目真衣 イラスト/イトガマユミ
(からだにいいこと2024年8月号より)
[ 監修者 ]