水素水にはどのような効果があるの?エビデンスは?詳しく解説!
本記事では、水素水の効果について詳しく解説します。水素水を飲む際の注意点やエビデンスも紹介しているので、水素水に興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
水素水とは?
水素水とは、通常の水に水素が溶け込んだ水のことを指します。水素が溶け込んでいるといっても、通常の水と比較してもほとんど違いはなく、無味無臭です。ミネラルウォーターと水道水は味に違いがありますが、水素水は区別することができません。
また、水素水の他に活性水素水があります。一般的な水素水は、水に水素を溶かしたものですが、活性水素水は水素分子がより安定しており、高い抗酸化力を期待できるのが特徴です。専用の生成装置を使用して生成することで、強力な抗酸化力が期待できます。
他にも、活性水素水は、一般的な水素水よりも高い傾向にあります。そのため、一般的な家庭で飲料水として使用するのには向いていません。
水素水の明確なエビデンスについて
水素水は、さまざまな健康効果が期待できるとされていますが、十分なエビデンスがあるわけではありません。酸化ストレスの抑制や疲労回復などは、あくまでも可能性にとどまります。
基本的に水素水と通常の水の違いは、水分に溶け込んでいる水素量の違いにあります。ただし、製品によって水素量の差があり、具体的な定義があるわけではありません。
そのため、水素水を摂取する際は、効果を重視するのではなく、あくまでも水分補給の目的として摂取することをおすすめします。
水素水に期待できる効果
水素水は、高い抗酸化作用があり、健康志向な人の間で話題を集めてます。主に期待できる効果は、下記の通りです。
- 抗酸化作用による活性酵素の除去
- 美肌効果
- 血行促進効果
- 疲労やストレス緩和効果
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
抗酸化作用による活性酸素の除去
水素水の中でも特に注目されているのが抗酸化作用の高さです。人間の体内では、ストレスや老化によって悪玉活酵素がつくられます。活性酵素は、体内の細胞や組織にダメージを与えたり、疾患を引き起こしたりする原因になります。
水素に含まれる水素分子は、活性酵素と反応すると水になります。そのため、水素水を飲むと体内で活性酵素を中和することが可能です。活性酵素を中和し、細胞や組織を保護してくれるため、老化を防げる可能性があります。
また水素は、体に良い影響を与えてくれる善玉菌活性酵素には関与しません。体に害を及ぼす悪玉活性酸素のみに作用するため、画期的な抗酸化物質ともいわれています。
美肌効果
水素水は、美肌効果も期待できるとされています。抗酸化作用を通じて、肌にダメージを与える抗酸化作用を除去できるため、シミやシワを防ぐことができます。
他にも水素水は、アレルギー症状の軽減をサポートしてくれる可能性も考えられています。アレルギーは、体内の炎症や酸化ストレスの増加に関与しているのが特徴です。水素水が持つ抗酸化作用で炎症や酸化ストレスを和らげ、アレルギー反応を緩和することで、改善が期待できるといった仕組みです。
ただし、美肌効果に関しては、確実なエビデンスがあるわけではありません。徐々に根拠が明らかになっている状態であることに留意しましょう。
血行促進効果
血行促進をサポートしてくれるのも水素水の特徴です。水素水は、血管内の酸化ストレスを軽減し、血液中の酸化物質濃度を軽減することができます。その結果、血液をサラサラにして流動性を向上させてくれます。
血液をサラサラに保つことは非常に大切です。そのため、高血圧や高コレステロールなどの疾患を抱えている人は、補助として水素水を取り入れてみてもよいでしょう。
また、水素水は、代謝を促進する作用も報告されています。代謝が向上することで、体脂肪が燃えやすくなるなどのダイエット効果を期待できます。バランスの良い食事や運動に加え、水素水を取り入れてみてはいかがでしょうか。
疲労やストレス緩和効果
疲労やストレスの原因として、体内で活性酸素が過剰に発生し、細胞がダメージを受けることが挙げられます。水素が活性酵素を中和することで、細胞のダメージが軽減され、結果として疲労やストレスの緩和効果を期待できます。
「体が疲れやすい」と感じることはありませんか? その理由は、日々の生活習慣に潜んでいるかもしれません。元気な体で過ごすために、休み方や運動、食事など、疲れやすい体質を改善するポイントを解説します。
水素水を飲む際の注意点やデメリット
体に良い影響を与えてくれる水素水ですが、下記のような注意点やデメリットも伴います。
- 飲み過ぎるとお腹が痛くなる可能性がある
- 沸騰させると水素が抜けてしまう
- 開封後はすぐに飲み切る必要がある
- 薬と一緒に飲むのは控える
飲み過ぎるとお腹が痛くなる可能性がある
基本的に水素水は、重篤な副作用はなく、安全に飲めるとされています。しかし、飲み過ぎるとお腹が痛くなる可能性があります。
他にも、水中毒に見られるめまいや頭痛などが生じるケースもあるでしょう。症状が重い場合は、意識障害や呼吸困難などが生じる恐れもあります。
これらは、水素水に限らず通常の水にも起こり得る症状です。水素水の効果を得たいからといって過剰に摂取するのは控えましょう。目安としては、1日リットル程度がおすすめです。水素水以外の水分摂取量を調整し、過剰摂取を避けましょう。
沸騰させると水素が抜けてしまう
水素水は、沸騰させると水素が抜けてしまいます。料理など沸騰させて使うと、水素の効果が失われてしまうため、飲料水として使用するのがおすすめです。もちろん沸騰させたからといって、害のある物質が生成されるわけではありません。
開封後はすぐに飲み切る必要がある
水素水は高い拡散性を持っており、時間経過とともに水素量が減少します。保存方法などによって左右されますが、国民生活センターの調査によると、5時間ほどで半減、24時間後にはほとんどなくなるといわれています。
さらに水素分子は非常に小さいため、容器の材質を通り抜けてしまう可能性があります。密閉して保存していても水素が抜けてしまう可能性があるため、保存や保管には向いていません。
未開封でも、時間経過とともに酸素濃度は減少するといわれています。そのため、開封後はできるだけ早く、1カ月以内に飲み切るよう意識しましょう。
薬と一緒に飲むのは控える
水素水は、一部の製品が医薬品と同様の扱いを受けるものがあります。さらに水素水の特性や成分によっては、薬などの医薬品と相互作用する恐れがあるため、水素水で薬を飲むのはおすすめできません。
多くの医薬品は、水道水や浄水で服用するよう推奨されています。良い効果を期待できる水素水ですが、薬を服用する際に飲むのは控えましょう。
一時期ブームだった水素水ですが、耳にすることが減った人も多いのではないでしょうか。本記事では、水素水ブームがなくなった理由を紹介します。水素水の効果についても紹介しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
水素水は、高い抗酸化作用を持っており、体の老化を防ぐほかに美肌効果やストレス緩和効果などを期待できます。ただし、効果によっては明確なエビデンスが出ていないケースもあることに留意しましょう。
また、過剰摂取するとお腹を壊したり、薬と一緒に飲むと何らかのを影響を及ぼしたりする恐れがあるため、注意点やデメリットを理解してから飲むことが大切です。