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生理の終わりの迎え方・前編

アラフォーからの不安と不調にサヨナラ「生理の終わり」の迎え方・前編

いつかは訪れる「生理の終わり」について、不安に思う方も多いのでは。そこで、更年期の正しい情報と、節目の時期を軽やかに乗り越える知恵を集めました。前編では、年代別に起こる体の変化についてお届けします。

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私たちはゆるやかに「生理の終わり」に向かってる

Q1 「もしかして更年期?」と思うことはある?

A1 7割以上が更年期を意識したことがある

からだにいいことアンバサダー199名へきいてみたところ、すでに更年期を通過した人も含めると、7割以上が「更年期かも?」と回答。なお、年代では40代後半から感じ始めた人が大多数を占めました。

更年期を意識した読者の割合

Q2 更年期だと感じた症状は?

A2 “生理の終わり”を予感する人が多数

同じく、からだにいいことアンバサダー199名へのアンケートによると、下記の結果になりました(複数回答あり)。

1位 だるい、疲れやすい (77名)
2位 生理周期や経血量の変化 (71名)
3位 イライラする、怒りやすい (62名)
4位 気分が落ち込む (56名)

5位 肩コリ、関節痛 (77名)
6位 のぼせ、多汗、ホットフラッシュ (48名)
6位 不眠、眠りが浅い (48名)
8位 尿漏れ、頻尿 (32名)

生理不順や経血量の多さに悩み「早く終わってほしい」という声がある一方、「最後はどうなるの?」「終わるのは寂しい」などの声も。

明るい未来を想像して楽観的にやり過ごすのが吉

からだにいいこと読者の多くが「生理の終わり」に不安や寂しさを感じていますが、「深刻に受け止めすぎないで」と言うのは、婦人科医の松村圭子さん。「更年期でもドーパミンやセロトニンといった幸せを感じる脳内物質は分泌されています。だから好きなことをしたり楽しいことを考えれば、毎日をハッピーに過ごせるんです」

まじめな人や考えすぎる人ほど更年期不調がひどくなる傾向が。反対に、楽天的な人や趣味に打ち込んでいる人は、更年期をうまく切り抜けられるケースが多いのだとか。「気持ちの持ち方は大事ですよ。私自身、推し活に励んでいたら体調不良を忘れ、気付いたら更年期を抜けていました」と松村さん。ストレスをためないことが一番だと言います。

私たちの体に起こる変化を知れば“その先”の人生が豊かになる

自分の体にいつ・何が起こるかを知っておけば、対策も打ちやすくなります。「生理の終わり」を乗り越えた後は心も体もラクに!

【30代後半~40代前半】卵巣機能の低下で“ゆらぎ”を感じる人も

30代後半~40代前半

更年期にはまだ少し早い年齢ですが、卵巣機能の衰えはすでに始まっています。エストロゲン分泌がスムーズにいかず、疲れやすさ、頭痛、イライラ、不眠などの症状が表れる人も。

不調な女性

女性の一生と女性ホルモン

女性ホルモン「エストロゲン」分泌量は20代がピーク。月経周期の中で増減を繰り返しつつ40代からは減少傾向になり、50歳前後で閉経を迎えます。閉経前後の約10年間が更年期で、エストロゲンの乱高下によりさまざまな症状が出ます。

エストロゲンの分泌量の変化

【40代後半~50代前半】さまざまな更年期不調に悩む人が増える

40代後半~50代前半

40代半ばからエストロゲンの分泌量が急激に減少。そのせいで生理不順、めまい、発汗などの不快症状を感じる人が増えます。一方でなんともない人もいて、症状には個人差が。

更年期の症状

更年期不調の正体は脳と卵巣の“すれ違い”

エストロゲンは脳の下垂体が卵巣に命令を出して分泌されます。しかし、卵巣が加齢で衰えると分泌できず、脳が混乱。自律神経が乱れて不調が出ます。

脳と卵巣の“すれ違い”

【50歳ごろ】閉経

50歳ごろ

卵巣がエストロゲンを分泌しなくなったとき、閉経が訪れます。月経が12ヵ月来ないとき、1年前を振り返って「閉経」と判断します。ちなみに、日本人の平均的な閉経年齢は約50歳。

自分を労わる女性

【50代後半~】ゆらぎから解放されて自由を謳歌できる!

50代後半~

10代からこれまで女性ホルモンに左右されてきた女性の体。更年期を抜けるとホルモンによるゆらぎから解放され、心身ともにラクになります。ここからが第2の人生の始まり!

ゆらぎから解放

生理が終わるといいこといっぱい

閉経して更年期を抜けると、これまでの不調や不便がなくなって生きやすくなります!

やりたいことがやりたいときにできる

旅行などが生理と重なると、ブルーな気持ちになっていませんでしたか?  閉経後は出血やPMSを気にせず予定を組めます。

気分の波や体調不良がなくなる

閉経前はエストロゲンの波が大きくなるため、心身の不調が出やすい時期。生理が終わればホルモンに振り回されることもなくなります。

骨や血管のリスクには注意

エストロゲンには血管をしなやかに保ち、骨代謝を調整するといった働きが。閉経後は脳卒中や心筋梗塞、骨粗しょう症などに注意。

男性ホルモンで元気になる

女性にも活力を生み出す男性ホルモン「テストステロン」が分泌されていて、閉経後はそちらが優位に。その効果でパワフルに過ごせます。

「生理の終わりは単なる卵巣の寿命。50代半ばを過ぎればホルモンのゆらぎから解放されて、嘘のように元気にパワフルになれますよ。楽しい第2の人生はここからです!」(松村圭子さん)

イラスト/Yuko Kawason
(からだにいいこと2024年10月号より)

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