湯シャンにはどのような効果が期待できる?やり方や注意点などを紹介
湯シャンが頭皮や髪に良いと聞き、気になっている方もいるのではないでしょうか。本記事では、湯シャンの効果やメリット、やり方について紹介します。興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
湯シャンとは?
湯シャンとは、シャンプーを使用せず、お湯やぬるま湯で頭皮を洗浄する方法です。
敏感肌やアレルギー体質など、髪や頭皮がデリケートな人は、シャンプーが刺激になってしまうことがあります。
湯シャンであれば、お湯だけで頭皮の汚れを落とすため、頭皮に負担がかかりづらい傾向にあります。
ただし、人によっては頭皮トラブルを招く恐れもあるため、自分に合う・合わないを見極めることが大切です。
湯シャンの効果やメリット
シャンプーを使用せず洗髪を行う湯シャンには、下記のような効果やメリットを期待できます。
- 乾燥を抑えられる
- 頭皮のバリア機能を整える
- 抜け毛予防につながる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
乾燥を抑えられる
湯シャンは、頭皮の乾燥を抑える効果が期待できます。
特に乾燥肌や敏感肌の人は、頭皮に合わない洗浄力のシャンプーを使うと、頭皮に必要な皮脂やうるおいまで流されてしまいます。
そこで、1日2回シャンプーをする人は、朝か夜どちらかを湯シャンにすることで、乾燥を抑えることが期待できます。例えば、整髪料を使用すると十分に汚れを落とせないため、朝のシャンプーを湯シャンにするのがおすすめです。
ライフスタイルに合わせて取り入れてみましょう。
頭皮のバリア機能を整える
シャンプーが頭皮の刺激になる人は、湯シャンであれば、頭皮のバリア機能を整える効果も期待できます。
皮脂には、頭皮の乾燥を防いだり、守ったりする役割があります。シャンプーで必要な皮脂が流されてしまうと、頭皮のバリア機能が乱れ、トラブルが生じる場合も。
一方、湯シャンであれば頭皮に必要な分の皮脂を残せるため、バリア機能を整えることが期待できます。
抜け毛予防につながる
湯シャンを続け、頭皮を整えることで、抜け毛予防も期待できます。
乾燥やフケ、かゆみなどが生じる場合は、頭皮環境が乱れている状態です。このようなトラブルを放置していると、抜け毛が悪化する可能性があります。
乾燥やフケなどの頭皮トラブルに悩み、シャンプーを変えたり、トリートメントをしたりしても効果を実感できなかった方は、湯シャンに切り替えてみてはいかがでしょうか。
湯シャンにはデメリットもある
頭皮環境に良い影響を与えてくれる湯シャンですが、下記のようなデメリットも伴います。
- ベタつきや臭い、頭皮トラブルを起こす可能性がある
- 整髪料を落とせない
メリットだけでなく、デメリットについても理解しておきましょう。
ベタつきや臭い、頭皮トラブルを起こす可能性がある
湯シャンは、シャンプーのように皮脂をしっかりと落とす効果はありません。
汗をかいたり、過剰に皮脂が分泌されたりしていても、頭皮や髪に残った状態になってしまいます。その結果、かゆみや臭いなどを引き起こす可能性があるでしょう。
頭皮トラブルを改善するために始めても、かえって症状が悪化する可能性があるため、自分に合っているかを見極めることが大切です。
もし、湯シャンを始めてベタつきが残ったり、臭いが気になったりする場合は、無理に続けることはありません。湯シャンが合わなかった場合は、うるおいを守りながら洗える、アミノ酸系洗浄成分を配合したシャンプーがおすすめです。
整髪料を落とせない
ワックスやスプレーなどの整髪料は、湯シャンで落とすことはできません。
髪や頭皮に整髪料が残ってしまうと、毛穴をふさいだり、かゆみの原因になったりします。普段から整髪料を使う方は、湯シャンは控え、シャンプーを使いましょう。
もし湯シャンを試してみたい場合は、整髪料を使っていない日や朝シャンに取り入れるのがおすすめです。
湯シャンの効果はいつから表れる?
湯シャンの効果は、数日で実感できるわけではありません。
頭皮の皮脂バランスが整い、抜け毛や薄毛予防を期待できるまでには時間がかかります。短期間での改善には不向きである点に留意しましょう。顔などの皮膚と同様に、頭皮のターンオーバーも約6週間のサイクルとされているので、少なくともその期間以上は様子を見る必要があります。
また、フケやかゆみなどの改善目的で湯シャンを始める場合は、セルフケアだけで解決しようとするのはおすすめできません。場合によっては悪化する可能性もあるため、一度医療機関を受診しましょう。
湯シャンの正しいやり方
湯シャンをする際は、正しいやり方で行うことが大切です。正しいやり方を3ステップに分けて解説していきます。
洗髪前にブラッシングする
まずは、通常のシャンプーと同様に、洗髪前にブラッシングを行いましょう。
ブラッシングで髪同士の絡まりをほぐしておくことで、シャンプーがしやすくなります。毛先側からとかしておくと、絡まりをほぐしやすくなります。
また、ブラッシングは、頭皮や髪の汚れを浮かせて落としやすくなる効果もあるため、省かずに行いましょう。
38〜40度のぬるま湯で洗う
ブラッシング後は、38〜40度のお湯を髪全体に当てましょう。
通常のシャンプーは、36〜38度が適温とされていますが、お湯のみで汚れを落とすには高めの温度がおすすめです。また、湯船につかり、体を温めてから湯シャンをすることで、より汚れを落としやすくなります。
髪全体を濡らした後は、頭皮をマッサージするように洗いましょう。髪同士の摩擦が起こるとダメージを受けやすくなるため、頭皮のみを洗うよう意識するのがおすすめです。
シャンプーを使わず、お湯で髪を洗う「湯シャン」。髪や頭皮に良いと聞いたことがある人も多いと思いますが、一番気になるのはベタつきやニオイ。湯シャンの効果や正しいやり方、続けるコツを美容師が解説します。
ドライヤーでしっかりと乾かす
湯シャン後は、タオルで水気を拭き取り、ドライヤーで乾かしましょう。乾かさずにいると、雑菌が繁殖し、臭いやフケの原因になるため、しっかりと乾かすことが大切です。
もし髪のダメージが気になる場合は、洗い流さないトリートメントを取り入れてみましょう。このとき、トリートメントを頭皮につけないよう注意が必要です。トリートメントが頭皮に付着すると、頭皮トラブルを起こす可能性があります。
まとめ
湯シャンは、シャンプーを使わず洗髪する方法であり、頭皮トラブルの軽減が期待できます。乾燥やフケ、抜け毛などに悩んでいる人におすすめの洗髪方法です。
しかし、皮脂や汚れを十分に洗い流すことができないため、かえって頭皮トラブルを引き起こす可能性もあります。特に皮脂分泌が多かったり、整髪料を使用したりする人にはおすすめできません。
湯シャンが気になる人は、自分に合う・合わないを見極め、初めは週1回程度から始めてみましょう。