女性に寄り添う注目の新刊。ポイントは「オキシトシン」と「子宮ケア」
30代からの“大人女子”の悩みを解決する書籍が11月8日(金)に発売。女医の観点から「オキシトシンを増やす」「子宮をケアする」という2つをキーワードに、女性の不調を改善する提案を届ける一冊です。
目次
体や心の“ゆらぎ”を感じる女性たちへ向けた本が発売
30代以降、体や心の変化を感じる女性は多いのではないでしょうか。
20代のころと比べて体調を崩す日が増えた、無理がきかなくなってきた、肌の調子がイマイチ…といった体の変化に戸惑う人。結婚や出産をする・しない? そのときに仕事はどうするのか…といった迷いを抱えつつ、答えを出せない人もいるはず。一方で、仕事では責任がグッと増え、そのぶんストレスも大きくなるのが30代。
子育てをしている人は体力勝負の日々で、仕事との両立に疲れ果てているかもしれません。
そんな、心身の負担を抱えながら限界までがんばっている30代以降の“大人女子”に寄り添い、サポートしてくれる本が届きました。
著者は産婦人科医、美容皮膚科医として数多くの女性を診察し、プライベートでは2児の母でもある医師、山村菜実さん。
本書には、なかなか自分をいたわる時間がとれない大人女子に向けた簡単なセルフケア情報が満載です。 “読むだけで幸せになる”内容の一部をご紹介します!
「幸せホルモン」オキシトシンでストレス軽減、老化も防げる!
大人女子がセルフケアで幸せを得るために大切なキーワードは2つ。
その一つが「オキシトシン」です。 別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、オキシトシンが増えることで不安感が消え、ポジティブな気分になることができます。
オキシトシンのハッピー効果
えっ、こんなことまで!? と驚くほど、オキシトシンはさまざまなハッピー効果を心身にもたらしてくれます。
- ストレスを軽減する
ストレスを感じると、体の中ではストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されます。オキシトシンはコルチゾールの過剰な分泌を抑え、ストレスを軽減。また、幸せを感じる神経伝達物質である「セロトニン」や「ドーパミン」の分泌を促すことで、気分をポジティブにしてくれます。
- 不安感を解消する
不安が強いときは血圧が高くなったり心拍数が増えたりしますが、オキシトシンには血圧を下げ、心拍数を落ち着かせる効果があります。オキシトシンを使った点鼻薬で不安障害が改善したという報告も。
- リラックスできる
オキシトシンには、自律神経の副交感神経を優位にする働きが。副交感神経が優位になると心拍や血圧が低下して、ストレスも緩和されます。
- 安眠できる
オキシトシンにはセロトニンの分泌を促す効果があると述べましたが、セロトニンは眠りに必要なホルモン「メラトニン」の材料になります。つまり、オキシトシンを増やせば結果的にメラトニンが増え、安眠効果が高まるのです。
- 肩コリや腰痛が改善する
肩コリや腰痛に悩む人も多い30代。オキシトシンには体の痛みを軽くする作用があります。私たちの体は、痛みを感じると「β-エンドルフィン」という痛みを和らげるホルモンを分泌しますが、オキシトシンにはこのβ-エンドルフィンを増やす働きが。
- ダイエット効果がある
なんとオキシトシンには脂肪を燃焼させる効果も! ラットやマウスの実験では、オキシトシンを投与すると脂肪の燃焼が促進されるという結果が出ています。また、食欲を抑えて食べすぎを防ぐ効果もあり、オキシトシンを用いた肥満治療薬の研究も始まっています。
- アンチエイジング効果がある
最新の研究では、オキシトシンは肌の細胞からも分泌されていて、肌の幹細胞を元気にする作用があることがわかりました。幹細胞は皮膚細胞の再生を担うため、オキシトシンが増えれば肌が若々しくなると言えます。
- 人間関係が良くなる
オキシトシンがしっかり分泌されていると、家族や仕事仲間との信頼関係が高まります。家庭円満や業務効率アップにも大切な役割を果たします。
- 免疫力アップや認知症予防にも関わる
オキシトシンは免疫力をアップさせることもわかっています。風邪などの感染症にかかりやすい冬場は、特にオキシトシンを増やすと◎。また、オキシトシンを活用した認知症の予防や自閉症児の治療にも期待が集まっています。
オキシトシンは日常生活の中で簡単に増やせる
すごい効果のあるオキシトシンですが、実はとても簡単な方法で増やすことができます。
オキシトシンは、お母さんが赤ちゃんを産み、育てるときに分泌されるホルモン。そのため、「スキンシップをとるとき」「愛情を感じたとき」「人と親しく関わったり信頼関係を結ぶとき」などに分泌されます。
つまり、日常生活でこうしたことを意識すれば、自然とオキシトシンを増やすことができるのです。 書籍の中から、具体的な方法をいくつかご紹介します。
オキシトシンを増やす方法
スキンシップ
最も効果的な方法がスキンシップ。体に手を当てることによってオキシトシンが分泌されます。家族やパートナー、友人と触れ合うことはもちろん、自分で自分を抱きしめるようなポーズを取るだけでも十分に効果があります。
ぬいぐるみを抱きしめる
オキシトシンはやわらかいもの、触り心地のいいものに触れると分泌されます。お気に入りのぬいぐるみがある人は、抱きしめたり話しかけたりするとオキシトシンの癒やし効果を得られます。
ほめ合う
身体的なものだけでなく、心の触れ合いも大切。お互いにほめ合ったり感謝し合ったりすることで、オキシトシンが分泌されます。職場など、あまり人に触るわけにはいかない環境でも、これなら実践できそうですよね。
書籍にはこのほかにもさまざまな方法が載っているので、ぜひチェックを。
「子宮のケア」で女性ホルモンのバランスが整う
セルフケアで幸せを得るためのもう一つのキーワードが「子宮のケア」です。
子宮は赤ちゃん(胎児)にとっては「家」であり、つまりは私たち人間みんなにとって大切な場所。特に女性にとっては、子宮をいたわることは自分を大事にすることにつながります。子宮を大事にするという気持ちを持つだけで女性ホルモンのバランスが整い、メンタルや姿勢も改善されていきます。
書籍では、子宮の入り口につながる膣のセルフケア法や、陰部に直接触れる下着の選び方などを詳しく解説しています。
自分でできる「フェムケア」と医療の力を借りる「フェムキュア」
女性に多い体の不調や悩みをケアして快適に過ごすことを目指す「フェムケア」。
デリケートゾーンをケアする商品やサービスのほか、生理痛やPMS、更年期症状といった悩みに対応するものもあり、基本的にセルフケアを指します。一方で「フェムキュア」とは、クリニックでのケアのこと。
「膣のゆるみ」「尿漏れ」「性交痛」など、人知れず悩んでることやセルフケアでは限界があることも、医療の力を借りれば解決することができます。
書籍では、膣のうるおいを取り戻して、尿漏れ防止効果も期待できる「PRP注入療法」、ゆるんだ膣を引き締める「膣HIFU」といった最新の治療法を掲載。 クリニック選びのポイントについても触れているので、興味のある人はぜひチェックを。
悩める大人女子のお守りとなる一冊
ここで紹介した以外にも、忙しいなかでもできる食べ方や美容テク、女性が主体となって選ぶ出産やセックスの話など、気になる話題がいっぱい。
どこを読んでも、著者である山村医師の「大切な自分をいたわって」という声が聞こえてくるような、優しさあふれる一冊です。
お疲れぎみの人や幸せ不足の人、自分を大切にできていなかったかも…と感じる人は、ぜひ手に取ってみてください。
『子宮を愛してあげよう 大人女子の悩みを解決するオキシトシンと子宮ケア』(現代書林)は、2024年11月8日(金)発売。お近くの書店やAmazonなどネット書店で発売中です。