【暮らし】空気がカラカラの冬には、喉の乾燥対策も忘れずに!
冬の足音が聞こえてくるにつれ、皆さまも念入りに肌や髪の保湿ケアをされていると思いますが、喉の乾燥対策はしていますか? 今月は、全身に影響を及ぼす大切な喉のケアについてお伝えします。
喉はデリケートな器官
湿度が低く、空気が乾いている冬。肌や髪だけでなく、喉がとても乾燥する季節です。
日頃から喉が弱くて、すぐに痛くなったり、声がかすれたりする私。数年前には花粉症をこじらせて声帯ポリープができてしまい、なんと手術を受けるまでに…。
そんな経験もあって、喉のケアには敏感な私から、就寝中におすすめの乾燥対策をご紹介します。
喉のバリア機能
外界と私たちの体内を結ぶ扉である喉の大きな役割のひとつは、口から入ってきたウイルスや細菌を阻止すること。
細かく見ると、喉の粘膜にびっしり生えている線毛という器官が、呼吸の際に空気とともに吸い込んだ異物が肺まで届かないように防御しています。
けれど、乾燥によって粘膜の水分が減ると線毛の働きが悪くなり、バリア機能が低下。異物が入りやすくなって、喉の痛みや腫れ、風邪やインフルエンザ、咳などに繋がってしまうのです。
ですから、線毛の粘膜を潤しておくことはとても重要。しっかりと喉の乾燥対策することが冬の体調管理に繋がります。
就寝中はサージカルテープで乾燥対策を
喉が乾燥する理由はいくつかありますが、主な原因は口呼吸。
私たちは普段、鼻呼吸をし、外気を口からではなく、鼻で加湿してから体内に取り込んでいます。口呼吸の癖がない人なら、日中は喉の潤いを保つことができるそう。
けれども、睡眠中は無意識に口呼吸になっている場合もあり、乾燥している外気をそのまま吸い込んでしまうため、喉や口内が乾くことに。口呼吸では喉の粘膜がむき出しの状態になるので、細菌やウイルスが入り込み、感染症にかかりやすくなったり、朝起きたときにイガイガしたり、痛くなったり…。
そこで、おすすめなのが口にテープを貼る方法。
サージカルテープで写真のように口を軽く止めるだけの簡単な対策ですが、効果は抜群!
専用のテープも試してみましたが、わざわざ購入することもなく薬局で手軽に買えるサージカルテープで充分な効果が得られます。
喉の潤いが保たれていることはもちろんですが、きちんと鼻呼吸することによって睡眠の質も上がり、ぐっすりと眠れます。
また、口の中が潤っていると、唾液による抗菌作用で歯周病や虫歯にもなりにくいと聞きますが、起床時の歯の表面も磨いた直後のツルツルのまま! 口のなかのスッキリ感も格段に違います。
喉と口腔内の環境を良くすることは、全身の健康に関わっています。寒い季節も健やかに過ごすために、今回ご紹介した手軽な喉の乾燥対策をぜひ試してみてくださいね。
*この記事は著者の感想をもとに作成しています。