「片脚後ろキック」でピーマン尻をキュッと桃尻に!
年齢とともに筋繊維が細くなり脂肪が入った“霜降り肉”でも、的確に動かして刺激をあたえれば締まった20代の肉質に。何歳からでも四角くなったピーマン尻を丸い桃尻に変えられるので、諦めずにチャレンジしてみて!
目次
蹴り上げるだけで、桃尻を作る肉質に変化
お尻が垂れてしぼんだり、四角くなったり……。年齢を重ねてくると、いわゆる“ピーマン尻”に変化するメカニズムがあります。
「年齢とともに筋繊維が細くなって脂肪が入り込み、支える力が衰えるとお尻は垂れてしまうもの。また、筋肉自体が萎縮するので、ボリュームを失ってしまいます」と、医師の奥田逸子さん。
20代のような小ぶりな桃尻に戻るには、効率的な刺激がベスト。
「的確に筋肉を刺激すれば大丈夫です。ターゲットは、お尻を引き上げてくれる中臀筋(ちゅうでんきん)と、丸みを作ってくれる大臀筋(だいでんきん)。脚を斜め後ろに蹴り上げるだけの簡単な動きで、同時に2つの筋肉を刺激できます。脂肪が入り込んで支える力が落ちた霜降り肉から、赤身のように締まった力強いお肉に変わるので、キュッと引き上がったお尻を取り戻せますよ」
ピーマン尻になったことに気付いてからでも、遅くはないと言います。
キックした分だけ肉質アップ!
ポイント(1)中臀筋を鍛えて垂れ尻を引き上げ!
お尻の上部外側にある中臀筋は、骨盤を安定させる働きがあります。鍛えるとお尻が上から引き上げられ、骨盤のゆがみと垂れ尻が改善。角張ったお尻から美しい曲線のお尻に。
ポイント(2)大臀筋の強化で丸みが復活
お尻の真ん中にある大きな筋肉が大臀筋。衰えるとお尻がやせて横に広がり、年齢を感じるぺたんこ尻に。鍛えることで、丸みのある若々しいお尻を取り戻すことができます。
「片脚後ろキック」のやり方
(1)壁に手をついて立ち、背すじを伸ばす
足を腰幅に開き、壁の前に立つ。左右の手を肩幅程度に開き、壁につく。ひじは少し曲げ、背すじは伸ばしておく。
(2)斜め後ろ外側にキック!
ひざは伸ばしたまま、右脚を斜め後ろ外側方向に蹴り上げる。お尻にくぼみができるぐらい力を入れましょう。1回1秒かけて蹴り、10回繰り返す。左脚も同様に行う。
【POINT】キックするときは、外側に蹴ることを意識して!
【NG】ひざを曲げると効果が半減しますよ
「私自身が還暦を前にして体を動かし始めましたが、肉質が変わり、今が自分史上最高のボディ。何歳になっても変えることができるので、チャレンジしてみてくださいね!」(奥田逸子さん)
撮影/神尾典行 モデル/MARIE イラスト/やまなか韶子
(からだにいいこと2024年12月号より)