1週間で7キロ痩せる方法はある?食事制限や運動方法をわかりやすく解説
1週間で7キロ痩せたいものの、ダイエット方法がわからない方もいるでしょう。本記事では1週間で7キロ痩せる食事や運動について解説します。注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
1週間で7キロ痩せる方法はある?
結論からいうと、1週間で7キロ痩せるのは難しいでしょう。短期間の急激なダイエットは、健康を害してしまう可能性があるため注意が必要です。1週間で7キロ痩せるのが難しい理由を詳しく解説します。
1週間で7キロ痩せるのは難しい
1週間で7キロの減量は現実的に困難です。短期間で体重を大幅に減らすと、体に大きな負担をかける可能性があります。健康的なダイエットのペースは、1カ月に体重の約5%減が理想です。
急激なダイエットはリバウンドのリスクも高く、努力が無駄になりかねません。どうしても短期間で体重を減らす必要がある場合は、無理のない範囲で実践可能な方法を選び、体調管理を最優先にしましょう。
1週間痩せるのに必要な消費カロリー
1週間で7キロ痩せるには、理論的に1日あたり約7,200kcal消費する必要があります。これは体脂肪1キロが約7,200kcalとされているためです。7キロ減らすには合計で約50,400kcalのカロリーを削減する計算になります。
食事制限や運動を駆使してこのカロリーを減らす必要がありますが、現実的には非常に困難です。例えば、1時間のジョギングで消費できるカロリーは体重60キロの人で約500~600kcalです。
効率良く痩せるために知っておきたい!ダイエットの基本
1週間で7キロ痩せるのは難しいものの、ポイントを押さえれば効率良くダイエットが可能です。健康的に痩せるためにもまずはダイエットの基本的な知識を確認しましょう。基礎代謝やカロリーについて解説していきます。
まずは基礎代謝を知る
効率良くダイエットを進めるには、自分の基礎代謝を把握しましょう。基礎代謝とは、呼吸や心拍など生命維持に必要な最低限のエネルギー量のことで、何もしなくても消費されるカロリーです。この値を知ることで、1日の適切な摂取カロリーを計算でき、無理のないダイエット計画を立てられます。
基礎代謝量は、基礎代謝基準値と体重を掛け合わせて算出します。基礎代謝基準値とは、体重1キロ当たりの基礎代謝量を示す数値で、年齢や性別によって異なります。女性の場合、厚生労働省の「e-ヘルスネット」によれば、18〜29歳では基準値が22.1、30〜49歳では21.7、50〜64歳では20.7です。
例えば、30代女性で体重が60キロの場合、基準値21.7を使って計算すると「60×21.7=1,302kcal」が1日の基礎代謝量です。この数字をもとに、摂取カロリーを調整することが可能です。
摂取カロリーよりも消費カロリーが大きくなるようにする
効率的に痩せるためには、摂取カロリーより消費カロリーが大きくなるようにすることが基本です。
摂取カロリーとは、食事や飲み物を通じて体に取り込むエネルギーのことです。一方、消費カロリーは日常生活や運動で使われるエネルギーの総量を指します。摂取カロリーが消費カロリーを上回っていると、余剰エネルギーが脂肪として蓄積され、太る原因になるでしょう。
逆に、消費カロリーが摂取カロリーを上回る状態になると、体は蓄えた脂肪をエネルギーとして使い始め、体重が減少します。そのため、食事量の調整や運動を取り入れることが重要です。
基礎代謝を上げる
効率的に痩せるためには、基礎代謝を上げることが重要です。基礎代謝は、生命維持のために必要なエネルギー消費量で、筋肉量が多いほど高くなります。そのため、単にカロリーを減らすだけでなく、筋肉量を増やすことが効果的です。
過度な食事制限は、脂肪だけでなく筋肉も減らしてしまい、基礎代謝を低下させる原因になります。これにより「やせにくい体質」になり、リバウンドのリスクも高まります。
そこで、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるのがおすすめです。
短期間で7キロ痩せるための食事制限
摂取カロリーを抑えようと、単に食事を少なくするのはおすすめできません。健康的に痩せるには、下記の食事制限を実践してみましょう。
- 糖質量をコントロールする
- たんぱく質を多く脂質を少なめにする
- 食事のはじめに野菜など食物繊維をとる
- よくかんで時間をかけて食べる
- お酒やジュース、間食は控える
それぞれ詳しく解説します。
糖質量をコントロールする
短期間で7キロ痩せるためには、糖質の摂取量をコントロールすることが有効です。
ご飯やパン、パスタといった炭水化物には糖質が多く含まれており、過剰にとると脂肪の蓄積を促進する原因になります。糖質を摂取すると、体内ではインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を一定に保とうとします。
しかし、インスリンにはエネルギーを脂肪として体に蓄える働きもあるため、糖質を多くとればとるほど脂肪が付きやすくなることに。そのため、糖質量を減らすことは短期間の減量において効果的です。炭水化物を抜くのではなく、控える形で調整しましょう。
たんぱく質を多く脂質を少なめにする
短期間で7キロ痩せるには、たんぱく質の摂取を増やし、脂質を抑えることが重要です。たんぱく質は脂肪に変わりにくい特性を持っています。筋肉の材料となり、痩せやすい体づくりをサポートしてくれるでしょう。筋肉は基礎代謝を高めるため、筋肉量が多いほど消費カロリーが増え、自然と痩せやすい状態になります。
一方で脂質はカロリーが高く、脂肪として蓄積されやすい特徴があります。そのため、たんぱく質をとりつつ脂質を控えれば、摂取カロリーを減らすことが可能です。
このように、たんぱく質中心の食事に切り替えるだけで、無理のないカロリーコントロールが実現します。
食事のはじめに野菜など食物繊維をとる
短期間で7キロ痩せるためには、食事の順番も重要です。食物繊維を最初に摂取することで、ダイエット効果が高まります。食物繊維は、胃腸内で糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。この作用により、インスリンの分泌が抑えられ、脂肪が体に蓄積されにくくなるでしょう。
食事の最初に、サラダやみそ汁に含まれるわかめやきのこ類などをとるとよいでしょう。その後、肉や魚などのたんぱく質、最後にご飯やパンなどの炭水化物をとることで、食物繊維が効率良く働きます。
食べ方を意識するだけで、食事の満足感を保ちながら、効率的に脂肪を減らすことが可能です。
よくかんで時間をかけて食べる
短期間で7キロ痩せるためには、よくかんで食べましょう。食事は、急いで済ませるよりも、時間をかけて食べると痩せやすい体がつくれます。かむ動作はエネルギーを消費するため、かむ回数を増やすとカロリー消費量を少しずつ増やすことが可能です。
さらに、よくかむと食事のペースがゆっくりになり、血糖値の急激な上昇が抑えられます。これにより、インスリンの分泌が穏やかになり、脂肪が体に蓄積されにくくなります。
また、食べる時間を長くすると、満腹感を感じやすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できるでしょう。ひと口ごとに20〜30回程度を目安にするのがおすすめです。
お酒やジュース、間食は控える
短期間で7キロ痩せるには、お酒やジュース、間食を見直すことが重要です。お酒自体のカロリーは低めでも、過剰摂取や高カロリーなおつまみを一緒にとることで、摂取カロリーが増えます。
ジュースは糖質を多く含むため、血糖値を急上昇させ、インスリンの分泌を促します。インスリンは脂肪を蓄積しやすくするため、ジュースを頻繁に飲むと痩せにくい体質になるでしょう。
間食も要注意です。特に夜間はエネルギー消費が少なく、摂取カロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。寝る前の間食は、消化器官を活発にさせ睡眠の質を低下させるため、控えるのが理想的です。
短期間で7キロ痩せるための運動方法
健康的に瘦せるには、運動を取り入れるのがおすすめです。短期間で7キロ痩せるためのおすすめの運動方法は、下記の通りです。
- 積極的に有酸素運動を行う
- 自宅でできる簡単な筋トレを取り入れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
積極的に有酸素運動を行う
短期間で7キロ痩せるには、有酸素運動を積極的に取り入れることがおすすめです。ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、酸素を使ってエネルギーをつくり出し、糖質や脂肪を効率的に燃焼します。ダイエット効果を高めるには、20分〜1時間程度、継続して運動することがポイントです。
毎日の運動が理想ですが、時間がない場合は工夫しましょう。例えば、空き時間にジョギングをする、ひと駅歩くなどで日常生活に運動を取り入れられます。無理なく楽しく有酸素運動を続けることで、効率的に脂肪燃焼が進み、理想の体形に近づけるでしょう。
自宅でできる簡単な筋トレを取り入れる
短期間で7キロ痩せるには、自宅でできる筋トレを取り入れることも効果的です。筋トレをすることで筋肉が強化され、基礎代謝が上がるため、より多くのカロリー消費が期待できます。
基礎代謝は筋肉量と比例するため、筋肉が鍛えられることで、自然と痩せやすい体質へと近づきます。自宅で行う筋トレでは、特に大きな筋肉群を意識しましょう。お尻、太もも、背中、胸の筋肉を鍛えると、消費カロリーが増加します。
ジムに通う必要はなく、スクワットやプッシュアップ、背筋運動など、シンプルなトレーニングで十分です。有酸素運動を組み合わせると、さらに効率的にカロリーを消費できます。
短期間で7キロ痩せるための生活習慣
短期間でダイエットを成功させるには、食事や運動だけでなく生活習慣も大切な要素です。以下のポイントを日常生活に取り入れてみましょう。
- 湯船につかって体を温める
- 良質な睡眠を十分にとる
- 良い姿勢を心がける
- 早寝早起きを意識する
それぞれ詳しく解説します。
湯船につかって体を温める
ダイエット中は、湯船につかり体温を上げることが重要です。体が温まると血行が促進され、老廃物の排出がスムーズになります。その結果、むくみの解消や見た目のスッキリ感につながるため、体全体が引き締まって見える効果が期待できます。
湯船につかると筋肉や内臓の活動が活発になり、代謝が向上するでしょう。代謝が上がると、カロリー消費効率も高まり、より効率的にダイエットが進められます。さらに、リラックス効果も高く、睡眠の質の向上にも役立ちます。
良質な睡眠を十分にとる
ダイエットを成功させるには、良質な睡眠が欠かせません。睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、血行が悪くなり代謝が低下してしまいます。その結果、脂肪の燃焼効率が落ち、痩せにくい体質になるでしょう。
1日8時間の睡眠が理想ですが、難しい場合でも6〜7時間は確保するように心がけましょう。睡眠中には、脂肪の分解を促進する成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは筋肉の回復や代謝促進にも関わるため、良質な睡眠はダイエット効果を高める鍵です。
良い姿勢を心がける
姿勢を正すことも、短期間で痩せるための重要なポイントです。猫背の人は、良い姿勢を意識するだけで、ダイエット効果が期待できます。背筋を伸ばす姿勢では、お腹、背中、肩の筋肉が使われ、軽い筋トレの効果が得られます。
筋肉を効率的に使うことで、基礎代謝がアップし、カロリー消費量も増加します。つまり、良い姿勢を保つだけで、カロリーが消費され、痩せやすい体に近づけるということです。正しい姿勢は、見た目の美しさにもつながるので、体形維持にも効果的です。
早寝早起きを意識する
早寝早起きの習慣は、短期間で痩せるための大切なポイントです。十分な睡眠をとることで、活動量が増加し、自然と脂肪燃焼が促進されます。1日の消費カロリーの約20%は、通勤や家事などの日常活動によって消費されていくでしょう。
人間は、明るい時間帯に活動する方が体が動きやすい傾向にあります。早寝早起きを心がけると、朝から積極的に活動する時間が増え、生活活動量が増えるため、脂肪燃焼効率が高まります。
短期間で7キロ痩せるダイエットをする際の注意点
短期間で7キロ痩せるには注意点があります。注意点を守らなければ、リバウンドや体調不良を引き起こすでしょう。健康的なダイエットを目指すための注意点を紹介します。
リバウンドに注意する
短期間で7キロ痩せるために極端な食事制限をすると、基礎代謝が低下してしまうことがあります。1日の摂取カロリーを基礎代謝量以下にしないようにしましょう。基礎代謝が落ちると、日常生活や運動中に消費するカロリーが減り、リバウンドのリスクが高まります。
さらに、ダイエット後に元の食生活に戻すのもリバウンドの原因です。体が消費できるカロリーよりも摂取するカロリーが増えてしまい、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されます。
また、栄養不足が続くと少ないエネルギーで生きるために脂肪を蓄える傾向になるため、太りやすい体質になるでしょう。短期間のダイエット後は、バランスのとれた食事と適度な運動を継続することが大切です。
体調不良の際はダイエットを中止する
短期間で7キロ痩せるダイエットでは、過度な食事制限や激しい運動が必要になることがあります。しかし、エネルギー不足の状態で運動を行うと、めまいやふらつき、場合によっては吐き気や頭痛などの体調不良を引き起こすでしょう。
さらに、極端な食事制限が続くと、栄養不足により免疫力が低下し、日常生活にも支障をきたすリスクが高まります。無理にダイエットを続けることで、健康面に悪影響が出る可能性もあるため、注意が必要です。
体調が優れない、疲れが取れない、頭痛や筋肉痛がひどいなどの症状が出た場合は、ダイエットを一旦中止しましょう。
まとめ
1週間で7キロ痩せるのは難しいでしょう。過度なダイエットは体調不良やリバウンドを招くため、おすすめできません。短期間で痩せたい方は、無理なく効率的なダイエット方法を取り入れましょう。
まずは自身の基礎代謝を知り、摂取カロリーが消費カロリーを上回らない生活を心がけることが大切です。バランスのとれた食事と適度な運動で健康的なダイエットを目指しましょう。
本記事で紹介した痩せる方法を、ぜひ参考にしてください。
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