はちみつダイエットのやり方や効果は?選び方やおすすめのはちみつも紹介
はちみつがダイエットに良いと聞き、そのやり方が気になっている方もいるのではないでしょうか。本記事では、はちみつダイエットの効果や選び方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
はちみつダイエットとは?
はちみつはさまざまな美容効果を期待できることもあり、注目を集めています。まずは、はちみつダイエットのやり方を見ていきましょう。
① 寝る前や間食にはちみつを食べる
寝る前にスプーン1杯のはちみつを摂取しましょう。睡眠中に体が脂肪を燃焼しやすくなる効果が期待できます。具体的には、寝る前の30分〜1時間の間に、大さじ1のはちみつを食べるとよいとされています。寝る前に摂取すると、成長ホルモンの分泌を促進し、脂肪の燃焼をサポートします。
また、間食にはちみつを食べることもおすすめです。甘い物を食べたくなったとき、はちみつを少量摂取することで満足感を得られ、糖質の摂取を抑えられます。料理を作るときに、砂糖の代わりにはちみつを使うのもおすすめです。
はちみつダイエットは適切なタイミングと方法で実践することで、睡眠の質を高めながら、ダイエット効果を得ることが可能です。
②砂糖をはちみつに置き換える
はちみつダイエットの方法のひとつとして、普段使っている砂糖をはちみつに置き換えることが挙げられます。はちみつは砂糖よりもカロリーが低いのが利点です。上白糖は100gあたり391kcalですが、はちみつは329kcalです。
また、はちみつは砂糖よりも甘さを感じやすいという特徴があります。砂糖の主成分であるスクロースに対して、はちみつにはフルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)が含まれているためです。
特にはちみつに含まれるフルクトースは、甘味が強く、半量の砂糖と同じくらいの甘さを感じられるため、過剰なカロリー摂取を防げます。
はちみつの栄養素とカロリー
はちみつは、豊富な栄養素を含みながらも比較的低カロリーな食品です。100gあたりのカロリーは329kcalで、大さじ1杯(21g)では69kcalです。そのため、ダイエット中でも手軽に摂取できる甘味料として活用できるでしょう。
また、はちみつに含まれる栄養素は、8割が炭水化物で、そのうちほとんどが糖質です。タンパク質や脂質はほとんど含まれていないため、エネルギー源として優れた食品といえます。
また、ビタミンやミネラルも含まれており、特にマンガンや銅が豊富です。これらのミネラルは、体内のさまざまな生理機能をサポートします。
はちみつに期待できるダイエット効果
はちみつに期待できるダイエット効果は、主に下記の5つです。
- 脂肪を燃焼してくれる
- 血糖値の急上昇を抑えてくれる
- 基礎代謝をアップしてくれる
- 腸内環境を整えてくれる
- ストレス軽減も期待できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
脂肪を燃焼してくれる
はちみつには、脂肪を燃焼させる効果が期待できます。はちみつを摂取すると、体内で成長ホルモンの分泌が促されます。成長ホルモンは脂肪燃焼を助ける重要なホルモンです。分泌が増えると、体内の余分な脂肪が効率的に燃焼されます。
さらに、はちみつはビタミンやミネラルが豊富で、これらの栄養素が新陳代謝を活性化させます。新陳代謝が活発になることで、エネルギー消費が高まり、脂肪を燃焼しやすい体が目指せるでしょう。
また、はちみつにはフルクトース(果糖)やグルコース(ブドウ糖)が含まれています。これらの糖質がエネルギー源として働くため、無駄な脂肪が蓄積されにくくなります。
血糖値の急上昇を抑えてくれる
はちみつは、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。食事をとると血糖値が上昇しますが、急激に上がると脳が早く血糖値を下げなければと判断し、インスリンを大量に分泌します。
インスリンは、血中の糖分を脂肪に変えて蓄える働きがあるので、結果的に脂肪がたまりやすくなるでしょう。つまり、血糖値の急上昇は脂肪をため込む原因となり、太りやすい状態をつくり出すということです。
しかし、はちみつは砂糖に比べて、甘さを感じやすくカロリーが低いため、血糖値の上昇が緩やかになります。インスリンの分泌が過剰にならず、脂肪をためにくい体をつくれるでしょう。
基礎代謝をアップしてくれる
はちみつには、ダイエットをサポートする成分が含まれています。その1つがポリフェノールです。ポリフェノールは、脂肪細胞内で熱を発生させ、エネルギー消費を高めるタンパク質の生成を促進します。
これにより、脂肪の代謝が活発になり、脂肪の蓄積を防ぐ働きが期待できるでしょう。基礎代謝が向上すると、日常的に消費されるエネルギーが増え、より効率的にカロリーを消費できます。
このように、はちみつに含まれるポリフェノールの力で、基礎代謝がアップし、脂肪燃焼が促進されます。適量を摂取すると、より効率的にダイエットを進められるでしょう。
腸内環境を整えてくれる
はちみつには、腸内環境を改善するための成分が含まれています。中でも注目したいのは、オリゴ糖とグルコン酸です。腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑える効果があります。
善玉菌が増えることで腸内が整い、腸のぜん道運動が促進され、便秘を予防する効果が期待できます。
腸内環境が改善されると、腸の働きが活発になり、便秘の解消にもつながるでしょう。特にアカシアやローズマリーのはちみつは、便秘予防に効果があるとされています。腸が正常に機能すると、老廃物が体内にたまることなくスムーズに排出されます。
ストレス軽減も期待できる
はちみつには、ストレス軽減に役立つ成分が含まれています。特に注目したいのが、必須アミノ酸のトリプトファンです。トリプトファンは、脳内でセロトニンという神経伝達物質を生成するために必要不可欠な成分です。
セロトニンは自律神経のバランスを整え、精神を安定させる働きがあります。そのため、はちみつを摂取すると、トリプトファンが体内でセロトニンに変わり、リラックス効果を得られます。
はちみつを使ったダイエットなら甘みも楽しめ、ストレスを軽減しながらダイエットを続けやすくなるでしょう。これにより、ストレスフリーなダイエットが実現できます。
はちみつダイエットの注意点
はちみつにはダイエットに嬉しい効果が期待できますが、下記の注意点を守りながら取り入れるようにしましょう。
- 摂取量は1日30gまでが目安
- 1日の糖質量をオーバーしないようにする
- ビタミンやミネラルを積極的にとる
- 運動や食事バランスも意識する
- アレルギーを発症する可能性がある
- 糖尿病や高血糖の人は医師に相談してから始める
それぞれ詳しく解説します。
摂取量は1日30gまでが目安
はちみつは、摂取量に注意しましょう。はちみつは糖質が多いため、過剰に摂取するとカロリーオーバーになり、逆に体重が増加する恐れがあります。
そのため、1日30gまでを目安にしましょう。30gは大さじ1.5杯に相当します。この量を守ることで、健康効果を享受しながら、カロリー管理ができます。
大さじ1杯(約21g)のカロリーは約69kcalで、糖質が17g程度あります。これを守れば、エネルギーの取り過ぎを防ぎつつ、栄養素を効果的に取り入れられるでしょう。
1日の糖質量をオーバーしないようにする
はちみつをダイエットに取り入れる際は、糖質の摂取量を調整しましょう。はちみつには高い糖質が含まれているため、過剰に摂取するとダイエット効果が得られません。
特に、他の食事や間食でも糖質を多くとる場合は、1日の糖質量がオーバーしてしまい、逆効果となるでしょう。
はちみつの1日の摂取量は30gまでが目安ですが、その範囲内でとることが大切です。その上で、他の食事での糖質量を調整するよう心がけましょう。例えば、パンやお菓子などの糖質が多い食品を控えめにすると効果的です。
朝食に少量を取り入れ、他の食事は低糖質の食材を選ぶなど、全体の糖質バランスを見直すことが重要です。
ビタミンやミネラルを積極的にとる
はちみつダイエットを実践する際は、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。はちみつに頼り過ぎず、他の食事で必要な栄養素を補うことが大切です。
特に、体を丈夫に保つためにはビタミンが必要です。ビタミンCやビタミンEなどは、免疫力を高め、体調を整える働きがあります。
また、代謝を促進するためには、ミネラルも欠かせません。カルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラルは、エネルギーを効率良く消費するために役立ちます。
このような栄養素を食事で積極的にとることで、はちみつダイエットの効果をサポートし、健康的な体づくりができます。
運動や食事バランスも意識する
はちみつダイエットを実践するには、運動や食事バランスも重要です。はちみつを摂取するだけでは不十分なため、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
糖質や脂質の代謝に必要なビタミンやミネラルが不足すると、ダイエット効果が低下し、痩せにくくなる可能性があります。そのため、はちみつを取り入れる際には、野菜や果物、タンパク質を豊富に含む食材も積極的に摂取しましょう。
また、ダイエットには運動も欠かせません。適度な運動は基礎代謝を高め、脂肪燃焼を促進します。ウォーキングやサイクリングなど、負担の少ない運動を習慣化すると、健康的に体脂肪を減らせます。
アレルギーを発症する可能性がある
はちみつダイエットを実践する際、アレルギーのリスクに注意する必要があります。蜂毒アレルギーがある方は、はちみつの摂取に気をつけましょう。はちみつには微量の蜂毒が含まれている場合があり、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
蜂毒にアレルギーがあると、じんましんや嘔吐、呼吸困難などの重篤な症状を引き起こします。最悪の場合、アナフィラキシーショックを引き起こすと命に関わるため、気をつけてください。
また、花粉アレルギーを持っている方も注意が必要です。はちみつには花粉が微量に含まれている可能性があり、アレルギー反応を引き起こす場合があります。
糖尿病や高血糖の人は医師に相談してから始める
はちみつダイエットを始める前に、糖尿病や高血糖の方は医師に相談しましょう。はちみつは低GI食品に分類されているものもありますが、糖尿病患者や血糖値が高い方は、血糖値に影響を与える可能性があります。
糖尿病患者は血糖値の管理が不可欠であり、はちみつの摂取が血糖値の変動を引き起こす場合があります。
糖尿病や高血糖の方は、自己判断でのダイエットは避けましょう。医師のアドバイスを受けて、はちみつの摂取量を調整することが重要です。
したがって、はちみつダイエットを試みる際には、事前に医師と相談し、自分の健康状態に合った方法を選びましょう。
ダイエットに効果的!おすすめなはちみつの選び方
ひと口にはちみつといっても、さまざまな種類があります。主な種類は下記の3つです。
- 純粋はちみつ
- 加糖はちみつ
- 精製はちみつ
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
純粋はちみつ
ダイエットに効果的なはちみつを選ぶ際には、純粋はちみつを選ぶことが重要です。純粋はちみつは、加糖や加熱、精製など人工的に手を加えていないため、自然な栄養素が豊富に含まれています。
健康効果が高いだけでなく、ダイエット中でも安心して摂取できます。純粋はちみつは、花の種類によって風味や色が異なり、濃厚で豊かな味わいが特徴です。少量で十分な満足感が得られるため、甘味を摂取したいときに適しています。
また、ビタミンやミネラル、酵素が豊富に含まれており、抗酸化作用や抗菌作用も期待できます。これらの成分は、体の調子を整え、代謝をサポートしてくれるでしょう。
加糖はちみつ
ダイエットを意識している場合、加糖はちみつの摂取には注意が必要です。加糖はちみつは、人工の甘味料を加えたもので、純粋なはちみつとは栄養価が異なります。
人工的な甘味料が加わると、カロリーが高くなるため、ダイエット中の摂取は控えめにしましょう。
加糖はちみつは、純粋はちみつと比較して栄養素が劣り、特にはちみつ本来の抗菌作用や栄養効果は期待できません。加えられた甘味料が主成分となるため、健康効果というよりも甘味を重視する場合に適しています。
そのため、ダイエット中に甘味をとりたい場合、加糖はちみつの使用は控え、純粋はちみつを選ぶことをおすすめします。
精製はちみつ
精製はちみつは、フィルタリングや加熱処理をして、見た目を改善したはちみつです。色が明るく、結晶化しにくくなるため、外観が良く保たれます。しかし、加工によって、ビタミンや酵素が失われることが多いため、栄養価は低くなります。
そのため、健康効果を求める場合には、精製はちみつは最適な選択肢とはいえません。ダイエット中に栄養価の高いはちみつを摂取したい場合、精製はちみつではなく、純粋はちみつを選びましょう。
純粋はちみつは、加熱や加工が最小限に抑えられており、ビタミン、ミネラル、酵素などの栄養素が豊富に含まれています。
まとめ
はちみつダイエットは、寝る前や間食にはちみつを食べたり、砂糖をはちみつに置き換えたりするダイエット方法です。
はちみつには、脂肪燃焼効果や腸内環境改善など、ダイエットに嬉しい効果が期待できます。しかし、体に良いからといって取り過ぎには気をつけましょう。また、アレルギーがある方は摂取に注意が必要です。
はちみつにはさまざまな種類がありますが、ダイエットの目的で摂取するなら純粋はちみつを選びましょう。