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おでこ挟み

前頭前野を活性化させるおでこのエクサでイライラや更年期不調が軽減

いつもなんだか不安、落ち着かない、ふとしたことでイライラして止まらなくなる、といった自覚がある人は脳が酸欠状態になっているかも。おでこをゆるめて脳の血流を促せば心身が安定します。

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脳の血流がアップして感情をコンロトールできるテク

「ストレスや考えすぎで脳の血流が悪くなると、イライラが加速します」とは、柔道整復師の前田祐樹さん。

怒りや不安を感じると、脳の左右にある「扁桃体(へんとうたい)」という部位が活性化。通常は、理性を司る「前頭前野(ぜんとうぜんや)」が制御し、感情の波が大きくなるのを防いでいます。しかし、強いストレスを受けたり、多くの情報を処理し続けたりすると、脳が緊張して血流が悪化。酸欠になった前頭前野の機能が落ちて扁桃体が暴走し、ささいなことでイライラするように。

「おでこをゆるめ、脳の血流を促せば、前頭前野に血液と酸素が行き渡って機能が回復。扁桃体の暴走を食い止める指示を出し、感情を落ち着かせてくれます。さらに自律神経のバランスが整うので、更年期などの不調を緩和します」

座って行っても、仰向けに寝て行ってもOK。ゆっくりと呼吸しながら行えば、自然と穏やかな気持ちになれますよ!

脳の血流が滞っているサイン

odeko_脳の血流が滞っている女性

こんな自覚のある人は脳がストレスを受けているかも。

“べき思考”にとらわれている

「つらくても努力すべき」といった“べき思考”に縛られることで、考えがコリ固まって脳が緊張。理想通りに行動できないと自分を責め、心までヘトヘトに。

やることに追われている

仕事や家事、育児など毎日タスクに追われていると、思考に余裕がなくなります。脳が働きすぎて酸欠になるうえ、ストレスで自律神経のバランスも崩れます。

何事もがんばりすぎる

「頼まれると断れない」「期待に応えようと無理をする」など、何事もがんばりすぎると心身が容量オーバーに。脳の緊張が続き、疲れ切ってしまいます。

おでこに圧をかけて感情をデトックスする3STEP

STEP1 頭皮がゆるむことで脳の血流がアップ

odeko_脳の血流アップ

呼吸しながらおでこに圧をかけると頭皮がゆるみます。すると脳がリラックスし、血液と酸素が行き渡ります。

STEP2 前頭前野の機能が回復

odeko_前頭前野が活性化

脳のうち、イライラと関係が深い「扁桃体」をコントロールする「前頭前野」が活性化。感情と思考が落ち着きます。

STEP3 自律神経が整い心身も元気に

odeko_自律神経が整い元気に

脳の血流が良くなると同時に、ゆったりした呼吸で自律神経を調整。不眠や便秘など、心身の不調を改善!

前頭前野を活性化させる「おでこ挟み」のやり方

それでは、イライラや更年期不調を癒やす「おでこ挟み」のやり方をチェック! 準備として、両手の親指以外の指をクロスさせるように組みます。

(1)指を組んだ手の付け根を、おでこに当てる

odeko_手をおでこに当てる

指を組んだ手のひらの付け根を眉尻の少し上に当て、鼻から息を吸う。

(2)手を内側に寄せ、おでこに圧をかける

odeko_おでこに圧をかける

口から息を吐きつつ、手のひらの付け根を内側に寄せ、おでこにギューッと圧をかける。(1)(2)を1分繰り返す。

「おでこ挟み」の効果

感情を落ち着かせる

脳の酸素不足が改善され、前頭前野が活性化。扁桃体の暴走を制御し、感情の波が穏やかに。思考も落ち着いて、頭がスッキリ!

更年期症状をやわらげる

脳の血流が促され、自律神経が整うことで、女性ホルモンのバランスが乱れにくくなります。更年期症状の緩和をサポート。

だるさや疲労感を軽くする

脳がリラックスすることで、ストレスホルモン「コルチゾール」の過剰な分泌を抑制。適切に分泌され、心身のだるさや疲労感を軽減します。

デトックスの目安はおでこのやわらかさ

odeko_やわらかいおでこ

脳の血流が滞っている人は、おでこがコリ固まってガチガチに。おでこに圧をかけて脳の血流が上がると、おでこがやわらかくなりイライラもデトックスされます。

もっと心がラクになるコツ

日常生活の中に取り入れることで心がほぐれ、イライラや不安感を感じにくくなる知恵を、前田さんに教えてもらいました。「おでこ挟み」とあわせてどうぞ。

常温の水か白湯で体をうるおす

odeko_白湯

人の体の70%は水分でできているため、水分摂取は心身を整えるうえで大切です。お茶よりも常温の水か白湯を飲むと◎。冷たい水で腸が冷えると、腸で分泌される幸せ物質の「セロトニン」が減ってしまうので要注意!

コップや湯のみの底に手を当てて飲む

odeko_カップを両手で持つ

飲み物を飲むとき、コップなどの底に手を添えると体の軸が安定し、それに伴って心も安定します。忙しいときでも水分を摂る際はいったん作業の手を止め、両手でコップを支えて飲んでみて。

寝る前の1時間はブルーライトを避ける

odeko_スマホ断ち

スマホやタブレットから発せられるブルーライトを見ると、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されて睡眠の質が低下します。夜間にトイレに起きてしまう人も、スマホが原因で自律神経が乱れ、尿意を感じやすくなっている可能性が。睡眠は心身の大事なメンテナンス時間なので、寝る1時間前からはスマホから距離をとって。

忙しい日ほど、あえてゆっくり動く

odeko_ゆっくり仕事する女性

仕事中はさまざまなタスクに追われて交感神経が優位になりがち。特にやることが多い日は焦りや緊張が強く、失敗につながりやすいもの。忙しい日こそ、あえていつもの半分くらいのペースで動いて副交感神経が優位な状態に切り替えて。ゆっくり動くと呼吸が深く安定し、落ち着いて作業を進められるので、ミスが減って結果的に効率が上がります。

取材・文/籔智子、編集部 イラスト/徳丸ゆう
(一部、からだにいいこと2025年4月号より抜粋)

『からだにいいこと』4月号では「すごい脳デトックス特集」を掲載。脳の老廃物を排出してやる気をアップさせたり不調を改善する方法のほか、手軽で効果的なダイエット法や美容法など、気になる記事が満載です!

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