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発酵性食物繊維を使った商品

腸から健康を目指す「発酵性食物繊維普及プロジェクト」が発足!

Mizkanをはじめとした8つの企業が参画し、「発酵性食物繊維」の大切さを啓発するプロジェクトが発足。“腸からはじまるウェルビーイングな生活”を目指すうえで欠かせない発酵性食物繊維に注目です!

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「発酵性食物繊維普及プロジェクト」が発足

2025年4月、日本人の食事摂取基準が改訂。食物繊維の摂取量が改訂されました。

WHOが提唱している食物繊維の目標量は、25グラム。しかし日本人の食物繊維の平均摂取量は、わずか18.4グラムだそう。

さらに近年、食物繊維のなかでも「発酵性食物繊維」と呼ばれるタイプのものが、特にヒトの健康や美容に対して良い影響を与えることがわかってきました。この発酵性食物繊維の認知を広めるために立ち上がったのが、2025年4月10日に発足セミナーと発表会が実施された「発酵性食物繊維普及プロジェクト」です。

からだにいいことだらけの「発酵性食物繊維」って?

青江誠一郎さん
青江誠一郎さん

セミナーではまず、一般社団法人日本食物繊維学会 理事長・大妻女子大学 家政学部 教授の青江誠一郎さんから「発酵性食物繊維」が注目されている理由についての解説がありました。

発酵性食物繊維とは、善玉菌のエサとなり、お腹の中で発酵しやすい食物繊維のこと。納豆やキムチなど最初から発酵している食品とは違い、体内に取り込まれてから発酵するのが特徴です。

発酵性食物繊維を食べた善玉菌は、「短鎖脂肪酸」という物質を作り出します。この短鎖脂肪酸が全身を回り、私たちの体にさまざまな健康効果をもたらすと考えられています。

腸内環境が整うだけでなく、食べすぎを抑えて肥満を予防する、心血管疾患のリスクを下げる、免疫を整える、がんを予防するなど、発酵性食物繊維を摂ることによるうれしい効果も研究で続々判明。

こうした効果を得るためには、1日に約3グラムの発酵性食物繊維をプラスすること。日常生活のなかでは、次のような食品から摂ることができます。

<発酵性食物繊維を摂取できる食材>

  • 押麦、オートミール(β-グルカン)
  • 発芽玄米、全粒小麦(アラビノキシラン)
  • ブロッコリー、にんじん、キウイフルーツ(ペクチン)
  • ごぼう、たまねぎ(イヌリン)
  • 蒸し大豆、きなこ(オリゴフルクトース)
  • じゃがいも(難消化性でんぷん)
  • がごめこんぶ、真こんぶ(アルギン酸塩)

発酵性食物繊維にもいくつかの種類があり、ものによって腸内細菌への作用のしかたが異なります。そのため、1つの食品から一気に摂るのではなく、主食と副菜それぞれからしっかり摂るのがおすすめです。

フレイルを防ぎ、健康長寿をサポート

内藤裕二さん
内藤裕二さん

続いて、一般社団法人日本ガットフレイル会議 理事長・京都府立医科大学大学院 医学研究科 教授の内藤裕二さんが、発酵性食物繊維の健康効果と最新研究に関して解説してくれました。

近年、高齢者が要介護となる原因の80%を「フレイル」が占めています。このフレイルとは、加齢によって心身がおとろえた状態です。

最近の調査で、フレイルではない元気な高齢者に比べると、フレイルに該当する人は食物繊維の摂取量が少ないことが判明。なかでも、「その他野菜類(根菜類など、緑黄色野菜以外)」や豆類に由来する食物繊維が不足しているとのことで、発酵性食物繊維との関係がうかがえます。

さらには、食物繊維の摂取が有害な腸内細菌の繁殖を抑えたり、脳にまで影響したりするという報告も。今後の研究にも注目です!

企業の垣根を超え、「腸からはじまるウェルビーイングな日常」へ

左から順に:日本ケロッグ合同会社 清水さん、株式会社ドール 中島さん、日清製粉株式会社 貴島さん、フジ日本株式会社 原さん、ホクト株式会社 森さん、株式会社Mizkan 石垣さん
左から順に:日本ケロッグ合同会社 清水さん、株式会社ドール 中島さん、日清製粉株式会社 貴島さん、フジ日本株式会社 原さん、ホクト株式会社 森さん、株式会社Mizkan 石垣さん

プロジェクトには、現時点で8つの企業が参画。この日の発表会には、このうち6社が登壇しました。

各社が手掛ける発酵性食物繊維を含む食材は、シリアル、フルーツ、きのこ、小麦粉……など、ジャンルも多岐にわたります。なかには、すでにコラボレーションレシピなどを発信している企業も。

発酵性食物繊維を含む商品
発酵性食物繊維を含む、各社のさまざまな商品がズラリ!

発酵性食物繊維を摂るうえでのポイントのひとつが、「さまざまな食品から摂る」ということ。プロジェクトの参画企業が増えることで選択肢が広がり、より「腸からはじまるウェルビーイング」に近づけそうです!

オールブラン ブランリッチ(ケロッグ)、高食物繊維小麦粉アミュリア(日清製粉)を使ったMKハイファイバーブレッド、Fibee ほろあまバウム プレーン(Mizkan)、極撰バナナ(ドール)
オールブラン ブランリッチ(ケロッグ)、高食物繊維小麦粉アミュリア(日清製粉)を使ったMKハイファイバーブレッド、Fibee ほろあまバウム プレーン(Mizkan)、極撰バナナ(ドール)

発表会の終了後は、発酵性食物繊維を含む各社商品を試食。1つの商品を食べ続けるのではなく、さまざまな商品を知ることができてうれしかったです。しかも、どれもおいしい! これなら飽きることなく、“プラス3g”を毎日の生活に取り入れられますね。

発酵性食物繊維普及プロジェクトのWebサイトはこちら

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