カムトレ×美腸でお腹から元気になる!
全身の健康や美容に関わる「噛む力」について様々な分野から学ぶ「カムトレ」連載。 今回は、「美腸」と「噛むこと」がテーマです。腸を美しく保つことは心身ともに元気でいられる最高の秘訣♪ 今すぐできる簡単な腸もみストレッチにも注目!
目次
生活改善で腸が美しくなれば、人生が変わります!
カムトレ特別講座シリーズの第3回は、日本美腸協会の代表理事、小野咲さんの登場です。
「便秘など腸の不調で悩む声をよく聞きます。しかしこれは腸内環境を整えれば改善できますよ。“美腸”は人生を明るくします!」
実は小野さんも、以前は便秘に悩まされていたそう。看護師時代に肌で感じた“腸の不調は心身に悪影響をもたらす”エピソードのお話の後、腸もみストレッチを伝授。
美腸とは? 腸を美しく保つことで、心身も健やかに
腸は消化吸収して免疫細胞を作り、セロトニンを作る
食べ物の栄養の約9割を吸収する臓器が小腸。また、体内の免疫細胞の約7割を作り出すとも言われています。さらに精神安定に影響を与えるホルモンのセロトニンも、なんと9割が腸で作られているとか。腸を美しく保つことで、心身も健やかになるのです。
噛むことによる腸への影響はこんなにある!
【 1 水溶性食物繊維をよく噛むとお通じに良い】
食物繊維をしっかり噛んで腸に届けることが消化に役立ちます。特に海藻などのアルカリ性の水溶性食物繊維が消化に良いですよ。同時に、水分もしっかり摂りましょう。
●水溶性食物繊維を豊富に含む主な食品 もずく・オクラ・なめこ・アボカド・長芋・里芋・海藻類
【2 発酵食品も噛むことで美腸パワーがアップ!】
善玉菌を増やす働きのある発酵食品も積極的に摂りたい美腸食。消化によいと言われますが、さらによく噛むことで消化を促し腸内細菌を助けてくれます。
●主な発酵食品 納豆・味噌・キムチ・ヨーグルト・チーズ・麹・醤油など
【3 腸のぜん動運動はリラックス=噛むことで促される!?】
腸は緊張やストレスで動きにくくなってしまうもの。噛むことによって脳がリラックスすると、結果的に「腸を動かす」という信号を送ることにつながる=蠕動運動を促す効果が期待できます。噛む行為そのものが腸を動かす! ということですね。
腸もみストレッチのやり方
就寝前にすると腸がより動いてくれて、翌朝のお通じもスッキリ♪
1. 腸に向かってお腹の奥を押すようにマッサージ。右手は腰骨の上を、左手は肋骨の下を押さえながら、腰を数回、左右に大きく回します。
2. デスクワークなどで丸まりがちな姿勢をぐっと開くように、腸腰筋を伸ばします。左右にも伸ばしてほぐすことで、腸の緊張もほぐれます。
3. 1の手の位置で前屈。2回目以降は右手は固定し、左手を少しずつ下にずらしながら前屈を数回。腸が刺激され、やわらかくなります。
さっそく、みんなで実践 !!
噛むこと=美腸への近道ということをはじめ、多くの小野流・美腸メソッドを学ぶことができて、充実した1時間でした。ストレッチ後は腰痛がやわらいだ参加者も!
腸腰筋がほぐれたスッキリ笑顔で記念撮影♪
撮影/大槻夏路 取材・文/細川麻衣子
(からだにいいこと2020年2月号より)