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日本人の繊細な「なでしこ肌」は、「美容断ち」で老化STOP !

肌の「老い」が目につくようになるアラフォー世代。つい高いコスメや特別なケアに頼りたくなりますが、角質が薄い日本人の肌にはマイナスが多いのです。東洋医学に基づいた「美容断ち」で、肌本来の力を引き出して。

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日本人の肌は、美しくなるようにできている!

陶磁器のように滑らかで、透明感あふれる肌。実は日本女性のだれもが、そんな美肌になる資質を備えています。その秘密は、“角質層が薄く、真皮が厚い”という日本人の肌構造に。

日本人の肌

日本人は表面の角質層が薄く、なんと白色人種の3分の1程度。角質表面にある“皮溝”が浅く、さらに形が均一なため肌の凹凸が少なく、なめらか。しかも肌弾力に関わるコラーゲンやエラスチンなどで構成される真皮が厚くて、ハリが出やすいのが特徴です。

しかし、その美しい肌には、同時に繊細で傷つきやすい一面が。肌表面の角質層が薄いと、肌を守るバリア機能が弱くなります。やさしく扱わなければすぐ傷つき、衰えてしまいます。

東洋医学で全身のバランスを整え、体の中から肌再生!

繊細な日本人の肌は、強すぎ・やりすぎのケアで傷つき、老化が進んでいるケースが多発しています。本来の美しさを取り戻すために最適なのが、東洋医学の知恵。

最適な東洋医学

東洋医学では、バランスをとることを最も大切と考えます。目の前のトラブルだけを見て何かを極端に切り捨てたり加えたりせず、全身を見てケアしていく。だからこそ、ダメージに弱い日本人の肌に合うのです。また、肌とつながる内臓も同時に癒すため、持ち前の美肌になる力もよみがえります。

アラフォーからは「与える」ケアをやめるべき

そもそも肌の役目は吸収ではなく排泄なのです。汗や皮脂と共に、老廃物を体の外へ出すのがメインの役割。この働きが衰えると肌に老廃物が蓄積され、老化やトラブルを招くことに。いわば、肌の劣化は「肌の便秘」。それに加えて、デリケートな日本人の肌には、刺激が大敵になります。

この2つの問題を解消するには、肌のケアをシンプルに徹して、「与える」ことより「出す」ことに主眼を置いて。

肌の役目は吸収ではなく排泄

5つの美容断ちのコツ

(1)顔は垢を残して洗う

顔は垢を残して洗う

「垢」の正体はほぼ角質。角質には肌を守る働きがあるため、洗顔は軽く流して垢を残す程度で十分です! 朝はぬるま湯で洗い、メイクをした日の夜は固形石けんで泡を転がすようにやさしく洗って。ノーメイクなら、夜もぬるま湯で流すだけでOK。

(2)洗顔後すぐに保湿しない

洗顔後すぐに保湿しない

洗顔後15~20分は保湿せず、肌が自然とうるおうのを待ちます。その後、化粧水はつけずに乾燥部分にだけクリームを塗って。これを続けると肌本来の機能が戻り、自らうるおう力が高まります。メイクするときは洗顔後、肌に合う乳液かクリームを全体に塗り、ファンデをつけて。

(3)高いコスメは必要なし

スキンケアコスメを選ぶポイントは、配合成分が少なく、シンプルかつリーズナブルなものを。高価な製品ほど配合成分が多く、成分の数だけ、トラブルを招く危険が高まります。リッチな美容液も刺激が強く、肌荒れの原因になりがち。

(4)シミ・シワ改善には、まず内臓ケア

シミ・シワ改善には、まず内臓ケア

シミは全身の代謝が落ち、血の巡りが悪くなっているサイン。適度な運動や体を温める食事を心がけ、体の中からケアすることが大事です。シワが気になる場合も、まずは体調を整えて。体が整うと、肌の弾力が回復しやすくなりますよ。

(5)週1は、メイクもスキンケアもしない「肌の休息日」を

週に1回は、メイクもスキンケアもしない日を作り、肌を休息させましょう。蓄積された疲れがリセットされ、肌本来の力が戻り、老化の速度をゆるめます。また、普段から素肌にやさしく触れ、肌をチェックすることも美肌を保つコツです。

撮影/小野さやか モデル/三村あみ イラスト/macco
(からだにいいこと2017年1月号より)

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